大事故を防ぐ!介護の仕事のミスを減らす方法!
仕事の失敗を減らす方法
皆さんは、仕事で失敗をすることはありますか?
しない方もいらっしゃると思いますが、多くの人が、ミスをされた経験があるのではないでしょうか?
今回は、ミスを減らすための基本的な方法と、脳のタイプ別に対策をお伝えしていきます。
やるべきこと
まずは、ミスを減らすための大前提として、やっておきたいことを確認しましょう。
基本的な事ですが、全員に当てはまることで、とても大切です。
それは、ヒヤリハット報告書です。
皆さんも、一度は書いたことがあるのではないでしょうか?
ヒヤリハットとは、重大な事故につながらないアクシデントのことで、アメリカのハーバード・ウィリアム・ハインリッヒの調査で指摘されされたものです。
これは、「一つの重大な事故の背景には29件の軽微な事故と、300件のヒヤリハットが存在する」というものです。
ヒヤリハットを仲間内で共有し対策することで、重大な事故を防ぐことが出来るようになります。
このヒヤリハット報告書は「書く時間がない」「意味がない」「怒られる原因になる」等と嫌われています。
ヒヤリハット報告書の誤解
しかし、ここには2つの誤解があります。
一つ目は、怒られる原因になっていると言うこと。
ヒヤリハット報告書を提出することで、「事故を起こした犯人だ」という扱いを受ける人がいるそうです。
これは、間違っています。
ヒヤリハットを報告できる人は、事故を事前に見抜くことが出来たということです。
「施設の、この部分が危険だ」
「この利用者は、食事介助の時に特に目を離してはいけない」
ということが分かっていると、対策を立てられるようになります。
それに気が付けるということは、周囲をしっかり見ることが出来ている証拠です。
それなのに、「非難される」なんてことは、あってはいけません。
二つ目の誤解は、意味がないということです。
ヒヤリハットの効果
ヒヤリハットには、2つの効果があります。
1つ目は、上記でも述べた通り、事故を未然に防ぐきっかけになることです。
ヒヤリハットを適切に把握していれば、事故の種を事前に見つけることができ、適切に対処することが出来ます。
先にテストの範囲を把握して勉強をすれば、闇雲に対策をして、無駄打ちを打たなくて済むようになるということです。
2つ目は、ヒヤリハットを見つけようとすることで、事故を防ぐことが出来るということです。
ヒヤリハットを書こうとする意識が、普段から植え付けられていれば、「事故の原因となりそうなことはないか」という視点で、仕事を行うことが出来るようになります。
この視点で動くことが出来ると、事故の割合はぐっと減るのではないでしょうか?
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ケアきょう求人・転職の無料相談仕事でミスが多い人の、脳タイプ別対策
では、仕事のミスが多い人の、脳のタイプ別対策を見ていきましょう!
こちらは、精神科医の樺澤さんの書籍を参考にして解説していきます。
まず最初に、脳のタイプ4つを紹介していきます。
- ケアレスミスが多い、集中力低下タイプ
- テンパるとミスが増える、いつも同じミスをする、ワーキングメモリ低下タイプ
- 最近ミスを連発する、脳疲労タイプ
- 度忘れが多い、脳の老化タイプ
集中力低下タイプ
集中力低下タイプは、こんなケアレスミスが多い人です。
- データの入力を間違えた
- 配膳する相手を間違えた
集中力は、本来は朝が最も高く、午後から夜にかけて段々低下する傾向にあります。
しかし、集中力低下タイプは、このリズムに逆らった脳の使い方をしている可能性があります。
失敗を減らすためには、
①複雑な作業は朝のうちに行う
②ToDoリストやチェックリストをすぐ確認できるようにする
ということが、効果的とのことです。
リストを作るときは、仕事をしっかりと分解しておくと、ミスが少なくなります。
ワーキングメモリ低下タイプ
ワーキングメモリ低下タイプは、テンパってしまう状態でのミスが多い人です。
これは、ワーキングメモリの大きさによるものだと言われています。
ワーキングメモリとは、脳の作業領域とも言われており、どれだけの仕事を抱えられるかにも繋がります。
今の仕事量で、パニックになってミスをしてしまうことが多い人は、このタイプに当てはまるかもしれません。
このタイプの方が失敗を減らすためには
①マルチタスクを無くす
②話を聞いたら、すぐにメモを取る
ということが大切だそうです。
普通の人間は、マルチタスクが出来ません。
無理にマルチタスクをしようとして、パニックになってしまうのなら、一つ一つ、目の前の仕事をこなしていきましょう。
また、話を聞いたときすぐにメモを取るようにしましょう。
聞き間違える可能性を減らし、メモを見直すことで、仕事を忘れるということも少なくなります。
脳疲労タイプ
脳疲労タイプは、このような人が当てはまります。
- 以前はしなかったミスをしている
- 短期間でミスを連発している
このタイプの脳は、ノルアドレナリン、セロトニンという、脳内物質の分泌が低下していると考えられています。
ノルアドレナリンは、集中力や注意力を高める物質で、セロトニンは心身の安定に関わっています。
この二つの物質が不足する原因としては、以下が考えられます。
- 睡眠不足
- 慢性的なストレス
- 運動不足
- 過度な仕事量
対策としては、ストレスを解消する、軽い運動をする、身体を休めるなどです。
無理をしすぎないことも、良い仕事をする上で、大切ということが分かります。
脳の老化タイプ
脳の老化タイプは、いわゆる「ど忘れ」が多いタイプです。
脳の老化や、考える習慣の不足が原因と言われています。
老化だから、改善することができないということはありません。
- 資格や外国語などを勉強する
- 利き手とは異なる手を使って携帯を操る
このようなことを行っていくと、改善が見込めるとのことです。
意識的に脳を使うことで、脳を活性化させ、「ど忘れ」を減らすことが出来るようになります。
絶対に仕事でミスをしない、という人はいません。
しかし、命に係わる現場ですから、ミスを減らす工夫はしていきたいですね!
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