現場社員でもデキる?介護施設を変える方法
介護の現場に、不満を抱えている人は非常に多いです。
給料以外の、仕事のやり方・職場環境などの原因で辞めていく人も非常に多いです。
今回は、そんな介護現場の現状と、どうすれば介護現場を変革できるのかを解説していきます!
職場環境に不満を抱えている人は少なくない
今の職場環境に不満を抱えている人は、少なくありません。
実際に介護職の転職理由の上位には、
- 人間関係
- 理念や運営の在り方に不満を持った
という内容は、必ずランクインしているものです。
これは、とても残念な事です。
また、ケアきょうのLine相談室には「無駄な業務があり、困っている」「管理者が現場を理解しようとしてくれない」「今の職場を変えたい」という意見も多く届いています。
中には、課題意識を持つ自分がおかしいのかと悩んでしまう方もいらっしゃいます。
この記事を見ている人の中に、職場への課題意識を持っている人がいらっしゃっても、それは何らおかしいことではありません。
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職場と職員の問題の中には、「合う」「合わない」以外の問題も沢山あるものです。
削減できる業務がある場合や、管理者の意識が変わることで解決できる問題があります。
そういった問題は、平社員の立場で、施設を変えることは実際できるのでしょうか?
結論から言えば、可能だと思います。
しかし、二の足を踏んでしまう人がほとんどです。それは、当然の反応だと思います。
「現状維持バイアス」という心理用語があります。
これは、人間の「変化や未知なものを避けて現状維持を望む」という心理を表すものです。
しかし、それでいいのでしょうか?
実際に不満を抱えているにも関わらず、そのまま働き続けることになりますから、非常に不快なまま生活をすることになります。
そう簡単なものではないですが、気持ちの良い職場環境を作るためにも、一歩踏み出してみることも良いのではないでしょうか?
動くことよりも、「我慢し続ける方がリスクである」という考え方もあります。
ではどうすればいいのか?
それでは、職場改善に動こうと思ったは良いものの、実際にはどうすればいいのでしょうか?
今回は、役職を持っている人も持っていない人も行えるテクニックをご紹介します。
次の5つのステップを踏むことが大切です。
①まずは信頼を得る
まずは、信頼を得ることが非常に重要です。
結果を急ぐばかりに、いきなり行動に出てしまう人も少なくありませんが、それでは敵を作るだけで終わってしまうことが多いようです。
先ほど言った、周囲の「現状維持バイアス」を突破するためにも、まずは話を聞いてもらえるようになりましょう。
皆さんも、いきなり知らない人に「君の性格、ここが問題だよ?」と言われたら、「なんなんだ?」となってしまいますよね。
目安としては、信頼して仕事を任せてもらえるようになることなどを目標にしましょう。
また、この時に下記を確認しておくことも非常に重要です。
- どの職員がこの職場のキーパーソンなのか?
- どの業務が重視されているのか?
キーパーソンが反対すれば、どんな良い提案でも却下されてしまうものです。
しっかりキーマンを把握して、提案に賛同してもらえるようになりましょう。
②問題を整理する
次に、問題を整理しましょう。
実際に、あなたが感じている問題の原因は何なのでしょうか?
問題を感じていることを伝えるだけでは、解決することは少ないです。
皆さんも急に「この業務改善してくれない?」と言われたら、「あぁ面倒だな」と感じてしまうのではないでしょうか?
問題を解決させるためには、人を巻き込む必要がありますから、できるだけ巻き込みやすい状態にしましょう。
出来れば、問題の原因とその解決策まで考えておくことがベストです!
例えば、介護記録を書くために残業する必要があるなら、「どうして、残業する必要があるのか?」「どうすれば、残業しないで済むようになるのか?」といった風に考えていくようにしましょう。
③頭出ししてみる
3つ目のステップとしては、頭出ししてみることです。
信頼を勝ち得て、問題も整理できたからと、いきなり「これが問題だ!取り組もう!」と話したところで、「急にどうしたの?」と周囲に見られるのが関の山です。
周囲に問題意識がない状態では、仲間を作ることも難しいです。
ですから、少しずつ問題意識を広めていきましょう。
実際に、問題について雑談の中で話してみることがいいと思います。
話していく中で、新たな視点や、解決策が見えてくることもあります。
この時に施設のキーパーソンに問題意識が伝わるとベストです
④課題を共有する
4つ目のステップとして、やっと、課題を共有することです。
口頭では伝わらないなら、文書にして、管理者やキーパーソンにしっかりと提案してみましょう。
「この前話した、あの問題に関してなんですけど、こんな感じでまとめてみました」などのように話すとよいでしょう。
ここで大切なのは
「現状こうなっている」
「誰が、どれくらい困っているのか?」
「こうすれば、このくらい負荷が減る」ということを示すことです。
可能なら、数字を持ってくると、非常に説得力の強いものとなります
こういった資料がないと、個々人の中で認識のずれが生じてしまい、問題に正しく対処できないので非常に重要です!
⑤多くの人を巻き込む
最後に、多くの人を巻き込みましょう。
結局ここまで頑張ってきても、人間はそう簡単に動くものではありません。
定期的に、思い出させるために、念押しの確認などをするといいでしょう。
また、提案したからには、自分が率先して実施することも大切です。
介護記録のつけ方のルールを決めたなら、自分は必ず守ることです。
自分で提案したのに自分が破っていては、周囲の人は「なんだ、パフォーマンスだけの人か」と思ってしまうものです。
そうはいっても限度はある
ここまで、どうすれば施設を変えることができるのかを説明してきました。
しかしながら、どうしてもできないことも存在します。
頑固な管理者と争う必要があることや、お金がかなり必要になることなどです。
戦うことは得策ではないこともあります。
そういった時は残念ですが、今の施設を変化させることは難しく、無理に動くと変な噂が立ってしまうこともあります。
その場合は異動願を出す、転職するといった安全な方法で、施設から離れることも大切です。
異動や転職は「逃げ」ではありませんので、ご自身が気持ちよく働ける環境で働くことが一番大切です。
今回は、「現場社員でもデキる?介護施設を変える方法」をご紹介しました。
簡単な事ではありませんが、こういったことができる人は、今後さらに必要とされる介護人材です!
もし余裕があるのなら、取り組んでみてはいかがでしょうか?
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