介護職の面接時の服装は?第一印象で差を付けろ!持ち物やマナーも解説

キャリアアップ
2022/06/29

介護職の面接、何を着ていけばいいのでしょうか?
会社側からの指定も特にない場合は、分からない場合もあるでしょう。
最近はビジネスカジュアルといった服装も良しとされています。

本記事では、第一印象が良くなる介護職の面接時のポイントや当日の持ち物、面接でのマナーも合わせて解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

面接では第一印象が大切!

介護職の面接では、第一印象が大切です。
なぜなら、介護職は対人援助サービス業であり、見た目が大きく関係してくる仕事だから。
そして、メラビアンの法則からも分かるように、人の第一印象は、ほぼ見た目で決まってきます。

メラビアンの法則とは?
人の印象は3つの要素で決まり、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合を占めるとされています。
つまり、人は会った瞬間の見た目(視覚情報)や話し方(聴覚情報)で第一印象を決める傾向があります

介護職の面接時の服装は?

採用担当者の方に悪い印象を与えないためにも、まずは服装や身だしなみなどの見た目から整えていきましょう。

まず施設の方針を確認する

面接時の服装は、施設の方針に従うことが最優先です。
基本的にはスーツが適していますが、施設側から「スーツである必要はありません。ビジネスカジュアルでお願いします」と言われる場合もあります。
そういった場合は、本記事の「ビジネスカジュアルの服装」を参考にしてみてください。

スーツを着ていけば間違いない

介護職の面接では、施設側から特に指定がなければ、スーツを着ていけば間違いありません。
なぜなら、スーツを着ることでマイナスな印象にはならないからです。

私服の場合は「面接で私服なんて非常識だ」と判断され、不採用になってしまう場合もあるので、何を着ればいいか迷ったらスーツを着ていけば間違いないでしょう。

パート職員として応募する場合は?

介護職のパートの場合は、スーツを着る方の割合は減ります。
それでも基本的な注意事項として、「清潔感があり、派手過ぎない落ち着いた服装」を心がけましょう。

ただ、何を着るか悩んでしまう場合には、パートの場合でもスーツを着ていきましょう。
先ほどもお伝えしたように、スーツでマイナスな印象にはなりません。
それほど、面接にスーツを着ていくのが一般的なマナーと言えるでしょう。

スーツを持っていない場合やカジュアルな服装を指定されたときは?

スーツを持っていない場合は「ビジネスカジュアル」が適しています。

ビジネスカジュアルのポイントは以下の通りです。

  • ジャケット+パンツが基本スタイル
  • インナーはシンプルなもの
  • 靴は革靴がいい

その他、服や靴に汚れがないかを確認して、清潔感のある身だしなみを整えましょう。
とは言っても、やはり面接にはスーツというマナーが根強くあるので、スーツは持ってないけど、この面接に人生賭けてますって人は、スーツを買いに行くことをおすすめします。

面接前に職場見学がある場合

面接前に介護施設を見学する場合は、どういった服装が良いのでしょうか?
職場見学と面接が同日にある場合は、スーツを着ていくのがいいでしょう。

職場見学と面接が別日に設定されている場合は、スーツである必要はないですが、まずは施設側に確認をしておきましょう。
職場見学の場合は「動きやすい格好で」と言われますが、だからと言ってジャージやスウェットなどのラフすぎる格好は控えましょう。
スーツ以外の服装にするのであれば「ビジネスカジュアル」程度にしておくのが堅実だと言えます。

性別・パターン別 好印象な面接時の服装

ここでは、性別・パターン別(スーツ or ビジネスカジュアル)に面接時に好印象を与える服装を解説していきます。
基本的には、清潔感があり派手すぎず、落ち着いた服装になります。
自分自身の面接で活かせるよう、ポイントを押さえておきましょう。

男性 スーツ着用の場合

男性がスーツを着る際の注意点を、以下の項目ごとにチェックしていきましょう。

  • スーツ
  • Yシャツ
  • ネクタイ

スーツ

まずは自分に合ったサイズを選びましょう。
色は紺・黒・ダークグレーが主流。
生地は無地かストライプがおすすめです。
一番下のボタンは外してもいい。
パンツはしっかりプレスして、ズボンの折り目が入ってる状態にしておきましょう。

Yシャツ

Yシャツは白のみOKです。
皺や汚れがあっても大丈夫なように、2、3着は用意しておきましょう。

ネクタイ

色はフレッシュさや落ち着いた印象を表すブルー系がおすすめです。
黒や白は冠婚葬祭で使うものなので避けましょう。
夏場はクールビズの風潮で、ネクタイをしない場合が多いですが、面接の場面では付けていくほうが好印象です。

靴は黒か茶色の紐付き革靴がおすすめです。
汚れがなく清潔な状態にしておきましょう。
踵は踏まずにきちんと履きましょう。

ちなみに、靴下は白やスポーツ系はNG
黒か紺が一般的です。

ビジネスバッグと言われる手提げの対応が無難です。
A4の用紙が折らずに入り、置いた時に立つものがおすすめ。
色は黒や紺、茶色がベターです。

女性 スーツ着用の場合

女性がスーツを着る際の注意点を、以下の項目ごとにチェックしていきましょう。

  • スーツ
  • ブラウス
  • ストッキング

スーツ

スーツは男性と同様に、色は紺・黒・ダークグレーが好ましいです。
下はスカートとパンツどちらでもOKです。
スカートの丈は、膝下くらいが良く、短過ぎやロングスカートはNGです。

ブラウス

ブラウスの色は白がベターです。
第一ボタンのないスキッパータイプか、すべてのボタンがあるレギュラータイプのどちらでもOK。

ストッキング

スカートを履く場合は、生足はNGなので、必ずストッキングを履きましょう
色は肌の色に近いベージュがおすすめです。
(移動中に破れる可能性もあるので、必ず予備のストッキングを持っていきましょう。)

靴は3〜5cmのヒールかパンプスがいいでしょう。
色は黒か茶色が無難です。
シンプルなデザインのものを選び、華美なものは避けましょう。

A4用紙が入る肩掛けタイプか手提げタイプがおすすめです。
色は黒や茶色などの落ち着いたものがベター。
ブランド物はNGで、ブランドが目立たないものを選びましょう。

男性 ビジネスカジュアルの場合

男性がビジネスカジュアルな服装をする際の注意点を、以下の項目ごとにチェックしていきましょう。

ジャケット

ジャケットは羽織るだけで、ビジネスに適した服装になる便利なアイテムです。
スーツ同様、自分に合ったサイズで清潔感があり、色は紺やグレー、ベージュがいいでしょう。

シャツ

シャツは襟付きのものを選びましょう。
ビジネスカジュアルの場合は、色は白よりも水色やグレーなど、少し色の入ったものがいいでしょう。

パンツ

パンツはスラックスかチノパンが好ましいです。
色は黒や紺、茶色やグレーなど落ち着いたものを選びましょう。
ビジネスカジュアルだと、スーツほど堅苦しさがなく、親しみやすい印象になります。

靴下

靴下は、黒、グレー、紺や茶色などの色から、ジャケットやシャツに合わせて選ぶといいでしょう。
上着が色付きで派手なものであれば、靴下は無地の紺などを選ぶとバランスが良くなります。

靴に関しては、スーツの時と同様に、革靴が適しています。
スーツの場合は紐付きがマナーでしたが、ビジネスカジュアルの場合は、ローファータイプもおすすめです。

ビジネスカジュアルの場合は、ビジネストートバッグがおすすめです。
値段も低価格の物であれば、数千円から購入できます。

スーツに合わせるようなビジネスバックでもOK。

リュックタイプは、ジャケットやシャツにシワができるので、避けたほうが無難です。

女性 ビジネスカジュアルの場合

女性がビジネスカジュアルな服装をする際の注意点を、以下の項目ごとにチェックしていきましょう。

ジャケット

男性と同様に、自分に合ったサイズで、色は紺やグレー、ベージュがいいでしょう。
埃やシミなどがないか確認して、清潔感のあるものを準備しておきましょう。

シャツ

シャツは襟付き、またはカットソーブラウスなどが適しています。
胸元が大きく開いたものは避けましょう。
インナーの色を抑えることで、全体的に清潔感のある雰囲気になります。

パンツ

ボトムスは、膝丈ほどのスカート、もしくはロングパンツがおすすめです。
色は落ち着きのある黒や紺、ベージュなどがいいでしょう。
短パンやガウチョパンツは面接の場には適していないので、避けたほうがいいでしょう。

ストッキング

面接の場において、生足は厳禁です。
無地のストッキングかタイツを必ず履きましょう。破れた時のために、予備を持っておくといいでしょう。

靴はパンプスで、色やデザインが控えめな落ち着いたものが適しています。
女性の場合、ヒールを履くことでスラッとした印象になりますが、あまり高すぎるものは避けたほうが無難です。

鞄はブランド物は避けて、落ち着いた色とデザインがシンプルな物を選びましょう。
靴や鞄は意外と見られるポイントです。
男性と同様に、ビジネストートバッグが無難です。

女性のビジネスカジュアルのおすすめ具体例

女性の場合は、男性よりもバリエーションが多いので、以下に具体例を記載しておきます。
面接の際の参考にしてみてください。

女性のビジネスカジュアルおすすめコーデ!
  • ジャケット+襟付きシャツ+タイトスカート
  • カーディガン+黒のロングパンツ
  • 白シャツ+プリーツスカート
  • 丈が長めのダブルジャケット+タイトスカート など

ベーシックカラーと控えめな柄で、肌の露出を抑えたものが基本ポイントです。

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スーツ着用時に気を付ける事

ほこりやシミがないか確認する

営業職やオフィスワーカーでない場合は、スーツを年に数回しか着ないということもあります。
その場合は、家のクローゼットの奥に保管している場合が多く、いざ面接前に出してみると汚れていたりします。

やはり、汚れがあるかないかだけでも、第一印象は変わってきます。
面接をする予定がある場合は、早めにスーツの確認をして、汚れている場合はクリーニングに出すなど綺麗にしておきましょう。

サイズがあっているか確認する

久しぶりにスーツを着てみると、どうも肩周りやお腹周りがキツいといったことや、逆に太っている時に購入したために、体格が変わりぶかぶかになってることがあります。

サイズが合ってないと、どうしても見た目がだらしなく見えてしまいがちです。
普段スーツを着ることがない方であれば、面接前のサイズ確認は忘れないようにしましょう。

介護職面接時の身だしなみについて

介護職の面接の身だしなみは服装だけではありません。
髪型やにおい、爪や髭のお手入れ、身に着けるアクセサリーなども重要なポイントです。
服装以外にもしっかりと気を付けて、第一印象で差を付けていきましょう。

髪型

男性の場合は、自分が伸びてると感じるなら事前に散髪をしておきましょう。
女性の場合であれば、長い場合はゴムで後ろに一つで束ねておくのがいいでしょう。

色に関しては明るすぎず、可能であれば自然な色が好ましいでしょう。
ヘアスタイルは奇抜なものは避け、ワックスやジェルのつけ過ぎには注意してください。
ビジネスのシーンに合った髪型を意識してセットしておきましょう。

におい

介護職はサービス業であるため、においエチケットも意識しましょう。
面接前に、ニンニクなどの匂いの強いものは食べないことや、タバコを吸ったら消臭スプレーをするなどといった対策をしておきましょう。

爪やひげの手入れ

介護職で爪が伸びているのはNGです。
排泄や入浴介助など、直接肌に触れる身体介助がある介護職にとって、伸びている爪は利用者様を傷つける可能性があります。
毎日爪のチェックを行い、伸びている場合は切ってからでないと業務に入れない施設もあるくらいです。
介護施設で働くのであれば、爪の手入れをすることは当然だと考え、面接時からきちんと整えておきましょう。

また男性のひげについても必ず剃っておきましょう
こちらもサービス業であるなら手入れするのが当然と言えます。
感染症予防などでマスクをしていることもあり、見えないからいいだろうと油断していると、面接時にマスクを取って表情を見せてほしいと言われることもあります。
いつ素顔を見られても大丈夫なように、髭は剃っておきましょう。

女性の場合であれば、マスクをしていても口元の化粧はきちんと整えておくのが無難でしょう。

アクセサリー類

アクセサリーは、結婚指輪や時計などシンプルなものだけにして、それ以外は基本的に身につけないほうがいいでしょう。
特に介護の現場では、アクセサリーは利用者様を傷つける可能性があるため、禁止にしている施設がほとんどです。
おしゃれなどはプライベートの時間に楽しみ、面接の場では必要ないことを理解しておきましょう。

介護職面接時の当日の持ち物は?

基本的には事前の連絡通りで問題ない

面接当日の持ち物は、事前に会社側に依頼されたものを持っていけば問題ありません。
もし持っていけばいいのか不安な場合は、事前の持ち物確認の際に、担当者に確認しておきましょう。

応募書類や資格証は必ずファイルに入れる

応募書類や資格証などは、必ずA4のクリアファイルに入れて持参しましょう。
ファイルに入れずしわくちゃの状態だと、それだけで不真面目な印象を持たれるかもしれません。
余裕があれば、各書類ごとにクリアファイルを分けておきましょう
ファイルごとに書類を渡すほうが、会社側も受け取りやすくプラスの印象を抱きやすいからです。

持っていくべきもの

介護職の面接に持っていくべきものは、主に以下の5点です。

  • 応募書類(履歴書やアンケート)
  • 資格証(持っている場合)
  • 携帯電話
  • 筆記用具
  • 予備のマスク

場合によってはその場で採用ということも稀にあります。
念の為、身分証明証や印鑑なども合わせて持っておくといいでしょう。

あったほうが良いもの

持っていくべき物以外に、あったほうがいいものは以下のようなものです。

  • 面接会場までの地図
  • 身だしなみを整える道具
  • 携帯電話の予備バッテリーなど

特に真夏の面接では、面接会場まで歩く必要がある場合、たくさんの汗を書く可能性があります。
タオルや制汗スプレー、女性であれば化粧道具なども持参しておくと安心です。

面接当日のマナー

たった1回の面接で、あなたの合否が決まってしまいます。
面接当日のマナーを理解して、当日は完璧な状態で臨めるようにしておきましょう。

遅刻をしない、遅れる場合はすぐに連絡する

遅刻をしないのは人として当たり前のマナーです。
面接をする会社も、忙しい合間を縫って面接の時間を設けています。

なので、ギリギリの時間に家を出るのではなく、30分前には面接会場に行けるくらいの余裕を持って出発しましょう。
ただ、アクシデントなどでどうしても遅れる場合は、必ず事前に連絡をするようにしましょう。

受け付けは面接の5分前にする

遅刻はダメと言っても、早く着きすぎるのもNGです。
なぜなら、10分以上早く到着すると、会社側も面接の受け入れ準備ができていない可能性があるからです。
せっかく気を遣って早く行ったものの、それが逆に印象を悪くしてしまっては本末転倒です。
面接の受付は早くても5分前くらいにするのが無難でしょう。

携帯の電源はオフにする

面接中にメールや電話が来ると、たとえマナーモードであってもあまり印象にはなりません。
よほどの理由がない限りは、携帯電話の電源は切っておきましょう

どうしても緊急で連絡が入るなどの可能性がある場合は、正直に面接官に伝えておくといいでしょう。

姿勢よくハキハキと会話を楽しむ

話す内容はもちろん大切ですが、姿勢を良くするだけでも相手に良い印象を与えます。
また、面接では緊張から声が小さくなる人もいます。
その場の会話を楽しむつもりで、元気よくハキハキと話すことを心がけましょう。

まとめ

今回は、介護職の面接時の服装やマナーについて解説しました。
まずは、第一印象で差を付けるためにも、適切な服装で清潔感のある身だしなみを整えましょう。

また、面接では服装以外にも、面接当日のやり取りや質問、回答の方法など色々と知っておくと参考になる情報があります。
これらの詳しい内容は、以下のリンクにあるケアきょうのYouTubeチャンネルで詳しく、そして分かりやすく解説しているので、良かったら参考にしてみてください。

▼参考動画:

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