【結果速報】令和4年度第35回介護福祉士国家試験、合格発表!

資格取得
2023/03/24

気になる合格点と合格率を「ケアきょう」と考える

合格者は66,711人、人手不足を背景に有資格者の活躍に高まる期待を反映

第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の結果が3月24日(金)に発表されました。

介護業界、高齢化社会の課題解決を動画・SNSによって支援する株式会社カイゴメディアでは、試験当日に解答解説ライブを実施。
試験の傾向からあるべき介護の在り方、今後問われる介護現場でのスキル等を分析し受験者の方々より多くのご反響をいただきました。

今回の合格発表を受け、合格者数推移や試験当日の受験者感想や問題傾向などを照らし合わせた令和4年度試験を振り返ります。

「第35回 介護福祉士国家試験」結果と難易度は

2023年1月実施の第35回介護福祉士試験の合格率は、84.3%となりました。

受験者数は前回の83,082人より減少し79,151人であり、合格者数は66,711人となりました。

合格率は大幅にアップして84.3%となりました。
合格点はほぼ合格基準点通りの結果で、75点となりました。

「第35回 介護福祉士国家試験」合格発表概要

  • 受験者数:79151人
  • 合格者数:66711人
  • 合格率:84.3%
  • 合格点:75点

数値はいずれも厚生労働省による第31~35回介護福祉士国家試験合格発表に基づく

「介護福祉士国家試験」過去5年の合格率


令和4年度の合格率は84.3%となり例年よりもかなり高い傾向となりました。
介護福祉士国家試験の受験者が減った一方で、合格者は増えた結果となっています。

業界全体の介護福祉士資格へのニーズと合わせて受験対策等の準備をしっかりして臨む受験者が増えるなど、受験者像の変化も相まっていることが推察されます。

「介護福祉士国家試験」過去5年の合格基準点

合格基準点は、次の2つの条件を満たした者を筆記試験の合格者とされます。

ア)総得点125点に対し、合格基準点以上の者

(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は1問1点である)。

イ)アを満たした者のうち、以下の「11科目群」すべてにおいて得点があった者

  1. 人間の尊厳と自立、介護の基本
  2. 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
  3. 社会の理解
  4. 生活支援技術
  5. 介護過程
  6. 発達と老化の理解
  7. 認知症の理解
  8. 障害の理解
  9. こころとからだのしくみ
  10. 医療的ケア
  11. 総合問題

出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

合格基準点としては75点となりました。
試験問題の傾向全体としては易化したと言われる昨年よりは難化したと推定されます。

本年から科目の午前・午後の並びが変更になりました。
ケアきょうで実施したYouTubeライブ等の反響でも午前が難しく午後が簡単だったという声が多数寄せられています。
第35回試験の特徴としては、新しく出題された「マネジメント」など組織で働く介護職のあり方を問う部分に注目が集まりました。

全体としては易化したものの、科目によっては難化したものもあったと考えられます。

「介護福祉士国家試験」過去5年の受験者数と合格者数

受験者数は引き続きコロナウイルスによる影響などもありピーク時の半分程度の水準となりつつも、受験者数・合格者数共に減少傾向にあります。

今回の試験では過去5年を下回り7万人台の受験者となりました。
過去には第18回時に130,000人を超え、第28回をピークと考えると半分以下まで減っていることがわかります。

数値はいずれも厚生労働省による第31~35回介護福祉士国家試験合格発表に基づき、グラフは当社にて作成

『ケアきょう』では解答速報や解説速報を配信しており、受験者の振り返りや今後の対策をサポートしております。

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介護業界は人材の不足が深刻な課題ですが、質と量の両面からの確保が重要です。

国家資格である介護福祉士は、介護における専門的な技術と知識を有すると見なされ、介護人材のキャリアパスにおいて欠かせない資格です。

「ケアきょう」では、今後も介護職に従事する方々へ向けた試験対策をはじめとするキャリアパスのご支援も引き続き強化してまいります。

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