辞めて良かったと思う介護施設の特徴 10選

ストレス・メンタル対策
2022/01/14

辞めて良かったと思う介護施設の特徴

介護業界は、離職率が他の業界に比べ高いです。
理由は様々でしょうが、中には「ブラックな施設に勤めていたから辞めた」という人もいますし、また「他に移ったらはじめてブラック施設だったんだとわかった」というお話しも伺います。

今回は、お電話などで伺った辞めて良かったと思うという、施設のヤバい特徴についてまとめていきます。

①人員が足りていない

1つ目のヤバい特徴は、人員が足りていないです。
介護業界は、人材不足が深刻で、余裕をもって人員を確保している施設はなかなか多くありません。

しかし、介護施設には人員配置の基準が定められています。
この基準を守っていない場合は、人員基準違反となり、業務停止処分などのペナルティが課せられることがあります。

こういった基準を守れていない、ということは必然的に一人当たりの仕事量が増えてしまい、結果的に事故につながる可能性も高まるので危険です。

②人間関係が悪い

2つ目のヤバい特徴は、人間関係が悪いです。

人間関係に悩む介護職の方は非常に多いです。
介護職員同士、また他の職種の人との関係性が悪いというパターンがあります。

介護職員同士で、関係性が悪い場合、いじめ・パワハラ・セクハラが行われていることがあります。
他職種とは、お互いの考え方を尊重しあえず衝突することがあったり、上司がどちらかの肩を持つことで上下関係が生まれる、ということがあります

仕事柄、介護現場ではチームプレーが必要なのに、このような状態では、ご利用者さんに適切な介護サービスを提供することが難しくなってしまいます。
なにより、そのような環境ではのびのび仕事をすることは難しいです。

③利用者への対応が雑、キツい

3つ目のヤバい特徴は、利用者への対応が雑、キツいです。
介護職員による利用者への虐待行為は、時折ニュースにもなっています。

虐待には、暴力をふるうといった身体的虐待、暴言を吐くような心理的虐待、必要な介護を行わないという放棄などがあります。
これらは絶対にあってはいけないことです。

利用者さんへの対応が雑、キツい施設は、そういったことが起こる可能性が他の施設に比べ高くなることも考えられます。

④精神論が多い

4つ目のヤバい特徴は、精神論が多いです。

頑張ればなんとかなる、という精神論が重視されていることを度々伺います。
業務量が多く、うまく現場が回らないときに、「何とかならないのはみんなの頑張りが足りないからだ」といった言葉が繰り返されることがあるようです。

本来は、

  • うまく現場が回るような仕組みを作る
  • そもそも人員を増やす

といった、工夫が必要なはずです。

こういった工夫が行われず、精神論のみ繰り返される場合はブラックな可能性があります

⑤管理者・経営者が介護現場・介護職への理解がない

5つ目のヤバい特徴は、管理者・経営者に介護現場への理解がないです。
介護現場においては、介護現場の経験が浅い、そもそも経験がないという管理者や経営者が度々います。

そういった方がいること自体は悪いことではないのですが、中には現場のことをまったく考えずに、利益ばかりを優先する方がいます。
そういった方が管理者にいると、現場のトラブルを無視、現場に無理難題を押し付ける、といったことがあります。

どんなに管理者に相談しても、解決しないとなると介護現場は混乱し、管理者に寄せる信頼は薄くなっていきます。
管理者への不信感が積み重なれば、職員としては「この施設ヤバいな」となり、長い期間勤めることが難しくなります。

⑥ヒヤリハットが個人攻撃に使われる

6つ目のヤバい特徴は、ヒヤリハットが個人攻撃に使われるです。
ヒヤリハットは、大きな事故を防ぐためにあります。
しかし、これが犯人捜しに使用されてしまう施設があるようです。

ヒヤリハットを報告することで、事故報告書のようなものを書かされる、報告すると叱られるという話を聞きました。
そうした職場では、段々と職員はヒヤリハットの報告をしないようになり、一番の目的である重大の事故を防ぐ、という目的が果たされなくなります。
事故が起きたときにはすでに遅いです。

⑦無資格者に医療行為をさせている

7つ目のヤバい特徴は、無資格者に医療行為をさせているです。
必要な講習を受講した介護職員であれば、一部の医療行為を行うことはできます。

しかし、人手不足を理由として、資格の無いスタッフに医療行為を行わせるのは違法行為です。

違法な医療行為は、利用者さんの命を危険にさらす可能性もありますし、過去には、上司の指示で医療行為を行ったことで、書類送検されてしまった、という事例もあるそうです。
医療行為を行うなら、必要な講習を受け、また医師・看護師のみ可能な医療行為は彼らに任せることが必要です。

もし、違法な医療行為が常態化しているようであれば、他の施設への転職なども視野に入れる必要がありそうです

⑧退勤後や休日に連絡が来る/対応を要求される

8つ目のヤバい特徴は、退勤後や休日に連絡が来る/対応を要求されるです。

退勤後や休日は、完全なプライベートな時間のはずです。
まれに連絡が来ることは、仕方のない部分もあるかもしれません。
しかし、頻繁に連絡され、対応を求められていることがあると、それは問題があることです。

本来、労働基準法では、勤務時間外の労働者に業務関連の連絡することは禁止されていますし、違反した場合は罰則規定もあります。
休日に気が休まらない職場は、身体や心も休まらないので、これは避けてもらいたいですね

⑨サービス残業が常態化している

9つ目のヤバい特徴は、サービス残業が常態化しているです。
サービス残業しないと、仕事が終わらない、退勤できないということが当たり前になっていることがあります。

労働基準法では「1日8時間・週40時間」を超えたら残業扱いになり、雇用する側に残業手当の支払いが義務付けられています。

よくある時間外労働としては

  • 職場の仕事着に着替えてからタイムカードを押させる
  • 業務開始前に、申し送りをする
  • 業務開始前の、掃除が強制されている
  • 業務時間外に、イベント準備を行う

といったものがあります。

サービス残業をすればするだけ、本来もらえたお給料をもらっていないことになります。
もし、その分のお給料をもらえていたら、給料は大きく変わったという人もいます。
適切な残業代がもらえるように、証拠を残すことも大切です。

もちろん程度の問題でもあるとは思いますが、あまりにも長いサービス残業が常態化していたら気をつけましょう。

⑩パワハラ・セクハラ・暴力が日常的

10個目のヤバい特徴は、パワハラ・セクハラ・暴力が日常的です。

先ほどの、人間関係部分でも触れましたがパワハラ・セクハラはあってはいけないことです。
これらは起きてはいけないことですし、起きてしまったら解決する必要があります。

また、注意したいのが、職員間のみならず利用者からのハラスメントの問題も深刻化してきており、解決のために国も動き始めています。
このようなハラスメントの問題を見て見ぬふりをする施設はブラックです。

今回は、「辞めて良かったと思う施設の特徴」をご紹介しました。
ブラックな施設は、なかなか一人では解決することができません。
自分自身がつぶれる前に、転職などを考えていくことも大切です!

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