アンケート結果!介護職の冬のボーナス

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2022/01/24

介護職の冬のボーナス

皆さんは冬のボーナスを頂きましたか?満足する額でしたでしょうか?
今回は気になる介護職のボーナスに関して、ケアきょうが実施したアンケートと国が発表した報告書を基に解説していきます。

アンケート結果

ケアきょうが行った、冬のボーナスのアンケートの結果を見ていきましょう。
平均値としては23万円、中央値は18万円という結果になっていました。

内訳としては、20万円未満だったという人が全体の半分以上を占めており、0円という人も全体の13%ほどでした。
その一方で、50万円以上貰っている人は11%いらっしゃいました。

賞与に関して気になること

皆さんが、賞与に関して気になることは何でしょうか?

例えば、こんなことでしょうか。

  • そもそも賞与制度はあるのか?
  • どんな施設で賞与が多いのか?
  • どんな人の賞与が多いのか?
  • 結局どれくらいもらえるのか?

今回は、そのポイントを解説していきたいと思います!

賞与制度の有無

そもそも、ボーナス制度があるのかどうか考えていきます。

実は、賞与制度がないという施設もあります。
介護労働実態調査によると、賞与制度がある施設の割合は
・入所系施設では、約95%
・通所系施設では、約81%
・訪問介護では、約74%

逆に言えば、賞与の制度がないという事業所もあることになります。
特に、訪問介護においては、賞与制度がないところが約25%あるようです。

もちろん、これは施設ごとなので転職・就職する人は、しっかり確認をしましょう!

事業所ごと

どんな事業所だと、給料が多いのかを考えていきましょう。

まずは、事業所タイプ。その次に、企業の大きさで考えていきます。
施設のタイプ別で考えてみましょう!

一般に出されている資料では、直接的に事業所タイプ別に賞与が公開されているデータはありません。
しかし、賞与は多くの場合、「基本給×何か月分」で計算されます。

たいていは、2~3か月分となることが多く、基本給を見てみると、何となくの賞与額を比較することが出来ます。

基本給に関しては、厚労省発表の「介護従事者処遇状況等調査結果」を見てみましょう。

特養 190,700円
老健 177,180円
介護療養型医療院 154,470円
訪問介護事業所 184,740円
通所介護事業 175,990円
認知症対応型共同生活介護 168,280円

こう見てみると、特養が高く、訪問>老健>通所という順になっています。

次に、法人の大きさによる違いです。

これは、厚生労働省が毎年発表している「賃金構造基本統計調査」を見ると分かります。
企業の規模・職種ごとに、統計が出ていましたので紹介します。
こちらは1年間の賞与金額です。

10~99人の企業規模
介護支援専門員 57.0万円
ホームヘルパー 35.9万円
福祉施設介護員 47.8万円
100~999人の規模
介護支援専門員 67.0万円
ホームヘルパー 43.0万円
福祉施設介護員 56.6万円
1,000人以上の規模
介護支援専門員 63.8万円
ホームヘルパー 37.8万円
福祉施設介護員 48.9万円

こう見ると、大きい法人の方が賞与は大きいが、大きすぎると若干下がる傾向も見て取れます。

経験年数による賞与額の違い

次に経験年数による、賞与額の違いを見てみましょう。

令和元年賃金構造基本統計調査を見てみると、継続年数5年ごとの賞与額の違いは次のようになっています。

1年未満 73,000円
1~5年未満 451,100円
5~10年未満 552,700円
10~15年未満 638,200円
15年以上 701,700円
全体平均 531,700円

年次が上がるほど、賞与が上がることが分かります。
1~5年未満と15年以上の職員では、50%以上増えることになります。

また、1年未満の賞与がかなり少ない理由としては、1年目は賞与を渡さないという施設が多いためかと考えられます。
転職する方は、このことも押さえておきましょう。

職種による賞与額の違い

最後に、職種による違いを見てみましょう。

厚生労働省が毎年発表している「賃金構造基本統計調査」を見ると、1年間の賞与金額はこのように出ています。

介護支援専門員 62.8万円
ホームヘルパー 38.7万円
福祉施設介護員 53.2万円

ホームヘルパーは、8割が非正規職員と言われており、そのため賞与が少なくなっている可能性があります。
そもそも賞与制度がない事業所も少なくないので、平均が低くなっているのではと推測することが出来ます。

また、介護員より専門知識のある介護支援専門員では、基本給の関係から、賞与は多くなっていると考えられます。

今回は「介護職のボーナス」に関して紹介していきました。
ボーナスは非常に大切なものですから、転職するときなどはしっかりと確認しておきましょう!

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