【問77~86 | 解説速報】第32回介護福祉士国家試験

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問77【解説】

問題文

2012年(平成24年)の認知症高齢者数と2025年(平成37年)の認知症高齢者数に関する推計値(「平成29年版高齢社会白書」(内閣府))の組み合わせとして、適切なものを1つ選びなさい

  1. 162万人ー約400万人
  2. 262万人ー約500万人
  3. 362万人ー約600万人
  4. 462万人ー約700万人
  5. 562万人ー約800万人

解答&解説

答:④ 462万人ー約700万人

  1. ×
  2. ×
  3. ×

  4. 平成29年版高齢社会白書によると、2012年の認知症高齢者は462万人で、65歳以上の高齢者の約7人に1人の割合を占めているのに対し、2025年には約5人に1人となる推計がなされています。
  5. ×

平成37年とは令和7年のことである。

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問78【解説】

問題文

認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. トイレの水を流すことができない。
  2. 物事の計画を立てることができない。
  3. 言葉を発することができない。
  4. 親しい人がわからない。
  5. 昼夜逆転が生じる。

解答&解説

答:⑤ 昼夜逆転が生じる。

  1. ×
    失行に当てはまり、認知症の中核症状であるため誤りです。
  2. ×
    計画的にものごとが実行できなくなる実行機能障害は、認知症の中核症状であるため誤りです。
  3. ×
    失声症に当たり、認知症のBPSDではないため誤りです。
  4. ×
    見当識障害に当てはまり、認知症の中核症状であるため誤りです。

  5. 睡眠障害は認知症のBPSDです。
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問79【解説】

問題文

高齢者のせん妄(delirium)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 薬剤によって生じることがある。
  2. 症状の変動は少ない。
  3. 意識レベルは清明であることが多い。
  4. 徐々に悪化する場合が多い。
  5. 幻覚を伴うことは少ない。

解答&解説

答:① 薬剤によって生じることがある。


  1. 病気のほか、薬剤が原因で起きることもあります。
  2. ×
    夕方から夜間にかけて変動する精神障害であるため、誤りです。
  3. ×
    認知症とは異なり、意識障害があるため誤りです。
  4. ×
    症状は一過性・一時的であるため誤りです。
  5. ×
    妄想や幻覚、幻聴を伴うため誤りです。
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問80【解説】

問題文

認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 血管性認知症(vascular dementia)では、幻覚が認められる。
  2. 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)では、歩行障害が認められる。
  3. 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)では、エピソード記憶の障害が認められる。
  4. アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer`s type)では、失禁が認められる。
  5. レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では、もの盗られ妄想が認められる。

解答&解説

答:② 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)では、歩行障害が認められる。

  1. ×
    レビー小体型認知症の初期症状の説明であるため、誤りです。

  2. 歩行障害のほか、物忘れや無気力、尿失禁などの初期症状がみられます。
  3. ×
    アルツハイマー型認知症の初期症状の説明であるため、誤りです。
  4. ×
    失禁は認知症の進行に伴う症状であるため、誤りです。
  5. ×
    もの盗られ妄想は認知症の初期症状ですが、レビー小体型認知症の初期症状は幻視や記憶障害であるため、誤りです。
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問81【解説】

問題文

認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 抗認知症薬を服用する。
  2. 睡眠時間を減らす。
  3. 集団での交流活動に参加する。
  4. 運動の機会を減らす。
  5. 飽和脂肪酸を多く含む食事を心がける。

解答&解説

答:③ 集団での交流活動に参加する。

  1. ×
    抗認知症薬は発症した認知症の進行を遅らせるために使われるため、誤りです。
  2. ×
    睡眠不足は発症リスクを上げる要因となるため、誤りです。

  3. 人との交流によって脳に刺激が与えられるため、発症リスクを抑えることができます。
  4. ×
    運動は脳に刺激を与え、発症リスクを抑える効果があるため、運動の機会を減らすのは誤りです。
  5. ×
    肉類などの飽和脂肪酸の過剰摂取は、発症リスクを上げるため、誤りです。
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問82【解説】

問題文

抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer`s type with early onset)には効果がない。
  2. 高度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer`s type)には効果がない。
  3. レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)には効果がない。
  4. 症状の進行を完全に止めることはできない。
  5. 複数の抗認知症薬の併用は認められていない。

解答&解説

答:④ 症状の進行を完全に止めることはできない。

  1. ×
    2016年に抗認知症薬の種類が追加され、若年性アルツハイマー型認知症への効果が確認されているため、誤りです。
  2. ×
    軽度から高度まで進行度に応じた抗認知症薬が使用されているため、誤りです。
  3. ×
    ドネペジル(アリセプト)はレビー小体型認知症にも適応しています。

  4. 認知症の進行速度を緩やかにすることはできますが、完全に止めることは出来ません。
  5. ×
    進行度や周辺症状に応じて、複数の薬を併用する場合があります。
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問83【解説】

問題文

前頭側型認知症(frontotemporal dementia)の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 周回がある場合は、GPS追跡機で居場所を確認する。
  2. 甘い食べ物へのこだわりに対しては、甘い物を制限する。
  3. 常同行動がある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。
  4. 脱抑制がある場合は、抗認知症薬の服薬介護をする。
  5. 施設内で職員に暴力をふるったときは、警察に連絡する。

解答&解説

答:③ 常同行動がある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。

  1. ×
    徘徊ではなく周回とあり、GPSを使用する理由がないため誤りです。
  2. ×
    小分けにするなどして管理するのが望ましいです。食べ物に制限をかけると、異食のリスクが高くなるため誤りです。

  3. 時間へのこだわりを利用して、本人が納得できる生活習慣とするのが望ましいです。
  4. ×
    身体拘束のドラッグロックに当たるため、安易に行ってはいけません。
  5. ×
    まず上司や管理者へ報告して、利用者と話をしてもらうことが最優先であるため、誤りです。
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問84【解説】

問題文

Cさん(78際、男性、要介護2)は、4年前にアルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer's type)と診断を受け、通所介護(デイサービス)を週1回利用している。以前からパソコンで日記をつけていたが、最近はパソコンの操作に迷い、イライラして怒りっぽくなったと娘から相談を受けた。
介護福祉職が娘に対して最初に行う助言の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. パソコンの処分
  2. パソコンの使い方の手助け
  3. 日記帳の購入
  4. 薬物治療について主治医に相談
  5. 施設入所について介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談

解答&解説

答:② 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問リハビリテーションの利用を提案する。

  1. ×
    ご本人の習慣を取り上げることになるため、誤りです。

  2. 最初の助言としては、娘さんに操作の手助けを提案するのが適切です。
  3. ×
    イライラの理由はパソコン操作ができなくなったことであるため、日記帳の購入は問題の解決になりません。したがって誤りです。
  4. ×
    受診する場合には経過観察が必要となるため、最初に医師相談は適切といえないため誤りです。
  5. ×
    4と同じ理由で、最初に施設入所を勧めるのは適切でないため誤りです。
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問85【解説】

問題文

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of Alzheimer's type)のDさんは、大腿骨の頸部を骨折(fracture)して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 理学療法士に、リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝える。
  2. 介護支援専門員(ケアマネジャー)に、地域ケア会議の開催を依頼する。
  3. 医師に、夜間は騒ぐ可能性があるので睡眠薬の処方を依頼する。
  4. 看護師に、日常生活の状況を伝える。
  5. 保佐人に、治療方法の決定を依頼する。

解答&解説

答:④ 看護師に、日常生活の状況を伝える。

  1. ×
    事例から読み取れない記述があるため誤りです。
  2. ×
    地域ケア会議は地域包括支援センターが開催します。
  3. ×
    処方薬の内容を医師に伝えるまでは良いですが、処方の依頼は身体拘束に当たるため、誤りです。

  4. 生活場所が変わるため、Dさんの日常生活の状況を看護師に伝える必要があります。
  5. ×
    治療方法に関して、Dさんが同意可能か事例からは読み取れないため誤りです。
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問86【解説】

問題文

Eさん(75歳、男性)は、1年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから、やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため、家族の勧めで介護教室に参加するようになった。最近、Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが増え、心配した家族が介護福祉職に相談した。
相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 「認知症(dementia)でしょう」
  2. 「趣味の車の運転を再開するといいでしょう」
  3. 「老人クラブに参加するといいでしょう」
  4. 「音楽を流して気分転換するといいでしょう」
  5. 「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」

解答&解説

答:⑤ 「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」

  1. ×
    医療機関で診断を受ける必要があるため、誤りです。
  2. ×
    Eさんが怒りっぽくなり、最近の出来事を覚えていないことが直近の問題です。車の運転を再開しても解決につながらないため誤りです。
  3. ×
    Eさんは既に介護予防教室に参加しているため、誤りです。
  4. ×
    介護福祉職本位の助言であるため誤りです。

  5. 直前の記憶が薄れているので、医師への相談が適切です。
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