介護職ぶっちゃけトーク!介護職のやりがいと未来・将来性とは!?

介護職あるある
2022/01/20

40代、50代からの介護職ぶっちゃけトーク!

本記事は、介護職のためのYouTubeチャンネル「ケアきょう」の動画で特筆すべき部分を文字に起こしたものになります。

座談会参加者

インタビュアー(森本、古畑)

お笑いトリオ「トンツカタン」の森本さん、特別養護老人ホーム勤務の古畑さんの2人にインタビュアーとして参加して頂きました。

介護士歴18年の田中さん(現役/東京/50代/女性)

勤務している施設の種類 長期療養型病院、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、特定のサービス付き高齢者向け住宅
働いている期間 2001年から現在まで介護士として勤務

介護士歴10年の佐藤さん(現役/東京/40代/女性)

勤務している施設の種類 有料老人ホーム、デイサービス、訪問入浴
働いている期間 有料老人ホームで契約社員として勤務中。2年前まで正社員としてデイサービスで勤務。それ以前は派遣社員として訪問入浴サービスで勤務。合計10年以上

介護士歴4年の鈴木さん(東京/50代/男性)

勤務している施設の種類 介護士としてデイサービスで勤務
働いている期間 正社員として、2010〜2014年従事

介護職のやりがい 〜介護士歴18年の田中さんの場合〜

田中さん
田中さん
私の性質からなんですけど、すぐ友達同士になってしまうんです、入居者さんと。
敬語を使わなきゃいけないってよく言われるんですけれども、敬語を使わないで自分のお爺ちゃんお婆ちゃんみたいな形ですぐタメ口でしゃべってしまって、入居者さんからも『もう一人の孫だ』とか、『あんたが一番頼りになるよ』とかって言われるとすごい嬉しいです。

距離を詰めるのも介護士としても大事なスキル

田中さん
田中さん
『お客様なので敬語は使いなさい』と上司によく怒られるんですが、敬語を使っちゃうとどうしても鎧を被っているような感じになってしまって、溝ができてしまうんですよね。タメ口で『~じゃない?』とかって言うと入居者さんも『そうなんだよね~』と言ってくれるので……。
田中さん
田中さん
そのため、全てが全て敬語にしなきゃいけないっていうわけでもないのかなと思っています。

介護職のやりがい 〜介護士歴10年の佐藤さんの場合〜

佐藤さん
佐藤さん
私はやりがいっていうとやっぱり、利用者さんを怖がらせないためにはニコニコしながら同じ目線でしゃべるっていうスタンスでやってますので、何かの忙しいときでも嫌な顔せずに話を聞くような感じにしています。

常にニコニコするのは大変だけど……

佐藤さん
佐藤さん
ケアに入っても雑にしなくて丁寧なところが、利用者さんも安心して『あなたじゃないとダメ』って言って指名してくれるので利用者さんとの距離が短くなると落ち込んだりとか色々あっても庇ってくれたりとか、それがすごくやりがいになっています。
佐藤さん
佐藤さん
ずっとニコニコして同じ目線に立ってっていうのは、激務の中ではすごく大変でたまに怖い顔になったりしてしまうのですが『顔に出ているよ』とか、『言葉に出ている』って利用者さんから言われることもあります。
佐藤さん
佐藤さん
ただ、そうやって言ってくださること自体が、距離が近づいている結果でもあるのかなと思います。

介護職のやりがい 〜介護士歴4年の鈴木さんの場合〜

鈴木さん
鈴木さん
やっぱり心を込めるってことは大事ですよね。認知症が進んだ方でも、このぐらいのこと分かんないだろうと思っても絶対分かるんですよね。ぞんざいにすると反応返ってきますし、一人の人間として丁寧な接し方をしないと、きちっとそういうところも手を抜かないでやればご本人にも伝わると思っています。
鈴木さん
鈴木さん
それがまたご家族の方に今日の出来事とかよく話をするんですけど、言われちゃうと嬉しいですよね。日頃の苦労が飛ぶぐらい。真面目にやって良かったなっていうふうに思いますし、一番のやりがいかなと思いますけどね。

入居者さんや利用者さんはまさに人生の先輩

古畑
古畑
介護の現場で働くことで、色んな方と関わることができるので、それが自分の人生の中でもすごい生かされているなと感じるときに学びになるなあって思います。面白いですよね。
田中さん
田中さん
古い話とか結構されますので、本当に古いお婆ちゃんなんかは『夏目漱石見たんだよ』とか。『森鴎外が昔このタバコ好きで買ってきたんだよ』とか、そういう話聞くと本当に楽しいです。

介護士が考える介護業界の未来とは

現役の介護士である田中さん、佐藤さんは「人材確保」を一番に挙げました。

田中さん
田中さん
若い人に来てほしいです。そのためには魅力的な職場になってほしいな。給料面にしてもそうですし、人間関係にしてもそうですし、本当に魅力的な職場じゃないと人は来ないので。
佐藤さん
佐藤さん
田中さんに同感で、若い人が来てほしいです。今の施設も同世代(40代)から上の人ばかりなので、若い人がたま~に来るんですが、すぐに辞めちゃうので。
森本
森本
そうなんですね。そんな短いスパンで辞めてくんですか?
佐藤さん
佐藤さん
やっぱり大変、きついとか職場の人と話が合わないとか……。
森本
森本
現役のお二人はとにかく人材確保ということですが、現役を離れてしまった鈴木さんは今後の介護業界に何を求めますか?
鈴木さん
鈴木さん
今、現状国がやっていることは、利用者さんに対して、そのご家族の方々が利用しやすいように援助をしていますね。
もっとこれは介護の現場の側にもっとお金を使うべきだと私は思います。施設に対して補助金を出す、良くも悪くもプールしてしまう可能性もありますよね。各スタッフにきちっとそのメリットが行くような、そういう制度を真剣に考えてほしいです。
今もずっとお話あったように、介護のお仕事しててどう?って言ったときに最初に出て来るのが愚痴なんですよ。
森本
森本
確かに。そういうイメージあります。
鈴木さん
鈴木さん
そうじゃなくて、自信を持ってこういう素晴らしい職場なんだよ、こういう素晴らしい仕事なんだよって自信を持って言えるようなそういう環境にしてほしい。
そうすると若い人たちもどんどん中に入って来るし、競争率も出てきて、質の高いサービスっていうものも実現できるかなと思います。

介護の現場における事件・事故をどう見てる?

森本
森本
こういう素晴らしい業界なんだよってうふうに少しでも言っていくことによって大きなムーブメントになりそうな感じがしますよね。そんな中で、お金というのは割と分かりやすい指標ではあるので、そこから変えていければな、というふうには思いますね。
最近ですと、介護関係の事件事故をよく耳にすること多いと思うんですけど、その辺についてはいかがお考えですか?
田中さん
田中さん
すごく腹が立つんですね、テレビ見るたびに。『だから私たちの地位が低くなるんだよ、自分たちで自分たちの首絞めてどうすんの?』ってよく思います。
鈴木さん
鈴木さん
それ(事件事故)自体は本当に決して良いことじゃないんでしょうけども、そのぐらいまでスタッフも追い込まれちゃってるのも事実なんですよね。お預けになるそのご家族の方もご自身たちで面倒見切れないから、言葉悪いですけれども姥捨山のような形で預けられる方も実際にいらっしゃいます。
そういう方に限って高いサービスレベルを要求する。そうするとその狭間に挾まれたスタッフは精神的に参ってしまう。
そこを防いでいくにはやっぱり根本的なところをもう一回見直していかなきゃいけないのかな。みんなで考えていかなきゃいけないんじゃないかと思いますね。

介護業界の未来は国と働く人次第!人材確保や社会的地位の向上が必須

森本
森本
今回、介護職のやりがい、そして未来についてぶっちゃけトークして頂きました。
古畑さんはいかがでしたでしょうか。
古畑
古畑
今後利用者さんとか入居者さんのニーズもすごい多様化していくと思うんですね。その中でやっぱり我々も古い考えではなくて新しい考えを持ちながら働いていかなければいけないなと思うので、今日未来について考えられてすごく自分自身もためになりました。
森本
森本
皆さんいかがでしたでしょうか。
田中さん
田中さん
これから本当に大きくなる業界だと思うので、もう増えることしかないので、ですから未来はあると思うんです。
ただその未来を暗くするか明るくするかは我々だし、国のやることだと思うので、それは本当に考えて行きたいなと思っています。
佐藤さん
佐藤さん
これから高齢化が加速すると思うので、対応した人材がほしいなと思っています。それのためにも私たちも頑張っていこうと思っています。
鈴木さん
鈴木さん
少しずつでも介護っていう業界の社会的地位が上がっていってくれればなあと思いますね。そうすると魅力もアピールできますし、より良い環境になっていくんじゃないかなと思います。

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