介護職の冬のボーナスはいくら?434名が回答したアンケート結果やリアルな声を紹介

キャリアアップ
2024/02/20

今回はケアきょうで行った冬のボーナスに関するアンケート結果を発表します。

介護職のボーナスに対するリアルな声もあわせて紹介するので、ご自分のボーナスと照らし合わせながらぜひご覧ください。

また介護業界全体のボーナス平均や、収入アップの方法なども紹介するので、収入を上げたいと考えている介護職の方はぜひ参考にしてみてください。

今回行ったアンケートの概要は以下のとおりです。

  • 調査期間:2024年1月4日~1月11日
  • 調査方法:ケアきょうのSNSフォロワーを対象にアンケートを実施
  • 対象者:介護職434名

それでは、さっそくアンケート結果を見ていきましょう。

冬のボーナスはもらいましたか?

ケアきょうが行った介護職の方々に行った「冬のボーナスはもらいましたか?」のアンケート結果は以下のとおりです。

回答内容 割合
はい 86.2%
いいえ 13.8%

「いいえ」と答えた方の中には、入社直後でボーナスの支給対象になっていない方や、ボーナスを支給していない事業所で働いているなどの理由が考えられます。

しかし、およそ9割の介護職の方が、ボーナスをもらっていることがわかりました。

なお介護労働安定センターの調査によると、介護職のボーナス(賞与)の状況は、以下のような結果でした。

回答内容 割合
制度ととして賞与の仕組みがある 64.0%
経営状況によって支払われることもある 13.6%
賞与はない 16.9%
わからない 4.1%

参考:令和4年度介護労働実態調査|介護労働安定センター

冬のボーナスの手取りはいくらでしたか?

ケアきょうが行った介護職の方々に行った「冬のボーナスの手取りはいくらでしたか?」のアンケート結果は以下のとおりです。

回答内容 割合
1万円未満 15.6%
1万円以上20万円未満 44.2%
20万円以上50万円未満 36.4%
50万円以上 3.7%

この結果からおよそ8割の介護職の方が、冬のボーナスは1万円以上50万円未満もらっているという結果でした。
全体の3%ほどですが、1回のボーナスで50万円以上もらっている方もいるようです。

ボーナスが多いと年収も大きくアップするため、魅力的に感じる方もいるでしょう。

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介護職の冬のボーナスに対するリアルな声

以前ケアきょうが行ったアンケートでの、冬のボーナスに対するリアルな声も見ていきましょう。

冬のボーナスに対する不満の声 ・ボーナス10万円なかったのでやめます
・基本給1ヶ月分…基本給は20万円…
・ボーナスなしです
比較的満足している声 ・ボーナス出るだけマシだと思う
・平均すると30万円くらいかな
・昨年は夏冬合わせて6ヶ月分ありました

冬のボーナスに対する介護職のリアルな声は、ケアきょうYouTubeでも紹介しているので、ぜひご覧ください。

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介護職のボーナス事情について

続いて介護職のボーナス事情について、以下のテーマ別に見ていきましょう。

  • 介護業界全体のボーナス平均
  • 職種別のボーナス平均
  • ボーナスよりも平均月給が重要

業界全体や職種別のボーナス平均を見ながら、ご自分のボーナスと比較してみてください。

介護業界全体のボーナス平均

介護労働安定センターの調査によると、介護業界全体のボーナス(賞与)の平均は、617,452円でした。

介護職員に限定したボーナスの平均は、585,209円という結果でした。

法人格別や規模別で見ると、以下のような法人や規模の事業所が高いボーナス設定になっています。

法人格や規模別 平均ボーナス
地方自治体 1,071,140円
入所系の施設サービス 746,924円
従業員100人以上の事業所 789,037円

そのほか、男性は女性よりも平均ボーナスが高く、40代までは年齢とともに高くなる傾向が見られます。

参考:令和4年度介護労働実態調査|介護労働安定センター

職種別のボーナス平均

介護業界の職種別ボーナス平均も見ていきましょう。
詳しくは、以下の表にまとめました。

職種 平均ボーナス
訪問介護員 477,657円
介護職員 585,209円
サービス提供責任者 634,355円
生活相談員 684,261円
看護職員 712,298円
介護支援専門員(ケアマネジャー) 680,552円

参考:令和4年度介護労働実態調査|介護労働安定センター

生活相談員やケアマネジャー、看護職員などは、介護職員に比べると基本給も高く、自ずとボーナスの額も高い結果となっています。

ボーナスよりも平均月給が重要

ボーナスが高くても平均月給が低いと年収が低くなるため、職場を選ぶ際はボーナスだけでなく年収を確認しましょう。

たとえば、以下のような場合はボーナスは高いですが年収は低くなります。

基本給 15万円
ボーナス(夏と冬合わせて) 6ヶ月分
その他手当 資格手当と夜勤手当のみ
平均月給 20万円ほど

この場合ボーナスは90万円ですが月給が20万円のため、年収は330万円です。

厚生労働省のデータによると、常勤介護職の平均月給は317,540円です。
年収換算すると370万円ほどになります。

収入を求めて職場を考える際は、ボーナスではなく年収がいくらになるか確認してから転職を検討しましょう。

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

介護職の収入アップ方法3選

介護職が収入アップするためには、ボーナス以外にも以下のような方法があります。

  • 資格を取得する
  • 別施設に転職する
  • 副業をする

それぞれ具体的な方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

資格を取得する

介護職の収入アップ法としてもっとも確実なのは、資格の取得です。

以下は厚生労働省が公表している、保有資格別の介護職の平均給与です。

保有資格 平均給与
資格なし 268,680円
介護職員初任者研修 300,240円
実務者研修 302,430円
介護福祉士 331,080円
社会福祉士 350,120円
介護支援専門員 376,770円

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

現場の介護職唯一の国家資格である「介護福祉士」は、基本給アップや処遇改善手当の支給など、さまざまな面で給与アップが見込めます。
また、管理職へのキャリアアップにもつながります。

資格がない方は、まず介護福祉士の資格を目指すのがおすすめです。

別施設に転職する

資格を取得しても職場によっては基本給に反映しなかったり、手当が低かったりすることもあります。
そのため、資格取得によって思うように給与が上がらない場合は、別施設に転職しましょう。

以下、施設形態別の平均給与です。

施設形態 平均給与
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 348,040円
介護老人保健施設 339,040円
介護療養型医療施設 276,400円
介護医療院 320,700円
訪問介護事業所 315,170円
通所介護事業所 275,620円
通所リハビリテーション事業所 304,790円
特定施設入居者生活介護事業所 313,920円
小規模多機能型居宅介護事業所 287,970円
認知症対応型共同生活介護事業所 291,080円

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

副業をする

資格取得や転職以外に、副業をすることで収入アップが見込めます。
介護職におすすめの副業は、以下のような仕事です。

  • 在宅ワーク
  • アルバイト
  • 介護派遣

2018年に政府が掲げた働き方改革以降、介護業界でも副業を推奨する動きが見られています。
実際にこれまで副業禁止だった会社が、副業を解禁する事例も出てきています。

職場での収入アップが見込めない場合は、副業に挑戦してみるのもありでしょう。

介護職の副業については、以下の記事で紹介しています。
おすすめの副業や注意点なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

▼関連記事

介護職は副業してもOK?おすすめの副業と注意点を解説【現役の副業介護職が監修】

介護職のボーナスに関するよくある質問

介護職のボーナスに関するよくある質問は、以下のとおりです。

介護職のボーナスは何ヶ月分ですか?
介護職1年目でもボーナスはもらえますか?
ボーナス支給月に退職してもボーナスはもらえますか?

それぞれわかりやすく回答するので、ぜひご覧ください。

介護職のボーナスは何ヶ月分ですか?

介護職のボーナスはケアきょうのアンケートによると、およそ半数近くの方が「月給の1ヶ月程度以上」と答えています。

実際に介護職の求人を見ても、夏1ヶ月分、冬1ヶ月分のようなボーナスを支給をしている事業所が多くあります。

なかにはボーナス5ヶ月以上といった事業所もありますが、その場合は年収がいくらになるか確認してから入社を検討しましょう。

介護職1年目でもボーナスはもらえますか?

介護職1年目でもボーナスはもらえます。
ただし、職場によって以下のような規則がある場合もあります。

  • 入社後6ヶ月以降からボーナスの支給あり
  • 入社後1回目のボーナスは通常の50%を支給

入社時期によって支給要件は異なり、ボーナス支給の前月に入社した場合は、もらえる確率は低いでしょう。

ボーナスについて詳しく把握しておきたい場合は、入社前の面接や内定が出た時点で確認しておきましょう。

ボーナス支給月に退職してもボーナスはもらえますか?

ボーナスは、支給月までの仕事内容や業績を評価した上で支給されます。
そのため、ボーナス支給日に在籍している場合は支給されるでしょう。

ただし、ボーナスの金額は会社の業績によって左右され、業績が悪化している場合は支給されない場合もあります。

またボーナスは必ず支給する必要はなく、事前に就業規則で「退職予定者への賞与支給はない」という内容を周知していればもらえない可能性もあるでしょう。

参考:周知されていない就業規則を理由とする賞与の不支給|厚生労働省

まとめ

今回はケアきょうで行った「冬のボーナスに関するアンケート」の結果とともに、介護職のボーナスに関するコラムを紹介させていただきました。

9割近くの介護職がボーナスをもらっていますが「基本給の1ヶ月分しかもらえない」「10万円もなかった」など、金額に対する不満の声があがっています。

ボーナスは会社の業績に左右されるもので、必ずもらえるものではないため、収入を考える際は賞与を含めた年収がいくらになるのか確認しましょう。

本コラムを参考に、ボーナスを含めた給与のいい職場を探してみてください。

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