夜勤のやりすぎに注意!自律神経に気を遣おう!

ストレス・メンタル対策
2022/01/11

夜勤のやりすぎに注意!

皆さんは、取れない疲れ・頭痛・イライラ・目や肩の疲れ等ありませんか?

もしかしたら、それは自律神経の乱れかもしれません。
今回は、その自律神経の説明と介護職が避けるべき行動、自律神経を整える方法をお伝えしていきます。

自律神経とは?

自律神経という言葉、よく聞きますよね。
自律神経は簡単に言うと、24時間自動で動いているアクセルとブレーキです。

私たちが、意識的に自律神経を調整することはできるものではないのが厄介ですが、私たちの身体を維持するうえで、非常に重要な役割を持っているものです。

例えば、心臓や腸の動き、排泄や、免疫機能なども、自律神経が調整してくれているものです。
なくてはならないものです

この自律神経ですが、二つに分けることが出来ます。
一つが、交感神経、もう一つが副交感神経です。

交感神経は、身体のアクセルのようなもので、反対に副交感神経はブレーキの役割を担っていて、身体はこの二つのバランスで整っています。

具体的には、交感神経が優位になると

  • 心拍が早くなる
  • 血圧が上がる
  • 腸の動きが鈍る
  • 筋肉が緊張する

といった、興奮や緊張を促します。

一方、ブレーキである副交感神経が優位になると

  • 心拍は遅くなり、血圧は下がり、腸が活発に動き、筋肉は弛緩します
  • リラックスを促してくれます

この二つがバランスよく優位になることで、人間の身体は正常に動くことが出来るのです。

自律神経が乱れると起こること

この交感神経と、副交感神経から成り立つ自律神経ですが、この入れ替えが上手くいかなくなると、どうなるのでしょうか?
入れ替えが上手くいかなくなるということは、どちらか一方がずっと優位になっている状態です。

日本人に多い交感神経が優位になり続けてしまうタイプでは、どうなるのか見てみましょう。

まず、交感神経は身体のアクセルで、身体に緊張を促すものです。
交感神経が優位になり続けるということは、この緊張状態がずっと続いてしまうことになります。

例えば、心がずっと緊張していたら、不安やイライラがずっと続きます。
身体の一部が緊張していたら、その部分が疲れたり、痛くなったり、動きが鈍くなります。
緊張しているので、なかなか疲れが抜けなくなるといったことも起きます。

また、病気になってしまうようなこともあります。

自律神経失調症、神経性胃炎、過敏性腸症候群、メニエール病といった病気は、ストレスも原因の一つと言われています。

驚くかもしれませんが、当然のことです。
車のアクセルを踏み続け、ブレーキを踏まなかったら、危険運転ですし、いつか事故を起こしてしまうものです。

逆に正常にブレーキとアクセルが作動する車なら、安全に運転ができますし、人間の身体も最適な状態で動かすことが出来ます。
血の巡りも良くなり、身体の不調が治ったり、良い事尽くしです。
自立神経を少し意識してあげたくなります。

自律神経を乱す行動は?

では、どうして自律神経は乱れてしまうのでしょうか?
自律神経が乱れる原因は大きく3つあります。

  1. 精神的・身体的なストレス
  2. 昼夜逆転などの不規則な生活
  3. 更年期障害などの疾患

精神的・身体的なストレス

まずは一つ目の精神的、身体的なストレスに関してです。

精神的なストレスでいうと、人間関係、仕事などのプレッシャーなどがあります。

身体的なストレスに関しては、過労や事故やケガ、また意外かもしれませんが、光や音、温度なども身体にとってはストレスとなっています。

介護の仕事においても

  • ご利用者さん、また同僚との人間関係によるストレス
  • 身体介助などの過労

などが想像できそうですね。

こういったストレスは適度にある分には問題ないですが、過剰になると自律神経のバランスは乱れていってしまいます。

昼夜逆転などの不規則な生活

次に、昼夜逆転などの不規則な生活です。

勉強した方もいるかもしれませんが、人間の身体は「サーカディアンリズム」という一定のリズムに従って働いています。
慢性的な寝不足や、昼夜逆転生活、また、不規則な食生活などが続いていると、このリズムが狂ってしまいます。

自律神経も、このリズムが狂うことが原因でバランスが乱れていきます。

介護職も、夜勤があります。
夜勤が、その人の限度を超えて入ってくると、自律神経が乱れ、体調を崩すことに繋がってしまいます。
限界を超えないように注意しましょう。

自分の限界が分かったら、上司にそのことを伝え、シフトを調整してもらい、自分の身体を守ることを重視しましょう!

更年期障害などの疾患

更年期障害、また自立神経失調症といった疾患は、自律神経を乱す疾患の代表例です。
女性ホルモンの分泌が急激に減ることで自立神経が乱れ、ほてり・頭痛・めまいなどの不調を表す疾患です。

自律神経失調症は、過剰なストレスによって自立神経が乱れ、この症状としてさらに自律神経が乱れるという疾患です。

このような疾患によっても自律神経が乱れることがある、ということは知っておきたいですね。
女性が多い介護の現場ですから、もしかしたら体調不良が続く方はホルモンの乱れが原因となっているかもしれません。

自律神経を整える方法

最後に、自律神経を整える方法をお伝えします。
もちろん、すでに身体に不調が出ている方は、医者に相談するようにしましょう!

今回は予防方法をお伝えしていきます。

食事を見直す

まず一つ目は、食事を見直すことです。
実は自律神経と腸内環境は、密接な関わりを持っていると言われています。

腸内環境が良くなれば、自律神経は整い、逆に自律神経が整っていると、腸内環境も良くなると言われています。
腸内環境を整えるには、食物繊維や発酵食品を取ると良いと言われています。

食物繊維の例としては、野菜・果物・キノコ・海藻といったものが挙げられ、発酵食品なら、納豆・ヨーグルト・味噌・漬物などがありますね。

逆に避けるべきは、油ものやお酒と言われています。

腸内環境は、自分の便やおならのニオイによって、ある程度確認できると言われています。
チェックしてみても良いかもしれませんね!

運動をする

次に、運動をすることです。
介護職の多くの方は、業務において十分に体を動かしているとは思いますが、軽いストレッチや筋トレ、ジョギングといった運動は自律神経を調整するのによいといわれています。

また、自律神経を鍛えることが出来、ストレスに強くなることが出来ます。
やり終えたときに、「気持ちよさ」「達成感」を得られることがポイントです。

運動が億劫な人は、軽い散歩や、近所のカフェまで歩いていく、といった運動以外の目的を持つことが大切です。

メンタルケアをする

最後に、メンタルケアをすることです。
お話ししている通り、心と自律神経の繋がりは密接です。

ストレスや不安があると、アクセルである交感神経を刺激してしまいます。
ですから、ストレスをうまく受け流すことが大切です。

科学的にストレス解消に効果があると言われているものを今回は紹介します。
それは、運動、睡眠、人とのコミュニケーション、笑うこと、入浴、瞑想となっています。

普段行っていることも多いと思いますが、意識的に増やしてみると良いかもしれませんね。

良くないこと

逆に良くないと言われていることは、お酒、朝まで遊ぶ、悪口を言う、ギャンブル、不要なものの爆買いです。
これらは刺激はありますが、リラックス効果はありません。

ストレス解消をこのようなことだけに頼らないように、気を付けたいですね!

今回は、自律神経の整え方に関してまとめてみました。

介護のお仕事は、ストレスが多い仕事です。
上手くストレスを発散しなくては、アクセルが踏まれ続け、自律神経が乱れ、いつか壊れてしまいます。

また、ストレスの大きな原因である、人間関係をうまくこなす、夜勤を限界まで入れることのないようにする、といったことも非常に重要です。

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