あなたの事業所ではある?介護職のキャリアパスを見てみよう

キャリアアップ
2022/01/14

介護職のキャリアパスとは?

介護業界においても、キャリアパスの構築が重要視されています。
今まではあってないようなものでしたが、道筋を作ることで介護業界をより良いものにしようとしています。

今回は、その必要性やメリットを説明していきます。

キャリアパスとはなんなのか?

キャリアパスとは、ある職位や仕事に就くために、必要な経験やそのルートのことです。
更に簡単に言うと、出世のための道筋と言えるでしょう。

介護業界では、現状どのような仕事に就けば、どのように出世できるのか、というのが不明確な法人が多いです。

そのため、出世した理由が「上司に気に入られていたから」というような現象が起こってしまっています。

キャリアパスの必要性

介護業界において、キャリアパスが必要だといわれる理由ですが、ひとえに人手不足の解消につながるからと言われています。
働く人の数は、日本国内では徐々に減少していっていますし、これから更に介護職員は不足すると考えられています。

これを解消するためには、人材を確保し、定着してもらう必要があります。
そのためには、給料など様々なことが対策として考えられています。

その一つとして、介護事業所ごとにキャリアパスを作成することが推奨されています。

メリットは?

キャリアパスは、介護職員にとっても、介護事業所にとってもメリットがあります。

職員のメリットとしては、こちらです。

  • 何ができるのかを明確にできる
  • モチベーションに繋がることもある
  • 転職時のアピールになる
  • 業界外の人が安心して介護業界に入ってくる

何ができるのかを明確にできる

キャリアパスが明確になっていて、適切に運用されていれば、介護技術やコミュニケーションなど、何が出来て・何ができないのか、自分の実力を公平に判断することが出来ます。
そうすれば、自分の実力を把握できるようになります。

モチベーションに繋がることもある

キャリアパスによって、自分の立ち位置を把握することで、「出世したい」という人にとっては、モチベーションに繋がります。
自分の実力をアップさせるためには、何をすれば良いのか分かるので、ゲームのレベルアップのように、楽しんで職務に当たることが出来るかもしれません。

転職時のアピールになる

自分が何を出来るのか、どのくらい成長したのかを、アピールすることが簡単に出来るようになります。
なかなか、実力をアピールするのが難しい介護業界では武器になりそうですね。

業界外の人が安心して介護業界に入ってくる

介護業界を外から見ると「どうすれば、給料が増えるのか」が分からない状態です。
噂しか聞かない状態よりは、目安を知った方が適切に判断できます。

また、昇給していけば、この位の給料が貰えるということが分かっていれば、介護業界を目指す人が増えるかもしれません。

このように、職員にとってのメリットは十分にあると思えそうです。

次に、介護事業所のメリットを考えてみます。

  • 職員を適切に評価できる
  • 優秀な職員を集めることが出来る可能性がある

職員を適切に評価できる

職員を評価することは、非常に難しいことです。
特に明確な基準がない状態では、どうしても印象値に依存して、評価をすることになります。

しかし、それでは、職員から不満が出る要因になったり、評価する側の心理的負担になったりもします。
その心配がなくなることは、嬉しいことです。

優秀な職員を集めることが出来る可能性がある

明確なキャリアパスを求める職員は、上昇志向がある人だと想像できます。
そのため、より良い評価を貰うために、仕事を頑張る人が集まってくる可能性があります。

また、キャリアアップを目指し、定着してくれる可能性も高いです。

このように、事業所にとってのメリットも非常に大きいです。

具体例

具体的に、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

例えば、このような施設があります。

年次や資格によって、新人がどのようにステップアップしていけるのかを示しています。

例えば、入職後3~5年が経過し、しっかりと介護福祉士などを持てていれば、現任者・サブリーダーになることが出来るという感じです。

これを作るには、組織そのものをしっかりさせることや、職位を明確にすることなど、相応に難しいのが現状です。
ですが、しっかり普及していくと嬉しいです。

今回は、介護業界のキャリアパスについて紹介しました。

正直、まだまだしっかりとしたキャリアパスが出来ているという施設は、そう多くありません。
今後、増えていくことが望まれます!

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