あなたはどうなの?介護職に向いている人の特徴は?

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2022/01/28

介護職に向いている人

ケアきょうのご相談でよく頂くのが、
「こんなことがあった、自分は介護職に向いているのか?」
「もしかしたら介護の業界に向いていないのではないか?」
といったご相談です。

そこで、今回は、皆さんからお伺いした介護職に向いている人の能力や性格について、話していきたいと思います。

①人と話をすることが好き

特に、お年寄りの方は、話を聞いてもらえると喜ぶ傾向がありますので、聞き上手な人が向いていると言えます。
若い頃にどんな仕事をしていたのか、どんな趣味を持っているのかなど、相手が話したいことを聞き出していくイメージです。

一見、頑固で寡黙そうな男性利用者様でも、昔やっていた仕事の話になると、饒舌に話し始めることもあります。

しかしながら、なかなか会話のきっかけが無い方もいらっしゃいます。

そんな時は事前にフェイスシートで、その方の経歴を確認してから話しかけることも、ひとつの手です。
どこで生まれ育ったのか、どんな仕事をしていたのか、家族構成などの個人情報が書かれています。

ただし、この情報をストレートに使うのではありません。
初対面の人から「○○の生まれなんですね」などと話しかけられては、なんで知ってるんだと少しビクッとしてしまいます。

なので「どちらの生まれなんですか?」や「どんなお仕事されていたんですか?」という質問をします。

返ってくる言葉の予想ができているので、そこでどんな返事をするか、どんな質問をするかあらかじめ考えておきます。

誰しも興味を持たれれば嬉しいもので、自分に興味を持ってくれる人には好意を抱きます。

もしかすると、次に会った時には利用者様から話しかけてくださるかもしれません。
そのような関係になれれば、もう緊張は解けているでしょうし、コミュニケーションを取ることへの自信もついていると思います。

②相手の気持ちに寄り添う優しさがある

利用者さんは何かしてほしいことがあっても、「申し訳ない」という気持ちが先行して、スタッフへなかなか話しかけられないものです。

ですが、その気持ちは行動に出ることも多いです。
何か言いたげにスタッフを目で追っていたり、いつもより長めに食堂に滞在していたり、といった行動です。

そんなご様子に気がついたら、「なにか困ってることはないですか?」などと、声掛けしてみましょう。

その他排泄介助などで、居室へ訪問した際の、「寒くないですか?」などのちょっとした声掛けでも、安心していただけるものです。

また、忙しい時間帯に話しかけられたり、コール対応をされたりすると、どうしても普段より焦って雑になりがちです。
しかし相手が何を伝えたいのか、何に困っているのかをしっかり聞いて、安心していただこうとする優しさが大事です。

③待つことを苦にしない気長な人

介護が必要な方は高齢者であり、思うように体を動かせない方が多いです。

例えば、ベッドと車椅子間の移乗の場合、立ち上がるためにしっかり姿勢を整えたり、手すりを掴む、お尻を前に少し動かすなどの動作が必要となります。

利用者様によっては、立ち上がる前に軽く足踏みしたりと、独自のルーティンを持っている方もいます。
そして、その動作一つひとつがゆっくりです。

他にも介助を待ってる方がいらっしゃると、焦る気持ちになり、急かすような介助になりがちですが、利用者さんのペースを大切にして、安全に動作しているか気長に見守る気持ちが大事です。

④健康である

介護職は、体力勝負な一面もあります。
コール対応などで廊下の端から端まで移動しなくてはならない場合もあり、常に動いている状況も珍しくありません。

身体介護においては、利用者様の体だけではなく、自分自身の体も安定させることが必要です。

そのため体を動かすことが好きな人、運動習慣がある人が向いています。

シフト制で夜勤がある場合は、生活が不規則になります。
そのため、自らの健康管理に気をつけていないと体調を崩しがちです。

介助される側にとっても、顔色が悪く不健康そうなスタッフが相手だと、不安にさせてしまいます。
過剰に元気をアピールする必要はありませんが、具合が悪そうな雰囲気が出ないよう、しっかり睡眠を取り健康管理に努めましょう!

⑤理不尽な対応をされた時の冷静さ

利用者の中には、わがままな方もいらっしゃるかもしれません。

コロナ禍においては面会できないこともありますが、そうした状況に納得できず「どうして会えないの!」と、介護職員が怒られる場合もあります。

認知症の利用者様にありがちなのは、頼まれたことをしたのに「そんなこと言っていない!」などと、言ったことがものの数分で180度変わってしまうことです。
そんな時には、怒りにも似た感情がわき、自分の気持ちを相手に伝えたくなることもあるでしょう。

ただ、そこで反射的に感情を表に出してはいけません。
介護のプロですので、自分の感情は一旦置いておき、その時の状況にどう対応し解決するべきか、考える冷静さが求められます。

⑥人に楽しんでいただきたいという気持ち

介護職では、レクリエーションや体操なども、大切な業務の一つです。

いつも同じことを事務的にしていては、利用者様の楽しみにはなりません。

そして利用者様に楽しんでいただくには、まずは自分が楽しむことです!

人は、笑顔で元気よく楽しそうにしている人に惹かれます。
そんな自分の姿を見ていただければ、利用者様も楽しい気持ちになることでしょう。

人が楽しく笑っているところを見ると、幸せな気持ちになります。
その笑顔を、自分が作り出せるとしたら、より素晴らしいことだと思います。

無理に面白い話をしなくても問題ありません。
利用者さんが話したいことを話していれば、それだけで楽しく、自然と笑顔になるものです。

介護は、その人の生活動作をお手伝いするだけではありません。

安心・安全な介護を行い、その上で日々を楽しく生活していただくよう支援する。
そういう気持ちが大切です。

これらに当てはまらない人は向いていないことになりますが……。

ここまで皆さんからお伺いした、向いている人の特徴をご紹介をしましたが、一方で、自分は苦手という方もいらっしゃると思います。

例えば、「自分はコミュニケーションが苦手で初対面の人と何を話したらよいか分からない」という人でも心配することはありません!
先ほどの通り、お年寄りは自分の話を聞いてほしい方も多いです。

ですので、こちらから何か話題提供するのではなく、傾聴・共感し、相手の話をしっかり聞くことを意識していきましょう!

また、上手く話せなかったなと思っても、落ち込むことはありません。
相手の話をしっかり聞こうという姿勢は、自然と相手に伝わるものなので、悪い印象にはならないと思います。

「時には理不尽とも思える言葉や行動にイライラする」という方もいらっしゃると思います。
介護職も人間ですので、そういう感情を持つのは当然です。

そんな場合も、その感情を言葉や態度に出さないようにしていけば大丈夫です!

多くの場合、他の介護職もイライラした感情を持ったことはあるので、自分の経験を相談したら、共感してもらうことができますし、どう対応したらよいかアドバイスをもらえることもあります。


今回は、「介護職に向いている人」をご紹介しました。
ご自身に当てはまることはあったでしょうか?

もちろん、全て当てはまっていないとダメ、というわけではありません。
1つの指針として参考にしていただき、「自分はここが弱いから少し修正していこう」「他のスタッフと協力して、利用者さんに接していこう」と考えてもらう、キッカケになればと思います!

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