介護系YouTuberたいきさんに聞く「介護職になって子育てについて考えること」

介護職仕事紹介
2022/07/11

今回は、介護系YouTuberで現役介護福祉士でもあるたいきさんに、「介護職になって子育てについて考えること」というテーマでインタビューをさせていただきました。
その様子を記事にしたので、ご紹介します。

たいきさんのプロフィール

現役の介護福祉士(経験14年目)で現在ケアハウスに在職中(勤続3年)。
年齢は33歳で、奥様も介護職をされている。
保有資格は、介護福祉士、視覚障害者移動支援従事者、メンタルヘルスマネジメント検定。

YouTube「【介護福祉士】たいきの生活日誌」を5年ほど運営しており、チャンネル登録者数は9600人(2022年6月26日現在)を超える介護系を代表するYouTuberとして活躍中。

介護業界に対する鋭い意見」から「まったり癒されるルーティン動画」まで、幅広く発信されており、介護士さん必見のチャンネルとなっているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

▼たいきさんのYouTubeチャンネルはこちら

インタビュアー

ケアきょう編集部
福祉系大学出身で介護福祉士取得後、トータル4年の介護職経験あり。その後、ケアきょうへ転職。

夫婦で介護職をしていて良かったこと

たいきさん本日はよろしくお願いします。今日は、夫婦で介護職をされていることや、子育てのことなどを聞かせていただこうと思います。まずは、奥様も介護職ということで、良かったことはありますか?

たいきさん:そうですね。夫婦で介護職をしていて、お互いに勤務する施設形態は違いますが、ある程度の悩みや介護職ならではの相談事みたいなことは、夫婦で話し合ってその場で答えを出せるのは良いことかなと思います。

そして、その答えをお互いの施設に提案してみるといったことをしてますね。
これは夫婦ならではかなと感じます。

具体的にどんな悩みがあったか聞かせていただいてもいいですか?

たいきさん:お互いに施設形態は違えど、ギリギリの人員でやってることもあるので、他業務のタイムスケジュールを考えていく上で、「ここどうしたらいいんだろう?」みたいなことや、業務の優先順位を話したりしますね。

あとは、男女の関係で言うと、僕の働く施設は男性職員の比率が低く、その中でも僕は年下の部類になるわけなんです。
その中で、年上の女性職員との関わり方については、どうやったらいいかみたいなことを相談しますね。

ただ、人によって関わり方はもちろん違うので、すべてのアドバイスが当てはまるわけではないですけど、職場での人間関係を考える際に、いつも参考にさせてもらってます。

介護職夫婦の休日やシフト調整について

夫婦で介護職をしている場合、お互いの休みをどのようにして調整していますか?

たいきさん:奥さんに関しては、土日が完全休みで平日のみ出勤なんです。
ただ僕に関してはシフト制なので、休みを合わせるのも月に1、2回あればいいほうかなと思います。

奥さんのほうも、月曜から金曜の間に祝日があってもなかなか休めない状況なので、祝日がある月は、子どもを見るためにも僕が希望休で休むようにしてます。
だから、家族全員が丸1日一緒にいられるのは、たまに土日に入る夜勤明け休みも含めて、月に3回あればいいほうかなと思います。

休みで家族がそろった場合は、お出かけなどしますか?

たいきさん:そうですね。一緒に出かけて買い物だったり、美味しいものでも食べに行こうかみたいなことはありますね。

たいきさんのシフトは何交代制ですか?

たいきさん:一応2交代になるのかな?早番、日勤、遅番、夜勤になります。準夜勤ではなくロング夜勤です。

奥様が日勤帯のみなので、基本的な子育ては奥様がやってらっしゃるのでしょうか?

たいきさん:そうですね。僕が日勤で朝同じ時間に出勤の時は、夫婦で協力して子どもの準備やお朝ごはんの支度をしたりしますね。

子どもの発熱など突発的な対応はどうしてる?

お子様がいると、どうしても急な体調不良があると思いますが、そういった突発的な呼び出しなどは夫婦どちらが優先的にされてますか?

たいきさん:基本的には奥さんが率先して対応してくれてますね。
ただ、どうしても奥さんが休めない場合もあるので、その時は僕が職場にお願いして休ませてもらってます。

お二人でしっかり育児されているですね!

たいきさん:ありがとうございます!恐縮です(笑)
子育てに関しては、イクメンとかっていう言葉もありますけど、子どもの教育に関しては夫婦でお互いにやるものだと認識してるので、まぁお互い様ですね。

介護職夫婦の1日のスケジュールについて

子育てをしているたいきさんの、1日のスケジュールを教えていただけますか?

たいきさん:それでは、日勤の場合で話をしていきますね。
まず朝起きて、一旦のんびりして子どもたちを起こします。
そこから朝食の準備に入ります。長男は歩いて学校に行くんですけど、次男に関しては僕の職場の隣に保育園があるので、僕が朝送ってから出勤してます。
それで、仕事が終わったら次男を保育園に迎えに行って、長男が学童保育に行ってる日は、長男も迎えに行くって感じです。
その後は、帰ってきて洗濯を回しつつ夕食を作ってます。

僕より奥さんの方が、勤務時間が30分くらい長いので、僕の方が家に早く着くんですね。
だからできる方がやるって感じですね。

まぁ奥さんより僕の方が勤務的に楽なので、率先して家事をやる方がいいのかなと思ってやってますね。

奥様の施設形態を教えていただくことは可能ですか?

たいきさん:特養ですね。それもユニット型ではなく従来型なので、おそらく身体的には相当キツいと思います。
僕の施設はどちらかというと自立してる方が多いってことを考えると、身体的にも僕の方が楽なはずなので、「家事やるわ」って感じですね。

夜勤に関してはどうですか?

たいきさん:夜勤の時は、朝食はいつも通り僕が作ります。
次男に関しては、奥さんが連れて行ってくれます。

それから家事をやって夕食を作って、洗濯や掃除をして、自分のご飯を作ります。
夜勤の日、11時ごろに昼食を少し早めに食べます。
そこから、1時、2時くらいにちょっと昼寝をするって感じです。
その後、起きたらシャワーを浴びて、16時くらいに出勤するっていう流れです。

そこから、明けて帰ってきたら、また家事を一通りやってから次男を迎えに行ったりしますね。

たいきさんのお子様の将来について

たいきさんのお子様が今後成長する中で、どんな家庭にしたいですか?あとは、お子様にどんなふうに育ってほしいですか?

たいきさん:家庭に関しては、穏やかに過ごせていければいいなと思ってます。
子どもたちに関しては、親心とて「自分の芯はしっかり持ってほしいな」と思いますね。

なんとなく僕の肌感なんですけど、今って芯を持ってる人って少なくなってる気がするんですよね。
けっこう流されて生きてる人が多いように感じます。

それだと自分のやりたいことを見つけられないと思いますし、生き甲斐が持てないんじゃないかなと思います。

僕自身、けっこう芯が強いタイプらしいんですよね。
もちろん周りの意見を聞くのも大事なんですけど、自分の芯もしっかり持ちながら成長していってほしいなと願ってます。

たいきさんの芯ってなんですか?

たいきさん:単純に言えば、負けず嫌いなところですかね。
あとは、何を言われてもヘラヘラするというか、言わせておけばいいでしょって思いますね。

ただ、言われながらも自分の考えはブレないよっていう芯はあります。

介護職は色々な人の人生の最後を見てると思いますが、そういった経験をした介護職だからこそ子どもたちに伝えてることはありますか?

たいきさん:言葉を選ばずに言わせていただくと「わがまま言ってるとお前歳食っても嫌われるぞ」って言います(笑)
高齢者って色々な人生経験をしてきてると思うんですけど、その中でも我が強いっているじゃないですか。

でも、そういう人たちって、他の利用者さんからも職員からも一目置かれちゃいますよね。
介護職をしてて、そういう方々を何十人も見てきてるので、子どもには「わがままばっかり言うなよ」とは言ってます。

子どもがどうしてもしたいけど、ウチの家庭ではその環境が整ってない状況ってあると思うんですけど、そういう時によく言ってますね。

「我が強い」と「芯が強い」って何が違いますか?

たいきさん:芯が強いということに関しては、筋を通すことですかね。
わがままは、もうなりふり構わず気分で物事を言う印象を持ってます。

例えば、子どもに物を買ってあげると2、3日は喜ぶんですけど、その後すぐに飽きるみたいな感じです。
その場で気分で決めてるってことですね。

やはりわがまま過ぎると、お互いに敬意を持った関係を築きにくくなると思いますし、他人から距離を置かれてしまいますからね。

答えられる範囲でいいんですけど、お子様にも介護職を勧めたいですか?

たいきさん:本人がやってみたいなら、やってみたらいいと思います。
子どもたちって、親の仕事の話だったり姿を見て育つので、そこで介護の仕事って面白そうだなって思うのであれば、経験してみるのもありだと思ってます。

それこそインターンでもボランティアでもなんでもいいので体験してみて、やりたいってなればそれでいいですし、逆に違う道に進みたいっていうのも良いと思います。
やりたいって言えば、僕は全然やらせるタイプです。

長男はたまに「利用者さんってどんなかんじなの?」って質問してきますけど、内容がざっくばらん過ぎて、返答のしようがないんですよね。
どんな感じに対して、車椅子で自走してるよって言うと、「自走ってなに?」ってなりますからね。
一から説明しなきゃいけないの?って(笑)

親同士の会話を聞いてることもあって、興味があるのかな?とは感じますね。

しっかりされてるお子様で将来が楽しみですね。本日は以上で終わりになります。色々な質問に答えていただき、ありがとうございました。

たいきさん:こちらこそありがとうございました!

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