【介護職】心の限界を超える前にしておきたいこと

ストレス・メンタル対策
2022/01/24

心の限界を超える前に

仕事やプライベートなこと、色々と私たちはストレスに触れて生きています。
介護や福祉は、特に精神的な病が原因での労災が多い業界です。

どんなストレスがあるのか?
どんな症状が危ないのか?
どう解決するべきか?を考えていきましょう

どんなストレスがあるのか?

まず最初は、どのようなストレスがあるのかを見ていきましょう。

家庭のこととしても、家庭内の人間関係、子供さんの受験など色々あるかと思いますが、今回は介護業界の問題に関してだけ見ていきたいと思います。

介護職がストレスに感じることとして、よく挙げられるのはこちら。

  • 職場の人間関係
  • 利用者さんやご家族との関係
  • 人手不足
  • 職場の理念や運営方針
  • 身体的な負担

まずの職場の人間関係でいうと、

  • 価値観・職種が異なる職員とコミュニケーションを取る必要がある
  • ハラスメントやいじめが発生している

などといったことが、度々あるようです。

職種が異なったり、同じ介護職でも価値観が異なれば、ケアの方針が異なったりして、意見が衝突してしまうものです。
この意見の衝突自体は悪いことではありませんが、あんまりに多かったり、相手の対応が強かったりすると結構なストレスになってしまいます。

次に利用者さんやご家族との関係でいうと、

  • 話題になっているハラスメント
  • 現場を知らないご家族の要望

などがありますよね。

ハラスメントは、国の方でもやっと改善に向けて動いてくれそうです。
ご利用者さんの中には、「介護職はレベルが低い」「自分の方が偉いんだ」と考えている人もいます。
そういった人の対応は、相当なストレスです。

また、ご家族の無理な要望に対応するのも大変です。
断っても、わかってくれない人もいますから、クレームにつながる……なんてこともあるようです。
こういったストレスですが、うまく対応できる人はいいのですが、貯めこんでしまい身体や心に支障が出てきてしまう人もいます。

どんな症状が危ないのか?

では、どのような症状が出てきたら、黄色信号・注意が必要なのでしょうか?

  1. 細かいことでイライラするようになった
  2. 疲れが取れない、常に気だるい
  3. 食欲が消えた、吐き気がする
  4. なかなか寝付けない、眠りが浅い

今回は、この4つを見ていきましょう

細かいことでイライラするようになった

1つ目は、細かいことでイライラするようになったです。
今まではイライラしていなかったようなこと、例えば隣人の足音などにイライラするようになったら、疲れている状態です。
こういった状態は、あなたが仕事などのストレスで追い込まれているため、許す余裕がなくなっている状態です。

また、イライラすることで、人間の自律神経のバランスを崩すことにつながります。
このバランスが崩れると、腸の働きを悪くしたり、血行も悪くなるなどの影響が出てきてしまいます。

疲れが取れない / 常に気だるい

2つ目は、疲れが取れない・常に気だるいことです。

疲れには、3種類あります。

  • 肉体的疲労
  • 神経的疲労
  • 精神的疲労

の3つです。

「肉体的疲労」は、身体を動かし続けたり、同じ姿勢を取り続ける等が原因の疲労です。
「神経的疲労」は、パソコンを見すぎて目が疲れる、などの脳の緊張です。
そして、最後に「精神的疲労」はストレスが原因となるものです。

こういった疲労によって、
仕事に集中できない
考えることができない
気持ちが落ち込む、などの様々な症状が起こります。

食欲が消えた、吐き気がする

3つ目は、食欲が消えた、吐き気がするです。
一時的な病気などが原因で誰しも経験したことがあることですが、こういった症状が長く続く場合は危険と言われています。

人間は脳で食欲を感知しますが、それができないということは何かしらの問題が起きている証拠です。
うつ病や、何か他の原因がある可能性があります。
しっかり気を付けましょう!

なかなか寝付けない、眠りが浅い

最後に、なかなか寝付けない、眠りが浅いです。
布団に入っても寝れない、寝たと思ったら一晩で何回も起きる。こういうケースがあります。

心理的なストレスや緊張状態が、大きく睡眠に関わってきます。
うつ病を持つ人の9割近くが、不眠症状を持っているとの報告もあります。
注意が必要ですね。

どう解決するべきか?

では、こういった状態になっているとしたらどうするべきでしょうか?

方法としては、このようなものがあります。

  1. まずは意識的に休みを取る
  2. ストレスの原因を見つけ、相談する
  3. 限界で身体が壊れる前に相談する
  4. 働き方を変える

意識的に休みを取る

仕事に穴が開くことよりも、ご自身の体調を気にしましょう。
もちろん連絡を取ることは必要ですが、1日くらい休みましょう。
最適な解決策を見つけるためにも、まずは身体を休めましょう。

また、寝れないからといって夜更かしするのではなく、横になってしっかりと目をつむるようにしましょう。
携帯などをいじると、人間は目が冴えてしまいます。
そして、眠れなくなる……というのは悪循環です。

現在このような状態に無い人でも、意識的に体を回復させるという意識を持つことは非常に重要です。

ストレスの原因を見つけ、解決する

ストレスには、何かしらの原因があります。
その原因をはっきりさせましょう!

仕事以外に問題があるのか?仕事の何が問題なのか?
その原因を見つけることが出来なければ解決することはできません。

そして、その原因の解決に取り組みましょう。
しかし疲れた状態では、一人で解決することも難しいと思います。
そういった場合は、上司だったり、気心が知れた同僚に相談することもよい手段です。

限界で身体が壊れる前に相談する

今、精神的に疲れた人向けの、無料相談窓口はたくさんあります。
厚労省や各自治体などが、行っています。

また、メンタルクリニックなどを活用するのも、良いことだと思います。
誰かに話を聞いてもらうだけでも、ある程度楽になるものです。

働き方を変える

本当に辛く、解決が難しいなら、働き方を変えるというのも一つの手です。
例えば、他の介護施設に移ることも良い手段です。

貴方のストレスの原因が少ない施設を探すことも出来るでしょう。

また、介護自体がつらいなら、他のお仕事を探すこともできます。
自分がどうすれば幸せになれるのかを最優先しましょう!


今回は、「心の限界を超える前に介護職がしておきたいこと」に関してまとめてみました。

介護業界は、ストレスとなるような原因が多いのが現状です。
改善していくことで、もっと働きやすい環境になっていくはずです。

しかし、そのためには、辛いことを周囲に伝える必要があります。
我慢していると、他の人に分からず、そのままにされてしまうからです。
我慢せずに、辛い時は他の人に伝えましょう!

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