介護職がハラスメントを受けたときの対処方法
ハラスメントを受けたときの対処方法
皆さんは、利用者からのハラスメントを経験したことがありますか?
そんな時、泣き寝入りしてしまうという人もいるのではないでしょうか?
今回は、発生した時の対応方法と、事前にしておきたい対応を紹介していきます。
3つの対応
ハラスメントが発生した時の、3つの対応を紹介していきます。
記録を付ける
まず1つ目は、記録を付けることです。
何をするにも、証拠は大切です。
証拠がなければ、報告された上司やご家族も「ホントなの?」と疑ってかかってしまいます。
一般的に、パワハラ・セクハラとして証拠となるものはこちらです。
- 医療機関の診断書
- 録音データ
- 写真、動画
- メール、手紙
- 職場の同僚の証言
- 被害者が作成した業務日誌、日記
利用者やご家族が加害者の場合は、作ることが難しいものもあります。
しかし、同僚の証言を得ることや、業務日誌に正しく記載することは可能です。
- いつ
- どこで
- どんな状況で
- どんなことをされたのか?
注意点としては上記の内容を、感情を入れずに、書き連ねていきましょう。
感情が入っていると、「誇張したのではないか」などの疑いがもたれてしまうためです。
上司・同僚に報告する
記録を付けた後は、上司に相談しましょう。
もちろん、同時並行でも問題ありません!
証拠は、上司が動いてくれる確率を上げるため、そして、いざという時に利用するためです。
従業員の安全を守る義務が、会社にはあります。
上司が、ハラスメントの話を聞いて、何も動かないということはあってはいけません。
証拠も揃えて相談することで、嘘偽りなく、被害にあっていることを証明することが出来ます。
また、「上司に言わないで解決したい」という人もいますが、すごく難しいことです。
個人でできることは、きっぱりと相手に辞めて欲しいことを意思表示する程度です。
しかし、対応として考えられることは、他にも以下のようなものがあります。
- 職場全体で情報を共有し、対策を考える
- 自分だけをいじめてくる利用者がいるなら、配置替え
- 必ず複数人で対応するようにする
- 場合によっては、退所していただく
「ハラスメントは、介護職の能力不足で起こる」という考えは忘れ、周囲に助けを求めることも大切です。
労災に申請をする
明らかに、仕事が原因で病気やケガにあった場合は、労災を取得することが出来ます。
申請を、施設や経営者が拒否することは禁止されているので、申請自体はすぐに出来るかと思います。
ただ、労災が認定されるためには、仕事と病気やケガの因果関係を明確にする必要があります。
認定されるためにも、しっかりと証拠は押さえておきたいです。
また、仮に労災が認定されなかったとしても、複数の職員から何度も労災の申請があれば、労働基準監督署が目をつけてくれます。
この事業所は、職場環境が劣悪だったり、安全衛生管理が出来ていないのではないかと考えてくれ、場合によっては、行政指導が入ります。
そういった意味でも、最後の奥義として覚えておきたいところです。
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ケアきょう求人・転職の無料相談事前にしておきたいこと
ハラスメントは、起きないに越したことはありません。
難しいこともあると思いますが、出来ることから行っていきましょう。
利用者の状況を把握しておくこと
病気の症状や生活歴が原因で、ハラスメントを行ってしまっている人もいます。
そういった場合は、しっかりと準備することが大切です。
- 病気の治療を受けてもらうこと
- 特定の状況では、特に注意して対応する
このようなことで、被害を減らすことが期待できます。
職場全体でハラスメントを許さない
次に、職場全体として、ハラスメントを許さないことを認識しておくことです。
「ある程度、起きても仕方がないよね」という職場では、ハラスメントを減らすことはできません。
ハラスメントに対するマニュアルがある施設のお話しも伺います。
また、厚労省からも、相談窓口の設置などを呼び掛けています。
この動きは、より一層進んでほしいと思います。
契約時にハラスメントに関して擦り合わせる
最後に、契約時点で、しっかりとハラスメントに関して擦り合わせることです。
介護保険サービスへの誤解が原因で、ハラスメントにつながるケースも少なくありません。
「金を払っているのだから、こうして欲しい」と、話してくる方がそれに当てはまります。
介護サービスは、普段は馴染みのない世界です。
ですから、サービスを開始する時点で、下記の点をしっかり説明しておく必要があります。
- ハラスメントが問題になっていること
- ハラスメントを防止することが重要になっている
- サービスとして行える範囲
ハラスメントを受けている介護職は、非常に多いです。
しかし、それを我慢することは仕事ではありませんので、しっかり対策をしていきましょう!
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