介護職の平均ボーナスはいくら?職種や地域ごとにも紹介します!

キャリアアップ
2022/01/11

介護職にもボーナスは出るの?パートさんは貰える?

介護職は給料が安いというイメージから、ボーナスをもらえるのかと不安を抱く方も多いでしょう。

結論からいうと、介護職でもボーナスはもらえます。

ただし、給料と違い必ず支給しなければいけないわけではないため、企業の就業規則や働き方によって異なるのがボーナスです。

大手の企業であれば業績によって左右されることもなく、それぞれの基本給に基づいて「年間で数か月分」というように、就業規則で定められた額が支給されます。

しかし個人経営や小規模の企業だと、そもそもボーナス制度がなかったり、業績によっては支給されない場合もあるのです。つまり、企業のさじ加減一つでボーナスの有無が決まります。

それでは、介護職の働き方によってボーナスにどの程度の違いがあるのか調査しましたので紹介します。

介護職の正社員とパートのボーナスはどう違う?

介護職でも正社員だとボーナスが出る確率は高いです。

ある調査によると、正社員の約8割がボーナスをもらっているという結果が出ており、少し不安が解消されたのではないでしょうか。

回数は年に1~3回程度が多く企業によって異なりますが、夏と冬の年2回支給が一番多いです。

一方、パート勤務になるとボーナスがあるのは約3~5割程度と少なくなります。介護職で働く約半分程度のパートの方がボーナスをもらっていないということです。

現状としては、同じ企業内で仕事内容が同じでも正社員はボーナスがもらえてパートはもらえない、という場合もあり厳しい現実が見えてきます。

ただし、パートでもフルタイムや週5などで働いている場合はボーナスがもらえるケースがあるようです。

これを踏まえて、正社員とパートのボーナス支給額がどれくらいなのかも見ていきましょう。

介護職正社員のボーナス支給額

正社員のボーナス支給額の平均は、約31~40万円程度と幅広いです。

これは介護職の働く勤務形態や法人によって差があるためで、一概にはいえません。

内訳は夏と冬の2回が多く、だいたい冬の方が夏よりも金額が多く支給されることが多いといえます。

なかには夏と冬が同額のケースもあり、そこは企業によって異なるので就職する際に就業規則をしっかり見せてもらうようにしましょう。

介護職パートのボーナス支給額

パートのボーナス支給額の平均は、約5万円程度です。

正社員に比べればかなりの金額差はありますが、勤務の日数や時間によってはもらえる場合も多いようです。

パートで勤務する方は「ボーナスの額よりももらえるだけマシ」という方や「正社員と同じ仕事をしているのにもらいないのは不満」など、さまざまな声があります。

介護職は肉体的にも精神的にもハードな仕事ですので、労働力に見合った収入がほしいという切実な意見が多いのも特徴です。

介護職のボーナス支給日・査定について

介護職のボーナス支給月は施設によって異なりますが、冬は12月に支給されることが多いようです。夏のボーナスは6月か7月が多く、なかには8月という施設もあります。

実際に支給される日にちに関しては、15日や給料日と同日に支給される傾向にあり企業によってさまざまです。一般的な傾向としては15日にボーナスが支給されることが多いといえます。

介護職のボーナス査定とは

介護職のボーナスでは査定をする場合もあります。

職員一人ひとりに対してボーナスを支給するに値するかどうか、また、職員の勤務状況や態度によっては減額することもあります。

ただし、大企業などでは就業規則に「査定あり」となっていても、厳密には査定なしで定められた規定通りにボーナスが支給されるのが一般的といえます。

企業によって異なる査定項目や就業規則があるので、それを満たしていれば問題なく既定のボーナスが支給されるでしょう。

当たり前ですが無断欠勤が多かったり、いつも遅刻するなど勤務態度が著しく悪い場合は、査定でボーナスの減額対象になることもあります。最悪の場合は勤務自体が難しくなることもあるでしょう。

介護職のボーナスを地域・施設・職種毎に紹介!

介護職のボーナスはもとより給料も地域や施設、職種によってはかなり金額に差があります。年間を通してのボーナスの平均額を調べました。

参考:賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

地域ごとの介護職のボーナス金額

  • 関東:約53万円
  • 関西:約51万円
  • 東北・北海道:約42万円
  • 東海:約55万円
  • 甲信越・北陸:約53万円
  • 中国:約50万円
  • 四国:約52万円
  • 九州:約43万円
  • 全国平均:約49万円

このような結果となっています。いずれも男女を合わせた合計から基づいた調査です。

細かく見ると東京都が一番高いかと思いきや、香川県のボーナス平均額が約70万円とトップとなっています。次いで和歌山県の65万円、大分県の64万円と東北・北海道や九州と大幅な差があり、地域の差がはっきりと出た結果です。

ただ、全国すべての介護職員に調査したわけではありませんので、あくまでも目安として見ていただけたら幸いです。

施設ごとの介護職のボーナス金額

  • 特別養護老人ホーム:約40万円
  • デイサービス:約40万円
  • 老人保健施設:約75万円
  • 有料老人ホーム:約50万円
  • グループホーム:約60万円

老人保健施設や有料老人ホームなどは、病院と併設されている場合も多く医師や看護師がいるため、比較的ボーナスの支給額が高めです。

デイサービスは民間企業が多く夜勤がないため、ボーナス自体がないという企業も多くあります。

デイサービスで働きたいけどボーナスもほしいという方は、有料老人ホームと併設されているなど母体がしっかりしている施設がおすすめです。

職種ごとの介護職のボーナス金額

  • 訪問介護員:約37万円
  • 介護職員:約54万円
  • 介護職全体:約57万円
  • 管理者:約70万円

現場で勤務している介護職員のボーナスが一番低いという結果です。管理者やケアマネジャーなどは、施設によっては報酬が年俸の場合もあるのでボーナス自体がなく、給料が高いということもあります。

2019年夏の最新介護職の平均ボーナス額を他業種と比較!

介護職の賃金も徐々に改正はされていますが、まだまだ他業種に比べれば低賃金です。そこで2019年夏の介護職の平均ボーナス額と、他業種のボーナス額を比較してみましたので紹介します。

ちなみに、年に2回のボーナスがある場合を調査した結果ですので、これから介護職に転職や就職をされる方は参考にしてみてください。

徐々に改正されているように思える介護職の報酬ですが、2019年の夏のボーナスは平均でいくらの額だったのか気になるところです。

  • 正社員:約20~30万円程度
  • パート:約3~5万円程度

正社員でも、職種や勤続年数による基本給の違いなどもありますので、金額の幅は大きく一概には言えない結果となっています。

ですが、新卒2~3年でも夏のボーナスが手取り30万円という場合もありますので、介護職のなかでは良い方ではないでしょうか。


パートは平均一桁ですが、これもフルタイムや週5で勤務している場合は、普通にボーナスが出ている企業もあるようです。パート勤務でも企業によっては、正社員に近い金額をボーナスとして支給する場合もあるので、期待が持てます。

他業種の2019年・夏のボーナス額

ここでは介護職以外のボーナス額を比較していきます。

民間企業のボーナス金額

まず、民間企業で従業員5人以上のボーナス平均額は、約39万円で前年比よりも0.8%アップしています。特別上がったとはいえないものの、4年連続で金額が増加しておりこれからも期待したいところです。

上場企業のボーナス金額

同じ民間企業でも、上場企業になるとボーナスの支給額が一段アップします。2019年の調査では、東証1部上場企業137社のボーナス平均額は、74万円です。

数字だけ見ると高額に見えますが、民間企業の伸び率は0.7%とあまり特別な変化はありません。

製造業のボーナス金額

上場企業のなかでも、特に製造業に関してはボーナスの平均額がもっとも高く、約79万円となっています。

また、上場企業以外で見ても、非製造業のボーナス平均額は約36万円なのに対して、製造業は約52万円となっており、かなりの差は一目瞭然です。

公務員のボーナス金額

国家公務員のボーナス平均は、約68万円という結果になっています。地方公務員の場合は、それぞれが所属する自治体によって変わるため、ここでは国家公務員の平均額のみを記載させていただきました。

こうして見ても、介護職のボーナスがいかに低いかがわかります。なくてはならない介護職ですが、まだまだ労働力と報酬額が見合っていないという現実があるようです。

ボーナス2回支給の比較的条件の良い介護の求人例をご紹介!

少しでも収入が多く欲しいという方のために、介護職でボーナスが2回あるおすすめの求人例を紹介します。

【東京都文京区にある特別養護老人ホーム】(介護職:ホームヘルパー)正社員

  • 住所:東京都文京区春日
  • 資格:介護・福祉・医療の無資格OK
  • 実務経験:介護・福祉・医療実務 未経験OK
  • 必要な資格:資格をお持ちの方大歓迎。無資格の方には、初任者研修の取得支援制度あり
  • 歓迎する資格:介護福祉士
  • 給与帯:月給15万円以上:20万円以上:25万円以上
  • 賞与:年2回(基本給ベース、支給額は業績・査定による)

【東京都品川区にある介護付き・住宅型有料老人ホーム】(介護職:ホームヘルパー)正社員

  • 住所:東京都大田区北馬込
  • 資格:介護・福祉・医療の有資格者限定
  • 実務経験:介護・福祉・医療実務 未経験OK
  • 必要な資格:ヘルパー2級・初任者研修修了・実務者研修修了の方
  • 必要な資格:ヘルパ―2級・ヘルパ―1級・介護職員初任者研修
  • 給与帯:月給15万円以上:20万円以上
  • 賞与:年2回 (※2018年度実施:年間で基準賃金の3ヶ月分)

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