介護と言ったらコミュニケーション!介護と言ったら心理学!?

業務支援
2022/01/28

介護職は心理学を学ぶべき?

皆さんは、心理学をうまく利用して仕事をしていますか?
介護の資格と心理学は、意外と接点が近いということを知らない人もいるかもしれません。

今回は、心理学とは何なのか。心理学が介護の仕事に役立つ理由。そして資格に関しても、お伝えしていければと思います!

心理学とは?

心理学と聞くと、何を思い出しますか?

メンタリストDaigoさんを、思い出す人も多いかもしれません。
カウンセラーのような、人の悩みの解決をする人を思い出す人もいるかもしれません。

では心理学とは、いったい何なのでしょうか?

人の心はとても曖昧で複雑なものですが、長年の研究で科学的に分析されたことで、分かってきている部分もあります。
人の心と行動・体のメカニズムを解明していくのが、心理学と言われるものです。

心理学には様々なものがあります。

  • 知覚・学習・記憶・思考等、人間の基本的な心の研究である「認知心理学」
  • 動物の心の動きと行動を研究である「動物心理学」
  • 心と体などの機能の関係の研究である「神経・生理心理学」
  • 人格がどのような状況から形成されたかを研究する「人格心理学」

心理学を学ぶメリット

介護職が心理学を学ぶメリットには、何があるのでしょうか?
それは、人間関係において、有利に進めることが出来るということです。

介護の仕事は、人と人との関わりが非常に重要になってきます。
良い関係を築くことが出来れば、仕事もスムーズに進みます。

心理学は、良い関係を築くうえで、重要なテクニックを教えてくれます。

実際に、役に立つテクニックを紹介していきます。

フットインザドア

例えば、利用者さんへの対応。

なかなか入浴してくれない利用者さんに対して、フットインザドアというテクニックを使い、上手くいった例があります。
フットインザドアは、簡単なお願いごとを聞いてしまうと、その後も要求を受け入れてもらいやすくなるというものです。

バックトラッキング

同じように、介護職同士でも心理学を用いたテクニックを使うことで、上手く人間関係が回ることがあります。

例えば、こんなことはありませんか?
相手が自分の話を聞いてくれると、ついつい話過ぎてしまうことがあると思います。

そこで使うのが、バックトラッキングというテクニックです。
相手の発言を復唱する、という単純なものです。

「効果あるの?」と思いそうですが、実際やられてみると「あぁ話をしっかり聞いてくれているな」と感じてしまうものです。

このようなテクニックが、実はいくつもあります。
全てのテクニックが全ての人に効果がある、というわけではありませんが、勉強してみる価値はありそうです。

勉強方法は?

では、どのように勉強していけばいいのでしょうか?

ここでは、以下の3つの方法をご紹介します。

  1. 本を読む
  2. 教えてもらう
  3. 資格勉強をする

本を読む

最近は、心理学に関する本も非常に増えています。
本から、介護の仕事に役立つものを見つけて実践するという方法があります。

読みやすいものも多いので、手に取ってみると、学びがあるかもしれません。

教えてもらう

教えてもらう方法としては、「通信講座を受講する」「大学の聴講生になる」といったものがあります。

少しハードルが上がりますが、福祉業界向けのものなどもあるので、そういったことから勉強すると、体系的にしっかりと学ぶことが出来ます。

ケアきょうの記事でも、心理学に関することを度々取り上げていますので、見てもらえると嬉しいです。

資格勉強をする

心理の資格は、たくさんあります。
その中には、数週間で取得できる資格もあります。
しっかりと学んだ証明が欲しい人は、目指してみても良いかもしれません。

実は、心理学には国家資格「公認心理師」があります。

この資格は、2018年から始まったもので、国民の心の健康問題は複雑かつ多様化していることを鑑みて作られた、心理職初の国家資格です。

本来は受験資格は厳しいのですが、2022年度までは受験資格が広くなっています。
特別養護老人ホームなどでも、公認心理師法が定める「心理的な支援に関する実務経験」が5年以上の介護職員は、4日程度の「現任者講習会」を受講することで、受験資格を得ることが出来ます。

勿論、試験資格自体は難しいものとなっていますが、余裕がる人や、心理学の資格をしっかりと学びたい人は、挑戦してみても良いかもしれませんね。
国家資格以外にも、心理学系の資格はたくさんあるので、興味がある方は調べてみましょう!

「心理学」のように、〇〇学と聞くと、ハードルが高く感じてしまうものですが、人間の生活にそった学問です。
利用者さんや同僚との関わり方をより良くしたい人は、ぜひ取り組んでみてください!

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