介護専門学校生向け志望動機・自己PR(例文・ホワイト施設の判断基準付き)

キャリアアップ
2021/12/29

就職活動をする時には、必ず履歴書を書くことになります。履歴書は自分のことを知ってもらうためのツールです。履歴書の内容は、慣れてしまえば簡単に書けますが、慣れていない方は苦労するのではないかと思います。
今回は、まだ履歴書を作成するのに慣れていない方や、作成をすることが出来ている方に対しては、どうやって書いたら面接官の気持ちを動かせる履歴書を記入することが出来るのか、実際に働きたいと思う施設はどうやって見つければ良いかを伝えていきます。

1. そもそも自己PRと志望動機の違いって?

自己PR 自らをアピールすること。あなた自身が出来ることを伝えたり、今までどのようなことをしてきたのか、得意なことは何かを伝えることです。
志望動機 今から就職しようと思う施設を選んだ理由を伝えること

まずはじめに、自己PRと志望動機の違いについてです。自己PRとは、自らをアピールすることです。あなた自身が出来ることを伝えたり、今までどのようなことをしてきたのか、得意なことは何かを伝えることです。相手に自分の事を伝えることを自己PRといいます。

志望動機とは、ズバリ選んだ理由です。例えば、今いる介護の専門学校に入ろうと思った時の理由の事です。家に祖父がいて力になろうと思ったとか、おばあちゃん子だったので、高齢者の力になりたいと思ったことです。さらにいうと、介護福祉を取得する為に、家から30分以内の専門学校を選び、入学しました。このことが、今通っている専門学校を選んだのかという理由です。今から就職しようと思う施設を選んだ理由を伝えることを志望動機といいます。

2. 受かる志望動機を考えよう!

2.1. 考え方の3つのポイント

結論ファースト!志望動機は1一行目に1一文でまとめよう

まずは、簡潔に志望動機を相手に伝えてください。選考をする人は、たくさんの履歴書に目を通します。まとまりのない文章では相手の印象に残りません。 相手に印象を与えるには、最初に結論を書きます。そして、次に志望動機の理由を書きます。最後に、自分の想いを述べてまとめます。

自分の経験と結びつけて、その施設でなければならない理由を述べよう

一文で志望動機を伝えた後は、その施設で働きたい理由、その施設でなければならない理由を伝えます。曖昧な表現では相手に伝えることはできません。施設はたくさんありますので、履歴書をみる人は、なぜ数ある中でうちの施設を選んだのかを知りたいものです。どこが良くて志望したのか、この施設で何をやりたいのかを積極的にアピールしましょう。より具体的なことを伝えてください。

最後に、入社後に自分にできることを書こう

その施設でなければならない理由と似ていますが、働きたい理由を伝えてから、自分が入社することにより、何が出来るのか。どういった良い点はあるのかを伝えます。 例えば、実習を通じて体験した事や、これから実行したいこと。実際に関わってみて、こういったニーズがあったので、ご利用者の方の想いを形にしたいと伝えてください。
その他にも、自分の今までの経験をいかせること。例えば、趣味や特技をいかして出来ることであればそのことを具体的に書きましょう。面接官にあなたが実際に働いているイメージを持ってもらえるように記入しましょう。

2.2. 履歴書にすぐ使える!テンプレートの空欄を埋めて簡単に志望動機を作ろう

  • 私が貴社を志望したのは、○○という企業理念に共感したからです。○○という考えは、私が福祉の世界に入ろうと思ったきっかけでもあります。○○という思いを大切にして、より深くご利用者様と関わっていきます。
  • 私は、介護で働くなら○○と決めていました。その理由は、○○だからです。学生時代も○○で実習をやらせていただきました。貴社で働くことが出来たら、○○をやりたいと思っています。
  • 私は、○○と一緒に暮らしており、高齢者と関わることが当たり前でした。しかし、今は一緒に生活する事が難しい高齢の方多くいらっしゃいます。そのような方のお手伝いをしたく、力になりたいと思い、志望致しました。

2.3. 受かる例文を見てみよう

Aさんの場合

私が貴社を志望したのは、コミュニケーションを大切にしているという企業理念に共感したからです。人と人が関わる仕事では、コミュニケーションは特に重要だと感じます。介護を行う上でも、その方を本当に知らないと適切な介助を行うことが出来ないと考えます。今までのボランティアの経験をいかして、コミュニケーションを大切にして介護を行いたいと思います。

Bさんの場合

私は働くなら有料老人ホームと決めていました。その理由は、ホスピタリティにも力を入れているからです。介護の現場では、言葉遣いを適切に出来ていない場面があると感じます。人生の先輩に対してにそのように関わるのではなく、常に尊敬して関わりを持つことが出来る、そのような関わりを行なっているのは貴社であると思い、今回志望致しました。

3. 受かる自己PRを考えよう!

3.1. 自分の強みの見つけ方

自己PRを作成をする前に、まずは自分の事を分析しましょう。

自分史を作って、自分の経験・価値観を振り返る

生まれた時から、現在の自分までの歴史を振り返ってみましょう。

  • 保育園、幼稚園時代の様子
  • 小学校での様子
  • 中学・高校時代の部活動
  • 趣味
  • 生活環境

等をもう一度振り返ってみましょう。その中で昔から変わらない考え方や、ずっと大切にしてきた想いを理解しましょう。
そして、改めてなぜ介護をやろうと思ったのか考えることにより、本当に自分がやりたい事を再確認することが出来ます。自らの想いがブレてしまっては、人の心を動かす履歴書を書くことは難しいと思います。

家族や友達に他己分析をお願いする

自分で分析をしても客観的に考えることは難しいです。自分では、気付くことが出来ない自分の強みがありますし、譲れない部分も出てくると思います。そんな時には、客観的に自分のことを分析することの出来る、仲の良い友達や幼馴染、家族に分析してもらいましょう。
はっきりとお願いするのが難しかったり、恥ずかしい場合は、それとなく少しずつ聞いてみましょう。お互いに箇条書きにしたものを見せ合っても良いかもしれません。例えば、家族にはこの項目、友達にはこれを聞いてみようでも良いです。自己分析後に再確認の為に聞いてみることもオススメします。

困ったときは自己分析ツールを使おう

困った時には、インターネットに無料の自己分析を行うことが出来るツールがあります。『自己分析 ツール』で検索をしてみてください。何種類か出てくると思います。
過去の振り返りや他己分析の後に再確認で利用するのも良いですし、最初に自己分析ツールを使用してから振り返りや、他己分析を行ってみても良いでしょう。たくさんの種類がありますので、自分にあったものをやってみるのも良いです。

3.2. 履歴書にすぐ使える!テンプレートの空欄を埋めて簡単に自己PRを作ろう

  • 学生時代は、○○のアルバイトをしておりました。その中で、アルバイトリーダーとなり、社員の方がいない時には、他のアルバイトをまとめる役割をしておりました。チームで行う介護の現場でも、アルバイト時に経験をしたコミュニケーションを大切にして、チームで介護をしていきたいです。
  • 小学校から○○の習い事をしていました。○○を○年継続して、○○を経験しました。仕事をする上でも、目標を持って行うことが大切だと思います。○○を通じてその目標に対してどのように行動するかを学ぶことが出来ました。自分自身が成長する為にも、常に目標立て、目標達成の為に行動を起こしていきたいです。
  • 中学時代から高校時代まで、○○の部活動をしておりました。チーム競技でしたので、協調性はもちろんのこと、時には、自分の意見を主張する必要性を学ぶ事が出来ました。介護もチームで支援する仕事だと思います。専門職で意見交換をする際や、利用されている方の対応の仕方を検討する際には、しっかりと自分の意見を伝えられるようにしたいです。

3.3. 受かる例文を見てみよう

コミュニケーション能力が強み

私は、コミュニケーションは相手の立場に立つ事、相手の話をしっかりと聞く事が大切だと考えます。この二点に気を付け、高校時代には○○部のキャプテンをしておりました。自分の意見だけでなく、相手の意見も尊重していた結果、一人も退部することなく、三年間チームを引っ張ることが出来ました。1一人も欠けることなく3三年間、部活動を行えたのは、コミュニケーションのやり方を意識した結果だと思います。

体力が強み

小学校から部活動で○○を行なっており、全国大会でベスト8になることが出来ました。部活は休まずに参加しており、レギュラーとして春の大会に参加しております。介護でも部活動で培った気合いと体力で、何事にもチャレンジしていきたいです。

気配りができることが強み

学生時代に飲食店でアルバイトをしておりました。その中で気を付けたことは、お客様の立場に立って接客をすることです。その事もあり、アンケートで輝いているスタッフという項目で、一位を取る事も出来ました。介護の世界でも通じるものがあると思います。常に相手の立場になって考えて行動したいです。

4. 志望動機・自己PRのNGポイント

4.1. 履歴書に「御社」はNG!「貴社・貴施設・貴院」が正解

御社は話し言葉です。履歴書に書く時には、貴社と書きましょう。 面接の時には、御社と言いましょう。間違いではないですが、話し言葉と書き言葉では、異なることがあります。

4.2. 余白だらけの履歴書はNG!やる気をアピールしよう

もらった履歴書が真っ白だったら、面接官はそれだけであなたの評価を下げてしまいます。あなた一人だけ、余白が多いと、それだけで目立ってしまいます。
その反対に、キレイな文字で、履歴書がきちんと埋まっていたら、周りの人よりも良い印象を与えられます。 履歴書はアピール出来るチャンスです。全部埋めることはもちろん、丁寧にキレイに記入しましょう。相手に確実に気持ちは伝わります。

4.3. 修正液はNG!書き直すのが原則

履歴書はキレイにしましょう。自分の分身だと思ってください。面接に行く時には、スーツを着て、ビシッとしていきます。そこで履歴書と見比べて、シワシワの履歴書や修正液で訂正した跡だらけだとどう思いますか。 本人も履歴書もダラシなく見えてしまいます。面接に挑む格好はもちろん、履歴書もキレイな状態で送りましょう。

5. どの施設に履歴書を送る?職場選びの判断基準

5.1. 運営母体の会社の評判から判断

最近は、ネットで検索をすると会社の評判が出てきます。ブラック企業であればニュースにもなっていますし、ノミネートもされています。しかし、介護業界ではなかなかわからない部分もあると思います。働いている人が知り合いにいれば、聞くのが早いですが、もしいないようであれば、運営をしている母体を調べてください。

最近はどの施設でもホームページを作成しているところが多いため確認することをオススメします。ホームページの更新が定期的にされていないようであれば、職場自体も余裕がなく、慌てている時間の方が多いと思います。 そのようなところでは、良い介護を行うことが難しいように思います。あとは、求人情報の福利厚生を確認してみてください。

5.2. 教育制度の充実度や資格取得のバックアップの有無で判断

新卒の方の場合は教育制度が充実しているところを選ぶべきです。介護業界、入社したけれども、放ったらかしや、数回一緒に行動をしただけで、現場デビューさせるという職場が多いのも事実です。せっかく入ったのなら、一人前になるまで責任を持って教育してもらいたいです。

資格がないようであれば、どのようにバックアップをしているのかも合わせて確認してください。面接の時に確認をする事も出来ますが、履歴書を送る前の段階では、ホームページに記載があるかどうか確認してみてください。実績のある施設では記載がありますし、実際に資格取得をサポートしていることを売りにしているところもあります。

5.3. 離職率・残業代・サービス出勤について確認して判断

離職率を調べるには、ハローワークや求人サイトのを確認をするのが良いです。長期間ずっと掲載されているようであれば、職員の入れ替わりが激しい職場であると予想出来ます。逆にハローワークや求人サイトにほとんど掲載がないような施設であれば、ほとんど離職がない職場ということになります。

その他にも、ホームページの求人情報を見てみることもオススメします。業務が忙しく、細かい事を行う余裕がない施設はホームページの更新が疎かになっていますし、退職をしてしまっている職員が掲載されたままなんて施設もあります。

残業代、サービス出勤があるかどうかは直接聞くのは難しいので、口コミで確認をするか、見学に行った際に職員の表情を見てください。笑顔が少ない職場は、拘束時間が長いことが多いです。

5.4. 職場見学をして施設の雰囲気から判断

普段からどのようなところで働こうか考えている時には、少しでも気になったら見学に行くことをお勧めします。学生時代は気軽に見学に行くいくことが気軽に出来るチャンスですし、気に入った施設が見つかれば、アピールすることも出来ます。 施設もあなたのことを採用するか判断しますが、あなたもこの施設で働きたいのかを判断しながら見学をしてください。

そして、面接に行くと、見学の時と違う場面があると思います。少しでも違うと思ってしまったら、焦らずに一歩引いて考えてください。自分が就職をして、働いた時のイメージをすることをオススメします。せっかく学校を卒業して、頑張って見つけた施設なのにすぐに辞めることになってしまうと、今までの労力が無駄になってしまいます。

6. 最後に

最近はネットでクチコミがありますが、それだけではその施設があり良いのか悪いのか判断が出来ないことがあります。そのような時には、自分自身の目で判断することをオススメします。良い職場で皆さんにオススメしますと言われていても、合わない人がいることも事実です。他人の評価も参考にしても良いですが、まずは、自分で確認することが大切です。

そして、もし一人で見学に行くのが不安な場合は、友達と一緒に行くことをオススメします。自分が希望する施設を見学したら、必ず友達が希望する施設も見学してください。これで最低でも二ヶ所の施設を見学する事が出来ます。二ヶ所見学する事により、良いところと悪いところを比べることが出来ます。 ぜひ、慎重になり過ぎずに、働きやすい施設を見つけてください。

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