当直・宿直・夜勤の違い【介護職は知っておきたい】
介護のお仕事では、夜勤があり、良く注目されますが、宿直、当直といったものも存在しています。
この違い、皆さんはご存じですか?
もしかしたら、違いを知らずに損をしているかもしれません。
今回は、当直・宿直・夜勤の違いについてご紹介していきます。
解決しておきたい勤務用語のずれ
介護のお仕事は人の命を預かる仕事。24時間預かっているので、交代シフトで働くことになります。
介護の仕事の交代シフトでは、早番や日勤、遅番、そして夜勤が有名です。
しかし、中には、当直・宿直というものがあります。
この当直・宿直と夜勤では、賃金に違いが出てくるのです!
また、業務内容や休憩時間も異なってきます。
そのため、勘違いしたままでいると損してしまうこともあります。
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当直とは当直勤務ともいいます。
事業所の命令によって行うもので、定期的な巡回や電話の受理、緊急時の対応といった本来の仕事とは異なる業務を行います。
当直勤務には二つあり、日直と宿直があります。
当直勤務のうち、日中に行うものが、日直、夜間に行うものは、宿直といいます。
宿直は、夜間に病院や施設で一泊することを想定した勤務となります。
介護業界では、あまりありませんが日直というものもあるのです。
夜勤と当直の違い
夜勤の特徴
では夜勤はどのような特徴があるのでしょうか?
- 通常の業務を行う
- 労働時間は日勤と合わせて週40時間以内になる
- 基本賃金に割増賃金を加算したものが夜勤手当として支給される
という特徴があります。
業務内容も、皆さんがイメージする夜勤そのものを行います。
夜勤に関しての注意事項を述べた記事もありますので、ぜひご確認ください!
夜勤と当直の違い
同じ、夜間帯に同じ施設にいるのですが、働く内容や、制限による違いで、給料などが異なってきます。
こういった違いがあるので、宿直と言われたが夜勤と変わらないような……、と思った方は、一度確認してみる必要があるかもしれません。
当直勤務の実態
当直勤務の業務内容
当直勤務の具体的な特徴は何なのでしょうか?
まず、当直勤務では、基本的に軽微な業務で、ほとんどこれといった業務はありません。
また、法定労働時間である、週40時間の枠組みには含まれることがありません。
そして給与には宿日直手当が加算されます。
手当は基本賃金の3分の1以上、とされています。
会社が当直をさせる条件
当直勤務をさせる場合には、事業所が労働基準監督署から許可を得る必要があります。
許可を受けるにも条件があり、
- 定期巡回のような軽度の業務遂行を目的とする
- 宿直勤務をさせる場合、睡眠設備を設置し、十分な睡眠時間を確保する
- 当直勤務の回数は、宿直が週1回、日直は月1回を限度にする
- 当直手当は、労働者に支払われる1日あたりの平均賃金の3分の1を下回らないようにする
これらの基準が満たされない場合は、当直勤務の許可は取り消されてしまいます。
夜勤と変わらない場合は?
許可されているからといって、緊急時などに夜勤と同じだけの業務をこなすことになった場合はどうなるのでしょうか?
十分に睡眠時間が確保できていなかった場合は、夜勤としての申し入れが可能になります。
また、十分に睡眠時間が取れていたとしたら、労働に関しては割増賃金の請求もできるようです。
宿直勤務の翌日の勤務は?
宿直勤務は、軽い労働で翌日の勤務に影響はない、と判断されています。
そのため、所管の労働基準監督署に許可を得ていれば宿直翌日も勤務が可能です。
これは、少し残念に思う反面給料も出るので納得という感じでしょうか?
宿直といいつつ夜勤ばりに忙しい場合
緊急時には、夜勤と同じくらいの勤務を宿直で行わなければならないことがあります。
しかし、宿直と聞いていたけど、夜勤じゃないのか?と感じる方は、対処法が3つあります。
①事業所の上司に確認・相談をする
まずは、宿直であるのにも関わらず、夜勤と同じような業務を行っている現状に関して、上司に相談してみましょう。
相談すべき内容は「宿直の許可を得ているのか」「どうにか睡眠時間を確保できるようにできないか」といったところです。
②労働基準監督署に申告をする
1つ目の質問で、許可を得ていないことが分かった場合は、労働基準法違反になります。
この場合は、労働基準監督署に申告することができます。
また、許可を得ていても劣悪な環境である場合は実態を労働基準監督署に説明することで、改善指示がおりるかもしれません。
少し勇気がいるので注意が必要ですね
③転職をする
最期の手段は転職です。
波風立てずに一身上の都合で退職してしまえば問題になることはありません。
自分の身体が一番大切な資産です。
あまり無理をする前に退職することも大切かと思います。
今回は、当直・宿直・夜勤の違いをご紹介しました。
宿直・当直がある介護施設は、そこまで多いわけではありませんが、緊急時に備えて宿直を配置している施設さんもしばしばお伺いします。
あまり身近でない言葉なだけに、なぁなぁに認識している人もいると思いますが、この記事でしっかり理解が進んでいたら嬉しいです。
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