ケアきょう調査!個人情報保護に関するアンケート結果を発表

介護職あるある
2023/08/04

今回はケアきょうで行った「個人情報保護に関するアンケート結果」を発表します。
とくに、ご利用者様に対する個人情報保護において、普段気をつけていることを詳しく回答いただいているので、ぜひ自分の職場での参考にしてみてください。

アンケートの概要は以下のとおりです。

  • 調査期間:2023年6/13〜6/20
  • 調査方法:ケアきょう公式LINEとケアきょう公式メルマガ登録者を対象に実施
  • 対象者:介護職94名

質問①:個人情報保護に関して職場で研修はありましたか?

アンケート結果

回答内容 割合
あった 50%
あったが受けていない 3%
なかったと思う 47%

介護現場における個人情報保護の研修は、ご利用者様の情報を安全に管理するために必要です。
また、介護職や施設の個人情報を守るためにも重要と言えるでしょう。

介護現場での個人情報保護については、ケアきょうの以下の記事でも解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

▼関連記事

介護現場で知っておくべき個人情報保護とは?介護職の視点からわかりやすく解説

質問②:研修について意味があると感じましたか?

アンケート結果

回答内容 割合
意味があると感じた 45%
特に意味を感じなかった 12%
研修を受けていない 44%

上記の結果から、研修に参加したほとんどの職員が、個人情報保護研修に対して「意味がある」と感じています
ただし職場で個人情報保護に関する研修があっても、実際に参加できてない人もいるようです。
介護施設は個人情報保護に関する研修だけでなく、職員一人ひとりが参加できる体制を整えることも必要でしょう。

実際に介護職が個人情報保護研修に参加した感想や、介護現場における個人情報漏えいの課題と対策などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧いただき参考にしてみてください。

▼関連記事

介護現場における個人情報保護研修の感想は?

質問③:ご利用者様の個人情報保護に対する意識で同僚に対してイラっとしたことはありますか?

アンケート結果

回答内容 割合
ある 53%
ない 47%

介護職によって個人情報保護に対する意識の違いがあり、ちょっとした言動でご利用者様の個人情報が漏えいする可能性があります。
そのため、上記アンケート結果からも分かるように、半数以上の方が個人情報保護に対する意識について、同僚に対してイラッとしています。

介護現場で個人情報を適切に保護するためには、マニュアルの作成が効果的です。
以下の記事で、介護現場における個人情報保護マニュアルについて解説しているので、ぜひご覧ください。

▼関連記事

介護現場における個人情報保護マニュアルとは?作成方法や必要である理由を解説

質問④:ご利用者様の個人情報保護について普段気をつけていることはなんですか?

この質問に関しては、具体的な回答をいただいているので、詳しい内容を紹介します。
自分の職場でも活かせるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。

アンケート結果(回答内容)

  • 仕事以外で何気なく口にしないよう意識している
  • カルテの内容を他人に口外しないことを徹底している
  • 言葉を選びながら話の内容によっては別室で話している
  • SNSで顔出しOKの方でも名前は出さない
  • SNS投稿においては個人の特定を防ぐために、モザイクをかけたりトリミングをしたりしている
  • 個人情報が書かれてるものは使ったら即ロッカーに片付け持ち出さない
  • ご利用者様の病気については、他の方には話さないよう気をつけている
  • 認知症高齢者が多いため外出等は付き添うが、内容をなるべく記録に残さないよう配慮している
  • 本人以外が絡んでくる場合の対応や伝え方を気をつけている
  • 住所や電話が外部に漏れないように気をつけている
  • 去年から来てる男性職員がご利用者様の個人情報を持ち出そうとするため、話題を変えて防いでいる
  • ご利用者様に関する情報を他のご利用者様から聞かれても話さない
  • 同僚同士でも誰が聞いているか分からないので、外では仕事のことを話さないようにしている
  • ご利用者様の家族に関する話を、無意識に他のご利用者様に話している職員がいるので注意している
  • 目のつくところには個人情報の記載があるものを置かない
  • 個人情報を話す必要がある時はスタッフルーム内で話し周りに聞こえないようにしている
  • 個人情報が記載されている書類は使用後は必ずシュレッダーにかけて捨てている
  • シュレッダーでこまかく破いたとしても中身の見えない色のゴミ袋や新聞紙にくるんで捨てている
  • ミーティング資料に個人名が記載されているため終了後の資料を回収している
  • 追加シフト依頼時や業務確認時は個人名をわからないようにしている
  • 必要性がない限り現場で個人的な話をしないように職員同士で意識している
  • ご利用者様が亡くなった後コップなどに名前がついているものは名前を消して捨てている
  • 個人情報が含まれた個人ファイルがある棚はカーテンをして外から見えないようにしている
  • 個人情報が含まれる書類があるキャビネットには鍵をかけている
  • パソコンを利用していない時はカバーをかけている
  • ご利用者様の名前のある紙類はご利用者様に見えないようにしている
  • 職場から一歩外に出たら一切職場のことは話さないよう意識している
  • 外出先から事業所に電話する時にご利用者様の名前を言わないようにしている
  • 個人情報が含まれる書類があるキャビネットには鍵をかけている
  • またお客様について外部から在籍確認がある際は、相手が誰かを確認し余計なことは話さないようにしている
  • 「特定のご利用者様がこの施設にいる」ということが外部(親族でも書類にない人を含め)にわからないようにしている
  • 体調や排泄面などについてはご利用者様の聞こえないところで配慮して話している
  • どうしてもご利用者様の前で話さなければならない場合は、イニシャルやジェスチャーで伝達したり小さい声で対応したりしている
  • ご利用者様については職員間では番号で呼び合っている
  • 小規模多機能で通いの方もいるためそのご利用者様から個人情報が漏れるのを防いでいる
  • 外部からご利用者様への電話は原則取り次がない(ただし家族からで本と確認できた場合や事前にアポがある場合のみ取り次ぐ)
  • お薬の袋や個人情報が含まれる書類は、遅くなっても後で二度手間にならないよう慎重に扱っている
  • 近所にもご利用者様がいる可能性もあり、近所の集まりで家族とお会いすることもあるのでその場では話さないように気をつけている
  • 個人情報を聞いてこられた方に対してはじめに「話せない」ことをはっきり伝えている(私は教えませんという意思表示)

回答の中には、以下のような個人情報保護に対する介護現場の現状をリアルに伝えてくれた方もいます。

  • 職員がパート含めて15名程いるのにも関わらず常識がある職員は5名しかいないのでその仲間同士で個人情報保護は行っている
  • うちのデイサービスの職場は職員主体なのでほとんどの職員が大きな声で個人情報のやりとりをしている(センター長も同じで情報が筒抜けになっているだけでなく職員が間違っていることをしていても注意しない)
  • 休職中にセンター長がご利用者様に私の個人情報を漏らしご利用者様の家族から家に電話までかかってきた(内容は「ウチのばあちゃんが貴方が仕事休んでいて復帰する日までセンター長から聞いて来た」とのこと)おかげで復帰時期までの回復が遅れ復帰延期になった

まとめ

今回はケアきょうが行った「個人情報保護に関するアンケート結果」を発表しました。

介護現場では、ご利用者様のさまざまな個人情報を日々管理しています。
そのため、現場で働く介護職にも最低限の個人情報保護に関する知識が求められるでしょう。

本記事のアンケート結果を参考に、ぜひご自分の職場での個人情報保護にお役立てください。

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