介護職って楽しいの?どんな人に向いている?やりがいや魅力を調査!

介護職仕事紹介
2022/01/11

介護職の魅力とは?楽しい?やりがいがある?

近年、日本では少子高齢化が深刻な問題となっており、今後も増え続ける高齢者の生活を支援するためには多くの「介護の担い手」が必要とされています。

しかし、介護職は「きつくて大変な仕事」というイメージばかりが浸透しているため、国が介護職の育成に力を入れたところで、介護の仕事に就く人が思うように増えていないのが現状です。

人を相手にする仕事だからこそ大変な面も多々ありますが、介護の仕事に楽しみややりがいを感じながら働いている人もたくさんいます。

ここでは、実際に介護の仕事に就いている人が介護職のどのような点にやりがいや魅力を感じ、介護の現場で働き続けているのかを紹介していきます。

年齢や性別に関係なくキャリアアップできる

介護職は未経験からのスタートでも努力次第でキャリアアップすることができます。

介護の現場には専門学校や大学を卒業した新卒から定年後に再就職した人まで、男女問わず幅広い年代の人が働いています。

働きながら経験を積み、介護に関する資格を取得していけば、誰にでもキャリアアップするチャンスがあるので、年齢や性別に関係なく上を目指せる点が介護職の魅力の一つです。

そのため、新卒に限らず中途採用の人でもキャリアアップする可能性は十分にあるので、自分の努力次第では管理職に就くことも夢ではありません。

管理職になると役職に応じた手当が付くようになるので、介護に関する知識や技術が深まるだけではなく給与のUPも見込めます。

家族介護にスキルを活かせる

介護職で培った技術が役に立つのは職場だけではありません。

あなたの大切な家族に介護が必要になったとき、職場で学んだノウハウを活用すれば、より良い介護を行うことができます。

介護に関する知識や技術を持っているかどうかで介護の質は変わってくるので、介護職として経験したことを家庭で実践すれば、家族にとって心強い存在になることができます。

自分に合った働き方ができる

介護職は今後も多くの人に必要とされる職業であるため求人が多く、早出や日勤、遅出や夜勤などのさまざまな勤務体制があります。

特別養護老人ホームや老人保健施設などの施設勤務ではご利用者が24時間利用(生活)しているため、夜勤を含むシフト制で働かなければなりませんが、デイサービスや訪問介護などのサービス提供時間(営業時間)が決まっている職場であれば夜勤勤務もなく、正社員でも家庭との両立がしやすいです。

感謝の言葉をかけてもらえる

介護職はご利用者の生活を支援する仕事であるため、介助する度にご利用者やご家族から「ありがとう」や「助かったわ」など感謝の言葉をかけてもらう機会が多いです。

自分の仕事がご利用者やご家族に評価され、役に立っていることを実感したときには「介護職をしていて良かった」という気持ちが込みあがり、やりがいを感じることができます。

ご利用者の目標が達成できたとき

介護の仕事はケアマネジャーが作成するケアプラン(介護計画書)に基づいて行われます。

そのため、介護職にはケアプランに掲げられているご利用者の目標が達成できるよう、日々の生活の中で必要な支援を行なっていくことが求められます。

「杖で歩けるようになりたい」や「自分で部屋の掃除がしたい」など、ご利用者が設定した目標を達成することができたとき、介護職も同じようにやりがいを感じることができます。

介護職ってどんな人が向いているの?求められる能力や身につくスキルとは?

介護職に就いている人の共通点をまとめると次のようになります。

  • 人と関わることが好きで、誰かの役に立ちたいと思っている
  • 明るく前向き
  • ちょっとした気遣いができる
  • 忍耐強い
  • 家事が好き

紹介したのは一例ですが、現場には上記のような人が多く働いています。

しかし、あなたが該当しないからといって介護職になることを諦める必要はありません。

介護の仕事に興味を持っているだけで介護職に就く素質は十分にあるので、ご利用者に寄り添い、支援する気持ちを持っている人であれば、介護職に向いていると言えます。

介護職に求められる能力

介護職は人を相手にする仕事です。
より良い介護を提供するために必要とされる能力をあげると次のようになります。

  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 小さな変化に気付くことのできる観察力
  • 臨機応変な対応力

どれも大切な能力ですが、ある程度のコミュニケーション能力があることは介護職になる必要最低限の条件になります。

介護の仕事に就いて間もないころは、ご利用者に心を開いてもらえず、どのように関わっていけば良いのか悩む人も多いです。

経験を重ねるごとにコミュニケーション能力は高くなるので、最初はご利用者の気持ちに寄り添い、話に耳を傾け、自分が思ったことや感じたことを「あなたなりの言葉で伝える」ことができれば十分です。

ほかにも、ご利用者の小さな変化を見逃さない観察力やその時々に適した支援ができる対応力も重要ですが、今回注目していただきたいのは「協調性」についてです。

介護の仕事をするうえで最初に知っておいて欲しいことは、介護は「チーム」で行っている ということです。

直接的な介助は介護職とご利用者の二者間で行なわれますが、ご利用者を支援しているのはあなただけではありません。

ご家族をはじめケアマネジャーや医師、上司や同僚など、ご利用者に関わるすべての人によって介護は成り立っています。

ご利用者からの要望や関わっていくなかで気付いたことは自分だけが知っているのではなく、必ずほかのスタッフと情報共有することが介護職に就くうえでとても大切です。

協調性を持っているかどうかで、介護職としての働きやすさが格段に違ってくるので、これから介護の仕事に就こうと考えている人は、ぜひ覚えておいてください。

介護職で身につくスキル

介護の仕事に携わっていると、自然と次のようなスキルが身についてきます。

  • 介護に関する知識と技術
  • コミュニケーション能力
  • 危険予知能力

介護職は実践が基本なので、さまざまな問題を抱えているご利用者に出会うたび、疾患に関する知識や介護技術のパターンを習得することができます。

コミュニケーション能力についても筆談や視線など、会話以外でコミュニケーションを図る機会も出てきますので、介護職に就く前と比べるとバリエーションが豊富になることが多いです。

また、介護の現場では事故を未然に防ぐために介護職が体験した事例を「ヒヤッとしたこと」「ハッとしたこと」を「ヒヤリハット」として情報共有しています。

自分が体験したこと以外にも多くの事例に触れることができるので、「ここに置くと(ご利用者が)つまづくかもしれない」や「この方法で介助すれば(ご利用者が)ケガをするかもしれない」など自然と危険を予測する力が身につき、事故を未然に防ぐことができるようになります。

介護職に従事する生の声を調査!楽しいことばかりではない?

介護職はやりがいや学びの多い仕事ですが、実際に働いている人はどのような気持ちで日々の業務に取り組んでいるのでしょうか。

ここでは、介護の仕事に従事している人の生の声を「良かったこと」「大変なこと」にわけてまとめてみました。

介護職になって良かったこと

  • ご利用者からさまざまなことを学べる
  • 自分自身が成長できる
  • 健康であることの大切さに気づく

介護職はご利用者をサポートする仕事ですが、人生経験が豊富なご利用者から自分が知らない時代の話や生活の知恵などについて教えていただくことも多く、とても学びが多い仕事でもあります。

ご利用者と関わっていくなかで、自分だけでは決して知らなかったような事柄やご利用者の人生に触れることができるので「自分の人生を見つめ直すきっかけとなり、人として一回りも二回りも大きく成長していくことができる」という声もありました。

ほかにも、加齢とともに自分が思うように身体が動かせなくなっているご利用者から「若いうちにやりたいことをやっておいた方がいい」と声をかけられることも多く「健康でいられることが当たり前ではない」と感じる人も多くなっています。

介護職になって大変だと感じたこと

  • まとまった休みが取りにくい
  • 給与が安い
  • 死に直面することによる喪失感

介護の仕事には休みがないので、24時間年中無休で誰かが働いています。

そのため、勤務は基本的にシフト制で希望休や有休が設けられていますが、ほかのスタッフの勤務に負担がかかってしまったり、代わりに働く人がいないことを考えると「まとまった休みが取りにくい」と感じている人も多いです。

これから介護の仕事をはじめようと思っている人であれば、交代制でまとまった休みが取れるよう配慮してくれる職場もありますので、職場選びの条件の一つに「休みの取りやすさ」を入れていただくと、ほかのスタッフに気兼ねすることなく休暇を楽しむことができるのでおすすめです。

介護の仕事は「3K(キツイ・汚い・危険)」と言われることもあるように大変なことも多い仕事ですが、介護職が満足できるほどの給与がもらえないことが多いのも事実です。

一人暮らしであれば生活できても、家庭を持つのであれば共働きが当たり前とも言われています。

役職が付けば手当がつくことで給与のUPも見込めるので、介護の仕事に就く人はできる限りキャリアアップを目指し、管理職への道を切り開いていくようにしましょう。

また、利用者の死に直面することで、喪失感を抱く方もいます。日々生活していて、なかなか生死に関わる事は少なく、それ故、死について考える機会も少ないかと思います。

最近では看取りをする介護施設も増えており、死についての考え方によって、大変と捉えるか勉強になると捉えるかは人ぞれぞれですが、慣れない間はやはりまいってしまう介護職の方がいるのも事実です。

介護職には経験した人だけが知っているやりがいや魅力がいっぱい

ここまで紹介したように、介護職には働いたからこそわかるやりがいや魅力がたくさんあります。

大変なことや辛い場面に出くわすことも多い仕事ですが、介護職を通じて学んだ経験はあなたの人生をより豊かにしてくれます。

働く場所によって関わるご利用者の状態や支援内容は異なってくるので、まずは自分に合った職場を探し、介護職への道を一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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