介護職の投票先は!? ケアきょう独自 2025参院選アンケート結果

介護職あるある
2025/08/13

2025年7月、日本の未来を左右する参議院選挙が実施されました。
介護現場で働く人々は、この選挙にどのような思いで臨んだのでしょうか。
ケアきょうが実施したアンケートから、介護職の皆さんの投票行動や政治への期待が見えてきました。

  • アンケート実施時期:2025年7月31日
  • 集計期間:2025年7月31日〜8月7日
  • 総回答数:204

2025年7月の参議院選挙は、投票に行きましたか?

回答 割合
投票に行った 192 94%
投票に行かなかった 12 6%
204 100%

今回のアンケートでは、94%が「投票に行った」と回答し、介護職の政治に対する高い関心と当事者意識が明らかになりました。

比例代表では、どの政党に投票しましたか?

回答 割合
参政党 32 16%
国民民主党 30 15%
れいわ新選組 29 14%
立憲民主党 19 9%
自由民主党 18 9%
公明党 13 6%
日本保守党 11 5%
日本維新の会 10 5%
その他政党 44 22%
投票に行っていない 15 7%
204 100%

投票先は分散する結果となりましたが、参政党(16%)、国民民主党(15%)、れいわ新選組(14%)が上位を占め、既存の大政党以外の政党への期待が高いことが見て取れます。
自由民主党は9%に留まり、現政権への不満も伺えます。

全体開票結果との比較と考察

NHKの開票速報によると、今回の参議院選挙の全国比例代表の投票率は52.05%でした。
これに対し、今回のアンケートでは投票率が94%と、非常に高い結果となりました。
このことから、今回アンケートに回答した介護職が自身の生活や業界の未来に強い関心を持っており、選挙を通じて意思表示をしようとする意識が高いことが分かります。

全国の比例代表の得票数を見ると、自由民主党が最も多く、次いで立憲民主党、公明党、日本維新の会と続きました。
一方で、ケアきょうのアンケートでは、自由民主党が9%に留まり、参政党(16%)や国民民主党(15%)、れいわ新選組(14%)が上位を占めるという大きなズレが見られます。

この結果は、介護職が自民党の政策に満足していないことの表れだと考えられます。
特に、物価高騰や低賃金といった経済的な問題、そして介護保険制度の不透明さや外国人材の受け入れに関する不満が、投票行動に影響を与えたと推測されます。

回答者の声(一部抜粋)

投票に行った理由や政治への期待について、具体的な声が多数寄せられました。

投票に行った理由・政治に期待すること

賃金の引き上げは死活問題。手取りを増やしてほしい。
処遇改善や労働環境の改善に力を入れてくれる政党を支援したい。
日本の未来が不安。古いしがらみにとらわれず、日本を変えてほしい。
外国人問題は深刻。優秀な外国人でも認知症高齢者に寄り添うのは難しい。その後の後始末は日本人職員が行う現状がある。
介護福祉士という資格自体を軽く見られている気がする。
公務員ヘルパーの再興など、具体的な政策に期待する。
給料アップ、スタッフの負担減、社会保険料や医療の見直しに期待する。
今の自民党だと、確実に日本が滅ぶと思っている。
介護職の給与アップをお願いしたい。過酷な業務に見合った賃金を頂ければ、介護職に就く人も増えるはず。

投票に行かなかった理由

行ったところで何も変わらないと思った。
どの党が良いのかわからなかった。

まとめ

今回のアンケートと実際の選挙結果の比較から、介護職の皆さんが日本の政治、特に介護分野の処遇改善や賃金引き上げ、不公平な制度への是正に対して強い関心と危機感を持っていることが明らかになりました。

全国の開票結果とは異なり、介護職の皆さんの投票先が既存の大政党以外に集中しているのは、現政権への不信感の表れと考えられます。
介護職の切実な声が、今後の介護人材育成や制度設計に反映されることを強く望みます。

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