【自分は優秀!?】介護福祉士でも優秀じゃない人がいる理由

介護職あるある
2022/01/24

今回は、介護福祉士でも優秀じゃない人がいる理由に関してご紹介していきます。

あの人は介護福祉士なのに優秀じゃない、初任者しか持ってないけど優秀な人がいる、という話をたびたび耳にしませんか?
これはいったいなぜなのでしょうか?

その理由を、ケアきょうに寄せられる皆さんのご意見をもとに、まとめてみましたのでご紹介します。

なぜ介護福祉士でも優秀ではない人がいるのか?

なぜ介護福祉士でも優秀じゃない人がいるんでしょうか?

理由は大きく3つありそうです。

  1. そもそも人数が多い
  2. 優秀の定義が人によってバラバラ
  3. 現場で優秀でも、管理者としては優秀ではない

そもそも人数が多い

1つ目の「そもそも人数が多い」ですが、2018年時点で介護福祉士の登録者数は162万人となっています。
また、介護福祉士試験の合格率は70%程度。

これだけ人数がいれば、優秀ではない人が一部混じるのも当然だと言えそうです。

優秀の定義が人によってバラバラ

2つ目の「優秀の定義が人によってバラバラ」ですが、誰もが優秀と認める人はさておき、「あの人は優秀だ」と思ったとき、他の人と意見が違ったなんてことはありませんか?

あるいは職場の人を見て、あの人は優秀だ、あの人は自分より仕事ができるぞと思ったり、逆にあの人は仕事が出来ない、視野が狭いと思うとき、人はなぜそのような評価をしてしまっているのでしょうか?

実は、人間は自分の立場や感覚をもとに、他人を評価しています。
ですので、立場や経験が異なれば、評価ポイントが異なるのも当然です。

また、介護という仕事は評価ポイントがたくさんあり、定量的な評価が難しいものです。
テキパキと業務をこなすべきなのか?傾聴にしっかり時間を使うべきなのか?
どちらが大事なのか、迷いますよね。

ですので、学生時代の偏差値のように、1つのわかりやすい基準で評価ができないのです。

現場で優秀でも、管理者としては優秀ではない

3つ目の「現場で優秀でも、管理者としては優秀ではない」ですが、これはなぜ起きてしまうのでしょうか?

優秀だった人が、管理職になったとたん、「優秀」ではなくなるケースは多々あります。

現場スタッフ自体は、利用者さんとのコミュニケーション力や介助業務のスキルなどが評価の対象です。

一方で、管理職になると、トラブルや問題などの解決能力や指示出し、時には厳しい判断なども、必要になってきます。
これまで全く評価対象ではなく、鍛えても来なかった能力が求められるようになるため、急に「優秀」ではなくなってしまうのです。

「優秀」と評価されるためには?

では、どうすれば周囲から「優秀」と評価されるのでしょうか?

カッツ理論という言葉を皆さんはご存知ですか?
これは、アメリカのハーバード大学の経営学者ロバート・カッツによって提唱された理論です。

ざっくり説明すると、仕事をするには三つの能力が必要で、立場によってどの能力が重視されるかが変わる、というものです。

三つの能力はそれぞれ、テクニカルスキルヒューマンスキルコンセプチュアルスキルと呼ばれるものになっています。

テクニカルスキル

テクニカルスキルは、日本語では、仕事を行う能力と言い換えられます。
担当する業務に対する知識や技術をしっかり持っているか?というものです。

現場の介護職で例えるなら、

  • 移乗の方法などの介護技術
  • 認知症に関する専門知識

等が当てはまるものです。

この能力がしっかり備わっている人は

  • 現場の人では、仕事が早くて正確に行うことができる
  • リーダーは、しっかりと指示を出してチームをまとめることができる

といった感じになります。

これを持っていると、確かに仕事ができる人という風になります。

ヒューマンスキル

次にヒューマンスキルです。
これは、人との関係をうまく回す力とも言い換えることができます。
また、相手の立場に立つ能力とも言えそうです。

これは他人との関係をしっかり作ることができるのか?を示していて、例えば

  • 人の話を引き出すことができる
  • 他の人の、意欲を引き出すことができる
  • 意見の異なる相手と交渉ができる
  • 他の職種の人にしっかり提案ができる
  • リーダーシップがある

といったものがあります。

相手の立場に立っているからこそ、できることたちです。

介護業界にも、仕事はできるが、トラブルメーカーという人がいないでしょうか?
その方は、このスキルが十分ではないのかもしれません。

コンセプチュアルスキル

そして最後にコンセプチュアルスキルです。
これは、仕事を作り出す力と言い換えることができます。

いつも当たり前だと思っていることに対して、疑問を抱いて改善していくことや、正解のない問題に取り組み、解決策を生み出すことで使われる能力です。

例えば、ご利用者さんの何気ない一言から、先回りして居室のレイアウトを変える、といったことです。
この能力は、現場の人というよりも、管理職に特に必要な能力です。

ただ、介護の現場で働く人には、なかなかそんな改善案を考えているような余裕はない、という人も多いかもしれません。
将来的に、こういったスキルも求められてることを知っておくといいですね。

優秀と言われない理由

改めて、カッツ理論の三つのスキルを踏まえて、「なぜ介護福祉士でも優秀ではない人がいるのか」の理由を考えてみましょう。

カッツ理論のスキルをまとめると、こちらの三つです。

  • 仕事を行う力
  • 人との関係をうまく回す力
  • 仕事を作り出す力

国家資格である介護福祉士を持った人でも優秀といわれないことがあるのは、介護福祉士試験が、テクニカルスキル中心に確認するものだからです。

介護職は、「仕事を行う力」だけでなく「人との関係をうまく回す力」も非常に重視される仕事です。

例えば、介助業務を行うときに、利用者さんが望むことは何なのか?
そういったことを考え、実行することができると、利用者さんの満足度が上がるものです。
こういったことができる人こそが、優秀な介護士なのではないでしょうか。

介護の世界は奥が深く、介護スキルだけがあれば仕事ができるという世界ではありません。
しっかりと、相手の立場に立つこと、これこそが必要なのかもしれません。

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