取っていない人は早く取ろう!初任者研修を介護職をしながら取得するための方法

資格取得
2022/01/28

介護職の求人を見ていると、「無資格未経験可」といった文字を目にすることが増えてきました。

未経験の方も、研修を受けた後であれば、より採用されやすくなります。
また、全く知識が無いよりも、研修を受けて知識がついた後であれば、自信を持って仕事に臨むことができます。

今回は、そんな人たちに向けて、働きながらでも介護初任者研修は受講できるのかについて、解説していきたいと思います。

介護初任者研修とは?

介護初任者研修とは、以前はホームヘルパー2級と呼ばれていた資格です。

具体的には、体に直接触れる「身体介護」と生活全般の業務を行う「生活介護」について、知識と実際の体の動かし方を学びます

介護業界では、未経験でも就職可能という施設も多く、介護初任者研修を取得せずに就職した人も多くいるのが現状です。

実際に資格がなくても、現場での指導や経験で業務をこなすことは出来ます。

ですが、業務によっては、資格が必要なこともあります。
例えば、「訪問介護」は、介護初任者研修が必須な資格となっています。

介護初任者研修では、体を痛めない体の動かし方など、介護の方法や知識を、現場の経験がある講師が教えてくれます。

ちなみに、介護福祉士の要件である「実務者研修」を受講するための必須資格ではないため、初めから「実務者研修」を受ける人もいます。

しかし、介護初任者研修を受けることによって、知識・技術がつくことは間違いありません。
取得することによって、実務者研修で免除される科目もあります。

自分のスタイルに合わせて受講していきましょう!

介護初任者研修は働きながら受講できる?

そこで気になるのが、介護初任者研修は働きながら受講できるのか、という点ですね。

働きながらでも決して難しくはありませんが、しっかり時間の確保を行う必要があります。

研修の受講時間は、厚生労働省の指針で定められており、130時間以上となっています。
この数字だけ聞くと、働きながらの受講は非常に難しいのでは……と、思われる人もいるかもしれません。

ですが、この内容は通信過程と通学過程を合わせた数字であり、130時間通学して授業を受けなければいけない、というわけではありません。

3分の1(31.5時間)は、通信課程として家で勉強し、課題を提出するといった受講方法が可能です。

受講する方法も、通信・土日・夜間・短期取得といった、様々なスタイルがあります。

受講期間は通学方法によって変わってきますが、大体の養成機関であれば、夜間では約4か月程度、短期取得であれば1カ月程度の受講となります。
職場から受講するように言われた際には、その法人が実施している研修を受講したり、有給休暇や勤務として扱ってくれたりする場合も多くありますので、自分に合った受講方法を探してみてください!

介護初任者研修の内容と費用

介護初任者研修の内容は、厚生労働省の指針に沿って、各都道府県指定の養成機関が決めています。

実は、2013年の介護保険法施行規則改正まで、介護初任者研修の名称はホームヘルパー2級というものでした。
名称が変わったことによって、出来ることや出来ないことが変わったわけではありません。

ただし、元々あった30時間の実習が廃止され、その分スクリーングの時間が増えました。

その他、介護資格制度の見直しから生じる必要な知識や、介護福祉士やケアマネジャーへと進んでいく介護キャリアパスの明確化が、大きな変更点となっています。

介護初任者研修は、厚生労働省の指針に沿っているため、学んでいく大まかな内容は決まっていますが、養成機関によって細かい点は異なります。
その人に合わせた通学スタイルを、選ぶことが出来るということです。

ほとんどの養成機関は、通信課程での課題を提出しながら座学を受け、実際に体を動かす授業をしていく、というスタイルをとっている場合が多いです。

研修を受けるための費用は、大手であるニチイ・ベネッセ・三幸福祉カレッジといった養成校であれば約8~10万円程度となっています。

地域によって、ある程度の費用の差があるのが現状です。
法人によるサポート、割引キャンペーンの有無、通学方法によって、自分に合った場所を選びましょう。

また、現在の仕事から介護職に就こうと考えているのであれば、公的支援事業や給付金制度を利用するといった方法もあります。
ハローワークが行っている職業訓練は、新たに介護業界に携わろうとする人に向けて開催されており、費用が無料である場合がほとんどです。

また、厚生労働省が実施している施策として、自立支援給付金事業があります。
母親や父親が、対象の教育・訓練を受けた場合、それにかかった費用の6割を負担してくれるという制度です。
職場の補助が全くない場合は、そういった制度を利用するのも、費用負担を軽減するために有用な手段となります。

資格取得の難易度とメリット

難易度は、しっかり受講していれば、間違いなく資格取得ができる程度と言われています。

基本的には、全ての内容を受講した後に、筆記や実技試験があるのですが、再試験という制度を取っている養成校がほとんどです。
ただ、再試験に手数料がかかる養成校もありますので、一回で合格することが望ましいです。

最後に、この初任者研修を修了する意味合いです。
無資格での求人もあり、「介護職員初任者研修を取得しても意味が無いのではないか」と、思われる人も多くいるかもしれません。

ですが、今後介護職を続けていくのであれば、介護福祉士やケアマネジャーを目指す際の大きな地盤となってくることは確かですし、日々の業務の確実性が増していきます。

先ほど言った通り「訪問介護」が行えるようになることや、有資格者として周りから信頼を得やすくなるということも、資格を取得する大きなメリットになると思います。
何より、自信をつけて介護を行うことが出来るようになる第一歩になると思います!

研修を受ける理由は、自発的に受ける場合もあれば、撮るように言われたからといったものまで、様々あると思います。
無理なく、働きながら資格を取得することはそこまで難しいことではありません。

通学方法や費用を考えながら、養成機関を選んでみてください。
是非、前向きな気持ちで検討頂ければと思います!

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