【悩み無用】嫌な介護士とうまく付き合う心理テクニック

ストレス・メンタル対策
2022/01/24

本日は、「嫌な介護士とうまく付き合う心理テクニック」をご紹介していきます。

介護に限らず、仕事において最もストレスになることは「人間関係」です。
特に介護職はかなり人間関係が重要な世界なので、ケアきょうの電話相談やLINE相談でも人間関係で悩む方が多くいらっしゃいます。
そういった悩みを解決する心理テクをいくつかご紹介していきます。

苦手な人がいても当然

まず一つ目にお伝えしたいのは、「苦手な人がいても当然」ということです。

理由1:パレートの法則

もしかしたら、皆さんの中には、「苦手な人がいるって、自分が悪いのでは?」と考えている人がいたりしないでしょうか?
しかし、まったく気にする必要はありません!

パレートの法則、というものを聞いたことがありますか?
このパレートの法則、働きアリの法則とも言われますのですが、自然の摂理として、多くのものが2:6:2に分かれます。
人間関係なら、友好的:普通:否定的=2:6:2に分かれます。

なので、あなたが「苦手」と感じる人が知り合いの2割くらいいても当然です。

理由2:ネガティビティバイアス

しかし、どうして、その2割の苦手な人がどうしても気になってしまうのでしょうか?
人間は、苦手だったり嫌いだったりするものに対して注目し、思い出してしまうのです。

これは、心理学用語では「ネガティビティバイアス」と言われるもので、危険を察知するなど、人間が生き残るために必要だった特性です。もはや本能的に、嫌いな人が気になってしまうのです。
ですから、苦手な人がいることは全く問題がないのです

理由3:嫌悪の返報性

しかし、困ってしまうのは「苦手な人」でとどまらないことです。不思議なもので、「この人は嫌いだ」と考えると、相手にもその感情は伝わってしまうのです。
隠そうとしても、人間が好き嫌いを判断する「扁桃体」という脳の一部は、一瞬で反応してしまうので、ちょっとした行動に好き嫌いが表れてしまうのです。もちろん相手も、「嫌いだ」という反応をされたら「こっちも嫌いだ」となるものですので、最悪「嫌いあうループ」に入ってしまいます。

これを「嫌悪の返報性」と呼びます。

こうなるとどんどん相手のことが嫌いになるので、より深刻になってしまいます。

うまく対応するには?

それでは、どうすれば上手く対応できるのか?という話ですが、残念なことに相手を変えることはできませんので、自分の捉え方・行動を変えるほかありません。
この時に、「嫌い」を「好き」ではなく「普通」という認識に変えることが重要です。

具体的に、捉え方をどう変えればいいのか?を見ていきましょう。

①メタ認知する

まずは、相手に対する考え方を変える方法です。
「メタ認知」という言葉をご存知でしょうか?自分の感情や行動を、より高い座位から見ることを指します。

例えば、だれかとケンカした時に「あの人ムカつく!」と考えるだけではなく、「なんで自分は怒っているのだろう?」「自分に悪い点はなかった?」といったふうに第三者の視点で見ることです。

これを応用すれば、例えば嫌味を言ってくる人に対して「自分の仕事にミスはなかった。あの人はきっとイライラしているんだな」と見ることが出来るようになります。
かなりストレスは軽減できますし、相手を気遣う余裕が生まれます。

②割り切って仕事をする

次はもう、仕事と割り切ることです。介護の仕事はチームプレーが大切ですが、プライベートまで仲良くなる必要はありません。
仕事に関して意見することは、大切な事ですが、プライベートな部分まで、介入したり気を使う必要はありません。
相手を「仕事仲間」ととらえて、仕事以外に介入せず、プロの介護職同士としての対応をしましょう。

③単純接触効果を用いる

最後にかなり上級な方法です。
相手を仲間に取り入れてしまいましょう。

方法は、苦手な人に積極的に雑談を振る、です。いわゆる「単純接触効果」というもので、何度も軽い接点を持っていると好意を抱きやすい、という人間の心理を使用します。
もちろん、もうすでにかなり関係が悪くなっている、そもそも雑談するのがしんどい、という場合もあるとおもいます。そういった場合は、この方法は無理に使用しない方が賢明です。

まとめ

最後にまとめです。

  • 苦手な人がいる、ということは何も問題ありません
  • 問題はそれが相手に伝わってしまうことです

対応方法としては、

  1. メタ認知で相手の対応を客観的にみましょう
  2. 仕事と割り切ってプライベートな部分は気にせずいきましょう
  3. 上級編として、雑談をして仲間にしましょう

人間関係は難しい問題です。今回のお話だけでは、なかなか解決しないということもあります。
また、いじめがあった、というお話しも聞きます。そういった場合、立ち向かうことは非常に難しいです。
最終手段としては、職場を変える、という選択も出てくるものだと思います。

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