【介護福祉士国家試験】2023年より出題傾向が変わる?今年の出題傾向と受験対策を解説

資格取得
2022/10/26

第35回介護福祉士国家試験が、2023年(令和5年)の1月に開催されます。

今回は、介護福祉士国家試験の過去問から読み取れる出題傾向と、2023年から変わる出題基準や内容を解説していきます。

あわせて、介護福祉士国家試験に向けた効果的な勉強法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

第35回(2023年1月)介護福祉士国家試験の概要

まずは、第35回介護福祉士国家試験の概要をお伝えします。
基本的な内容は以下の通りです。

試験日 筆記試験:2023年1月29日(日)
実技試験:2023年3月5日(日)
試験地(35試験地) 【筆記試験】
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
【実技試験】
東京都、大阪府
受験申し込み期間 2022年8月10日(水)〜9月9日(金)
受験手数料 18,380円
合格発表 2023年3月24日(金)14時

その他、試験科目や合格率なども解説していきます。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士の試験科目は?

第35回介護福祉士国家試験の試験科目は、以下の内容です。

筆記試験 ①人間の尊厳と自立
②人間関係とコミュニケーション
③社会の理解
④介護の基本、
⑤コミュニケーション技術
⑥生活支援技術
⑦介護過程
⑧こころとからだのしくみ
⑨発達と老化の理解
⑩認知症の理解
⑪障害の理解
⑫医療的ケア
⑬総合問題
実技試験 介護等に関する専門的技能

今年は「人間関係とコミュニケーション」に、「チームマネジメント」が追加されたのが大きな変更点です。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「試験科目別出題基準」

介護福祉士国家試験の合格率は?

過去5年の介護福祉士国家試験の合格率は以下の通りです。

第30回 第31回 第32回 第33回 第34回
受験者数(人) 92,654 94,610 84,032 84,483 83,082
合格者数(人) 65,574 69,736 58,745 59,975 60,099
合格率(%) 70.8 73.7 69.9 71.0 72.3

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「合格発表について」

介護福祉士国家試験は独学で合格できる?

介護福祉士国家資格の勉強は独学で十分可能です。
まずは勉強前に、以下のものを揃えましょう。

  • 参考書
  • 過去問題集
  • 模擬問題集

選ぶ際は本屋で並んでるものなどを実際に見て、自分に合ったものを買うことをおすすめします。
文字が多い、図解が多いなど、本によってそれぞれ特徴があるので、自分が理解しやすいものを選ぶことが大切です。

▼参考動画

介護福祉士国家試験の過去問の出題傾向は?

介護福祉士国家試験の過去問から、これまでの出題傾向を読み解くと以下のような特徴があります。

日本の現状を踏まえた内容

  • 団塊の世代が65歳になる2025年問題
  • 高齢者の増加と社会保障費の増大
  • 認知症高齢者の増加 など。

日本の現状に対する対策

  • 地域包括ケアシステム
  • 自らを守る自助や地域で助け合う互助の推進
  • 分け隔てなく暮らせる共生社会 など。

以上のような、日本の課題や取り組みをおさえておくだけでも試験対策になるでしょう。

介護福祉士国家試験2023年はココが出る?

介護福祉士国家試験は科目出題基準など、いくつかの変更点があります。
ここでは、今年の試験内容やそれに対する対策なども合わせて解説していきます。

▼参考動画

科目の出題基準が変わる?

まず一つ目が「科目の出題基準が変更」になります。
変更点は以下のような内容です。

社会状況や制度改正を踏まえたリーダーシップ、今後より重要度が高まる認知症ケアや地域ケア、介護過程の学習内容の充実度アップなどが見直されています。

その中で介護福祉士の教育内容が以下の5つの点が見直されました。

  1. チームマネジメント能力を養うための教育内容の拡充
  2. 対象者の生活を地域で支えるための実践力の向上
  3. 介護過程の実践力の向上
  4. 認知症ケアの実践力の向上
  5. 介護と医療の連携を踏まえた実践力の向上

以上のような見直しとともに、出題基準も少しずつ変わっているので注視しておきましょう。

出題数が変更になる?

2つ目は「出題数が変更になる」ということです。
具体的な変更点は以下です。

昨年度までの問題数 今年度からの問題数
人間関係とコミュニケーション 2問 4問
コミュニケーション技術 8問 6問

先述でもあった「チームマネジメント」に関する問題が、以上2項目のどちらから出題されることが予想されます。

午前中のほうが難しくなる?

3つ目の変更点は「試験科目の並び」です。

昨年までの並びは、午前が
①人間と社会の領域→
②介護の領域→
③こころとからだの領域

午後から
④医療的ケア→
⑤総合問題

でした。

今年度からは
①人間と社会の領域→
②こころとからだの領域→
③医療的ケア

午後から
④介護の領域→
⑤総合問題
になります。

そのため、多くの人が苦手とする「社会の領域」と「医療の領域」がまとめて前半に来るので、午前中は今まで以上に神経を使うかもしれません。
過去問や模擬試験をする際は、今年度からの順番でやることをおすすめします。

あわせて試験時間が、これまでは午前午後ともに110分だったのが、今年度からは午前120分、午後100分と変更になったことも知っておきましょう。

今年の変更点に関する対策は?

新たに加わった出題基準に沿った問題は過去問がありません。
そのため、以下のことを参考に勉強していくといいでしょう。
→試験センターのホームページの「試験科目別出題基準」を確認すると、大項目・中項目・小項目の見出しがあるので、その中の小項目を中心に学んでいきましょう。

例えば、新たに追加された大項目「チームマネジメント」の場合は、小項目のOJT、Off-JT、SDSなどから学ぶべきことを把握することが重要です。

介護福祉士国家試験の効果的な受験対策とは?

介護福祉士の国家試験は、少しずつでも確実に学習を進めれば、誰でも受かることは可能です。
ここでは、介護福祉士国家試験に向けた効果的な勉強法を解説していきます。

現役の介護福祉士である筆者が、実際に取り組んだこともあるので参考にしてみてください。

1日10分でもコツコツ継続

まずは「毎日コツコツ継続」です。
当たり前のことかもしれませんが、やはり継続は力なりです。
ただ、仕事が忙しかったり、疲れていてどうしても勉強する気にならない日もあるでしょう。

そんな日は、10分で良いので参考書や問題集を開いて、少しでも良いので学びを深めましょう。
それでやる気スイッチが入れば、さらに勉強すればいいですし、それでも疲れてやりたくない場合は、しっかり休みましょう。

スキマ時間に1問1答

介護福祉士国家試験を受ける人で、仕事をしながら勉強している人は多いと思います。
特に介護の仕事をしている場合が、仕事で介護をして帰ってからも介護を学ぶとストレスに感じる人もいるでしょう。

そのため、仕事の休憩中などを有効活用することをおすすめします。
具体的には1問1答のハンドブックを常に持ち歩き、休憩中は30分ほど集中して毎日するといったことが効果的です。
そうすれば、自宅学習でも休憩中に勉強したということが心の余裕にもつながります。

過去問の反復

介護福祉士国家試験の勉強法としては、最も効果的なのが「過去問の反復」です。
具体的な勉強法としては以下の手順です。

  1. まずは何も見ないで過去問を解く
  2. 解いたらその日に答え合わせをする
  3. 間違った問題や悩んだ問題の解説を確認する
  4. より深く学びたい問題については参考書もチェックする
  5. 1〜4を繰り返す

以上の流れを繰り返すことで、学びが深まるだけでなく問題に慣れるというメリットもあります。
介護福祉士の国家試験は、毎年似たような問題が出る傾向にあり、過去問に多く触れることで、その傾向を把握できる効果が期待できます。

模擬試験にトライ

過去問だけだと不安という人は「模擬試験にトライ」する方法もあります。
書店で売ってる予想問題集でもいいですし、通信講座が提供している模擬試験に挑戦するという選択もあります。

模擬試験を受けることで、予想しなかった問題が出た時の体験を試験前にでき、当日同じようなことがあっても焦らない対応力が養えます。
模擬試験は必ず受ける必要はありませんが、一通りの学習が済んで余裕があるなら力試ししてみるといいでしょう。

無料の学習ツールの活用

今はYouTubeやSNSなど、介護福祉士国家試験に向けて無料で学べるコンテンツが充実しています。

介護福祉士 過去問」などで検索すると、WEB上で過去問ができるツールもあります。
ケアきょうでも、介護福祉士国家試験のためのTwitterやYouTubeコンテンツを配信しているので、ぜひ勉強する際に活用してみてください。

間違った勉強とは?

介護福祉士国家試験の間違った勉強法は「ただ覚えるだけ」です。
特に過去問をする際は、何度もしていくうちに答えの番号を覚えてしまいます。
しかし、なぜその答えになるのかを分かっていないと、どれだけ過去問で点が取れても本番では通用しない可能性があります。

先ほどもお伝えしましたが、過去問をする際は解説もしっかりと確認しましょう。
なぜなら、その答えになるのかを理解しないままだと、試験当日似たような問題でも文面が違うだけで間違える可能性があるからです。
学習を進めていく際は、なぜその答えになるのかを理解することを忘れないでください。

介護福祉士国家試験を受験をする上で大切なこと

介護福祉士国家試験を受験する上では、勉強以外にも大切なことがあります。
ここでは、受験生が試験当日まで充実して過ごすためのポイントを解説します。

冬場の体調を崩しやすい時期だからこそ、早い段階で意識してほしいことをお伝えしていきます。

計画的な試験対策

受験勉強は当たり前ですが、継続することが大切です。
しかし勉強ばかりではストレスが溜まって体調を崩す原因になりかねません。

「仕事の日は何分勉強するのか?」
「休日は多めに勉強する」
「あえて勉強しない日を作る」

など、無理なく継続できるスケジュールを計画しましょう。

心身の健康管理

どういった勉強をしていくかも重要ですが、心と体の健康はもっと大切です。
なぜなら、健康でないと勉強すらもできない状況になるからです。
特に試験が近づくにつれて、プレッシャーでストレスを感じる方もいます。

他人と比べるのではなく、自分が頑張って勉強したことに誇りを持って、本番に向けて自信を保っていきましょう。
またチャンスは何回でもあります。
今年がダメでも来年があるという余裕を持つことも、心身を健康に保つために大切と言えるでしょう。

まとめ

今回は、2023年1月に実施される第35回介護福祉士国家試験の概要と、今年度からの変更点について解説しました。

出題傾向や試験項目の並びの変更など、これまでといくつか異なる点はあるものの、それに対して特別な受験対策は必要ないでしょう。
それよりも、これまで同様に基本問題を確実に解いていくことが合格のポイントになりそうです。

試験日が近づくにつれて肌寒い季節もやってきます。
受験される方々が体調を崩すことなく自分のベストを尽くし最高の結果を迎えられることを心より願っています。

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