介護職はつらい?ストレスの原因や解決策、転職方法を紹介!

ストレス・メンタル対策
2022/01/11

介護職のつらいこととは?現場の声を調査!

超高齢社会の中で、常に人手が足りないと言われる介護職は、つらくきついイメージを持たれることの多い仕事です。

実際に現場では、介護の仕事についてどのような不満の声が上がっているのでしょうか?

体力的にきつい

「腰痛や肩の痛み。どんなにキャリアを重ねても体の負担は軽減できない」(40代・女性 特別養護老人ホーム勤務)

体力を必要とする介護の現場では、腰痛や足腰の痛みといった症状が介護職員の悩みの定番でもあります。

特に、介護度の高い利用者が入居する事業所では、排泄や入浴、移乗といった一つひとつの介助に対する体力的な負担が大きくなります。

人員不足が蔓延した職場では、ゆっくり腰を下ろして休憩する暇もないという声も多く聞かれ、介護職の多忙な現場を表していると言えるでしょう。

精神的な負担が大きい

「利用者さんの家族対応や、スタッフ間のコミュニケーションに疲れてしまった」(30代・女性 訪問介護事業所勤務)

介護士に必要とされるのは、利用者に対する気遣いやコミュニケーション能力だけだと思われがちですが、実際には決してそれだけではありません。

仕事を円滑に進めるためには、利用者の家族はもちろん、医師や看護師、リハ職やケアマネージャーといったスタッフ間の連携が必要となります。

また、介護の現場では、わずかな不注意が大きな事故につながる可能性もあります。

介護度の低い利用者が多い事業所であっても、誤嚥や転倒といった事故に対し気を抜くことはできません。

そのような介護の現状からも、精神的に疲れたという声が多く上がっていると言えるでしょう。

休みが少ない

「人手が少なく、なかなか希望休がとれない」(30代・女性 介護老人保健施設勤務)

業務に対し人員が不足している事業所では、希望休や有休がとれないといった声が多く聞かれます。

特に、パートの女性職員の多い職場では、学校行事の多い時期や土日祝日に希望休が集中してしまうケースも見受けられます。

規模の大きな事業所であれば、通常の勤務時間外に研修会や勉強会が行われることもあるでしょう。

夜勤明けは休日と思われがちですが、体の疲労を考えると好きなことをする余裕はないというのが、介護士の実情です。

給料が安い

「介護福祉士の資格を持っていても、給料は他業種の同世代と同等かそれ以下。夜勤のある仕事につかないと将来家族を養っていけないのでは」(20代・男性 デイケア勤務)

厚労省の調査によると、産業全体の平均月給が約37万円であることに対し、介護職員の平均月給は約27万円と、実に10万円近い差が見受けられます。

厚生労働省:「介護人材確保対策(改)」
超高齢社会を支える国家資格であるにも関わらず、賃金が安いことに不満を抱える介護士が多いことも現実です。

介護士の中には、給与アップのため、手当のつく夜勤を希望したり転職をするケースも多く見受けられています。

介護職の夜勤はつらいって本当?

「夜勤がつらい…」「また夜勤だ…」介護士の間では夜間勤務を苦にする声も多く聞かれます。

一体どのような点が夜勤のデメリットになっているのでしょうか?

夜勤の勤務形態って?

夜勤の勤務時間帯は24時間の勤務を2パターンのシフトでまわす「2交代制」と、3つのパターンでまわす「3交代制」によって変わります。

2交代制の場合、勤務時間は17時頃から翌朝の9時頃まで。夕食の準備から就寝フォロー、夜間の巡回に翌朝の朝食準備、その後の排泄介助等が主な業務となります。

一方、3交代制の場合には22時頃から翌朝6時頃までが勤務時間となり、仕事は夜間の巡回業務から始まります。

明朝は起床後のフォローに回り、早番のスタッフに引き継ぎをして終了となります。

上記から分かるように、2交代制の場合には職場での拘束時間が10時間を超えることになります。

利用者が寝ている間はすることがないのでは?と思われがちですが、夜間は介護記録の作成やカルテチェック、急なコールに対応しなければなりません。

また、多くの事業所では、夜勤時は「ワンオペ(ワンオペレーション)」と呼ばれる介護職員1人の勤務体制が取られています。

仮眠のために用意されている休憩時間にもゆっくりと休むことはできず、何より緊急時には1人で対応しなければなりません。

日勤の経験を経た上で夜勤に就いたとしても、経験の少ない介護士にとってプレッシャーは大きなものと言えるでしょう。

また、早朝に勤務が終了する3交代制の場合には、その日の夕方にシフトが入っている場合もあります。

例え翌日まで休みであったとしても、夜勤明けは疲労がたまり「一日寝るだけで休日がつぶれてしまった」というのもよく聞かれるパターンです。

以上のような精神的負担や生活リズムの乱れが、介護士の間で「夜勤がつらい」と言われる主な理由であると言えるでしょう。

介護職に多い辞めたい理由やストレス原因

今現在、仕事に行き詰まりを感じる介護士の中には「こんな不満を感じているのは自分だけかも」「自分のがんばりが足らないのでは?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に介護職を辞めた人はどんな理由を抱えていたのか、厚生労働省の調査結果を参考にチェックしていきましょう。

出典:厚生労働省「平成30年福祉・介護人材の確保に向けた取組について

1位「業務に関連する心身の不調(腰痛含む)」27.1%

第1位にあげられているのは、平成30年以前にはトップ3入りしていなかった理由です。

「心身の不調」とあることからも、腰痛をはじめとする身体的不安だけでなく、メンタル面の不調を理由に退職している介護士が多い事がうかがえるでしょう。

政府では介護士の心身をケアすることを目的に、介護ロボットの導入や資料作成のIT化が検討されています。

2位「理念や運営の在り方について不満があった」25.7%

「休日のはずなのに、自主参加という名で一日拘束される勉強会がある」
「委員会や研修など、通常業務以外の仕事で時間が取られ残業ばかり」

以上のように、求人情報では分からなかった事業所の内情について、実際に就職してから不満を持ち、退職するといったケースも多く見られます。

利用者に対して満足なサービスが提供できない運営形態に不満を抱え、新たな職場を見つける介護士もこの理由にあたるでしょう。

3位「職場の人間関係に不満があった」25.0%

「仕事はきつくても、周りのフォローがあればがんばれる」どんな職場でも、このようなことは言えるのではないでしょうか。

特に、介護職は利用者の対応に神経を使う現場のため、他の人間関係がうまくいかないことは大きなストレスの一因となります。

上司に相談できる体制が整っていない職場であるほど退職者は多く、女性が多い業界であるということも、人間関係の不和を生みやすい要因のひとつであると言えるでしょう。

介護職のつらいことにはこれで対処!

日々の慌ただしい業務に加え、職場の人間関係と、何かとストレスが多いのが介護の現場です。

つらさを抱えきれなくなった時には、次の方法で対処していきましょう!

とにかく誰かに相談する

利用者のことを真剣に考え、真面目な人ほど仕事の悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。

「みんなも同じように大変なのに……」と我慢していると、心理的負担はさらに大きくなり業務にも影響することになります。

本格的に上司に相談する以外にも、身近な人に本音をもらすだけでも気持ちが楽になることは多々あります。

介護の大切な仕事のひとつに「傾聴」があるように、人に想いを聞いてもらうことで心が安らぐのは利用者だけではありません。

もうやめたいと限界を迎える前に、誰かに今の悩みを相談 してみましょう。

仕事を忘れ体と心のメンテナンスを

「このネタはレクリエーションに使えるかも」「○○さんの状態が不安定だったけど引き継ぎは大丈夫だろうか」

せっかくの休日も、いつの間にかそのように考えてしまっていることはありませんか?

介護職のつらさを日常に持ち込まないためには、仕事は仕事、とどこかで割り切ることが大切 です。

そんなに簡単に割り切れないという人は、体を動かすアクティビティや没頭できる趣味などで、ストレスを発散できる時間を設けましょう。

いつまでも仕事について考えているよりも、自分の体と心をケアすることが良い介護へとつながることになります。

より良い介護職場への転職方法を紹介!

継続することで、キャリアアップやベース報酬アップを望むことのできる介護職は、簡単に辞めてしまいのはもったいない仕事です。

「今の職場は合わないけど、介護職は続けたい!」

そう思う際には、次の方法で自分に合ったより良い職場を見つけましょう。

介護の転職サービスを利用する

忙しくて時間がないという方におすすめしたいのが、インターネット上で利用できる転職支援サービスです。

キャリアアドバイザーと呼ばれる専任スタッフが、転職先の紹介から面談のセッティング、必要書類の作成をサポートしてくれます。

自分の経歴を見た事業所からのスカウトを受ける場合もあるため、複数の転職サービスに登録しながら、より良い就職先を見つけるのがおすすめです。

自分の希望を見極めハローワークを利用する

ハローワークでは、希望する地域に密着した求人情報を探すことができます。

その際には、どのような介護現場で働きたいのか、どれほどの収入を求めているのか、あらかじめ自分自身で見定めて担当者と話を進めましょう。

介護度の高い利用者が入居し夜勤が必要な施設と、送迎業務がありリハビリを主とするようなデイケアでは、業務内容と共にストレスの要因も変わってくるからです。

可能であれば、事前に見学をして求人先の雰囲気をつかんでおくことをおすすめします。

また、ケアきょうでは介護職の方に「介護施設への転職の際、どこで転職先を探して応募しましたか?」というアンケートをTwitter上でとりました。ぜひ、ご自身の転職活動の参考にしてください。

自分自身を大切に、自分らしく介護士として働こう

「感情労働」とも言われる介護職は、高齢者に関する専門的知識と介助技術に加え、他者とのコミュニケーション能力といった様々な高度技術を求められる仕事です。

そのため、介護職を離職する際には、心身の不調を理由にする方も多く見られます。

介護の現場で他人をケアするためには、自分自身の心身のケアを欠かすことはできません。

今の職場に限界を感じた際には、より自分らしく介護士として輝ける場を探すことも選択のひとつです。

人員不足が叫ばれる介護の世界で、一人でも多くの介護士が自分らしく活躍することは、これからの超高齢社会を支えるために欠かせない要因であると言えるでしょう。

おすすめ役立ち情報

役立ち情報一覧に戻る

ピックアップ