【問35~47 | 解説速報】第32回介護福祉士国家試験

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問35【解説】

問題文

一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 家具には、キャスターをつける。
  2. 書棚の上部には、重いものを収納する。
  3. 食器棚は、ガラス扉を外す。
  4. 外への避難経路は、玄関の1方向とする。
  5. 非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。

解答&解説

答:⑤ 非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。

  1. ×
    地震の揺れとともに家具が移動し、危険を伴うので不適切である。
  2. ×
    落下時に大きなケガにつながる恐れがあるので不適切である。
  3. ×
    地震時に食器が飛び出しあちこちに破片がちらばってしまうため不適切である。
  4. ×
    玄関前に家具が倒れ、脱出できない可能性もあるので不適切である。避難経路は複数想定しておくことが大切である。

  5. 必要な荷物を事前にまとめておくと、いざという時に安全な場所まで早く避難することができる。
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問36【解説】

問題文

介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき、介護福祉職が助言する内容として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 開き戸は、自動ドアに変更できる。
  2. 和式便器の上に、腰掛便座を設置できる。
  3. 滑りにくい床材に変更できる。
  4. 取り外しが可能な手すりを設置できる。
  5. 現在使用している洋式便器に、洗浄機能を付加できる。

解答&解説

答:③ 滑りにくい床材に変更できる。

  1. ×
    自動ドアに変更することはできないが、開き戸を引き戸にすることはできる。
  2. ×
    腰掛便座は福祉用具に該当するので、住宅改修では設置できない。

  3. 床材が滑りやすく転倒の危険がある場合、住宅改修を利用して滑りにくい床材に変更することができる。
  4. ×
    手すりは取り外しができるものではなく、固定式の手すりのみ設置可能である。
  5. ×
    和式便器を洋式便器に取り換えることはできるが、今ある洋式便器に洗浄機能を付加することはできない。
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問37【解説】

問題文

ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 高齢者が優先的に使用できる。
  2. 使い方を統一する。
  3. 情報伝達の手段は1つにする。
  4. 使用するためには訓練が必要である。
  5. 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。

解答&解説

答:⑤ 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。

  1. ×
    高齢者だけではなく、だれもが公平に利用できなければならない。(公平性)
  2. ×
    使う人によってさまざまな使い方ができるものにしなければならない。(自由度)
  3. ×
    情報伝達の手段を1つにするのではなく、必要な情報をすべての人に伝えることができるよう、絵や文字、音や光などのさまざまな手段を用いらなければならない。(分かりやすさ)
  4. ×
    さわるだけで区別できるなど、使い方が直感的にわかるものにしなければならない。(単純性)

  5. 「スペースの確保」についての記述であるため適切である。
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問38【解説】

問題文

次の通り記述のうち、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 着替えができない理由を本人に確認する。
  2. 左右がわかるように衣類に印をつける。
  3. 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。
  4. 衣服を畳んで渡す。
  5. 着衣の方法を毎回変えるように勧める。

解答&解説

答:② 左右がわかるように衣類に印をつける。

  1. ×
    着衣失行はやろうという意欲があっても、手順がわからず衣服を着ることができない状態のこという。着替えができない理由を確認したところで、何の解決にもならないため不適切である。

  2. 衣類に印をつけることで、左右の区別ができるようになる。
  3. ×
    高次脳機能障害の人は口頭で説明されることが苦手である。字や絵を用いて手順を簡潔に記した用紙を渡し、それに沿って説明すると伝わりやすい。
  4. ×
    あらかじめ広げたものを渡さないと、上下左右や裏表などの認識ができない。
  5. ×
    着衣の方法は統一し、繰り返し練習する必要がある。
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問39【解説】

問題文

更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
  2. 認知症(dementia)のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。
  3. 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。
  4. 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。
  5. 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。

解答&解説

答:① 「ここで話をしましょう」


  1. 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
  2. ×
    ボタンエイドは手指に障害がある人などが、ボタンを留めるために使う自助具である。ボタン穴に差し込んでボダンを引き出す必要があるため、認知症のある利用者が使うことは難しい。
  3. ×
    下肢の筋力低下のある利用者が立位で更衣を行うと転倒のリスクが高い。更衣の際は座位で行うように促す。
  4. ×
    ソックスエイドはいすに座ったまま靴下を履くことができる自助具である。視覚障害者ではなく、腰痛や股関節の骨折などにより足先まで手が届かない人への使用を勧める。
  5. ×
    片麻痺のある利用者には、袖ぐりの大きい上衣が望ましい。
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問40【解説】

問題文

介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、洗面時の関節可動域の制限を改善する。
  2. 支援相談員は、着脱に使用する福祉用具を選定する。
  3. 栄養士は、破損した義歯を修復する。
  4. 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。
  5. 理学療法士は、身体状況に合わせて衣類を作り直す。

解答&解説

答:④ 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。

  1. ×
    可動域の訓練は理学療法士が行う。介護支援専門員は利用者のケアマネジメントを担う。
  2. ×
    支援相談員は、相談援助業務を行う専門職のことをいう。
  3. ×
    破損した義歯を修復するのは歯科技工士である。

  4. 糖尿病の利用者は皮膚感覚の障害や、少しの傷でも感染症を起こす可能性が高いため、爪切りは看護師によって行われることが望ましい。
  5. ×
    理学療法士は、運動機能が低下した人に対して、運動機能の維持や改善を目的に物理的手段(治療体操やマッサージなど)を用いる専門職のことをいう。
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問41【解説】

問題文

次の記述のうち、ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 移乗の目的を説明して同意を得る。
  2. 移乗の方法を説明する。
  3. 衣服を着替えてもらう。
  4. 車いすを介護しやすい位置に調整する。
  5. ベッドの高さを調節する。

解答&解説

答:① 移乗の目的を説明して同意を得る。


  1. はじめに移乗の目的を説明し、同意を得られなければ移乗介助を行うことはできない。
  2. ×
    使用者の意思に関係なく、移乗することを前提で話しているため適切ではない。
  3. ×
    起床時などの場面設定がされていないため、必ず移乗前に衣服を着替える必要はない。
  4. ×
    車椅子の位置は、利用者へ移乗の目的を説明し、同意を得たあとに調整する。
  5. ×
    ベッドの高さを調節するのは移乗介助の直前であるため、ここでは適切ではない。
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問42【解説】

問題文

立位をとり静止している利用者の重心線が、点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして、適切なものを1つ選びなさい。

画像あり問題(画像準備中)

  1. 左前方へのふらつき
  2. 右前方へのふらつき
  3. 左後方へのふらつき
  4. 後方へのふらつき
  5. 右後方へのふらつき

解答&解説

答:② 16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。

  1. ×
    右前方へ移動しているため、左へふらつくことはない。

  2. 右前方へと重心が移動するため、ふらつきが起こるのであれば右前方である。
  3. ×
    重心は右前方へと移動しているため、左後方へのふらつきは考えられない。
  4. ×
    前方から力を加えられない限り、後方へのふらつきは考えにくい。
  5. ×
    重心が右前方へ移動するため、右後方へのふらつきは考えにくい。
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問43【解説】

問題文

右片麻痺の利用者が、手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

  1. 手すりが利用者の右側になるように声をかける。
  2. 階段を昇るとき、利用者の左後方に立つ。
  3. 階段を昇るとき、右足から出すように声をかける。
  4. 階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。
  5. 階段を降りるとき、左足から出すように声をかける。

解答&解説

答:④ 階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。

  1. ×
    手すりは自身で握って使えるよう、利用者の健側(左側)になるように声をかける。
  2. ×
    階段を昇るときは、力が入らない患側(右側)の後方に立つ。
  3. ×
    階段を昇るときは、力の入る健側(左側)の足から出すように声掛けを行う。

  4. 介護者が右前方に立つことで、力の入らない右半身をフォローすることができる。
  5. ×
    階段を降りるときは、手すりを握って患側(右足)から出すように声をかけることで2歩目の健側がスムーズに出る。仮に健側(左側)から出してしまった場合、残された右足には力が入らないため動けない。
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問44【解説】

問題文

Mさん(78歳、女性)は、体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が2kg減少し、「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ、お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。
介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 主食
  2. 副菜
  3. 主菜
  4. 牛乳・乳製品
  5. 果物

解答&解説

答:③ 主菜

  1. ×
    お茶漬け(米)やうどんは主食にあたるので、ここでは必要はない。
  2. ×
    副菜も必要な栄養であるが、この事例では健康な身体を作る主菜を勧めることが望ましい。

  3. 主菜は肉や魚、卵や大豆などのたんぱく質を多く含む料理で、血液や筋肉を作る働きがある。「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と記述があるように、Mさんには筋力の低下が考えられるため、ここでは主菜が適切となる。
  4. ×
    カルシウム不足がうかがえるような記述がないため、ここでは健康な身体作りに必要不可欠な主菜を優先することが望ましい。
  5. ×
    果物は牛乳・乳製品と同様に食事バランスガイドの下位に位置するため、積極的に進める必要はない。
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問45【解説】

問題文

いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 顎を上げてもらう
  2. テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。
  3. テーブルと体の間を30cm離す。
  4. 体幹を後方に傾けてもらう。
  5. いすに浅く座ってもらう。

解答&解説

答:② テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。 mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。

  1. ×
    むせやすい人は、顎を少し引くように声掛けを行う。

  2. 肘が自由に動かせ、90度に曲がるくらいの高さが良い。
  3. ×
    テーブルと体の距離は握りこぶし1つ分である。
  4. ×
    顎と同様に少し前かがみの姿勢が望ましい。
  5. ×
    いすに深く腰掛けた状態で、足がしっかりと床につくようにする。
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問46【解説】

問題文

高齢者の食生活に関する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitamin D)の摂取を勧める。
  2. 高血圧症(hypertension)の予防として、果物の摂取を控える。
  3. 便秘の予防として、水分摂取を控える。
  4. ドライマウス(dry mouth)の予防として、柔らかい食べものを勧める。
  5. 逆流性食道炎(reflux esophagitis)の予防として、食後すぐに横になる。

解答&解説

答:① 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitamin D)の摂取を勧める。


  1. 骨粗鬆症は腸管でのカルシウム不足が原因であるため、カルシウムの吸収を助ける働きをもつビタミンDの摂取は効果的である。
  2. ×
    高血圧症の予防は、塩分を控えることである。
  3. ×
    便秘予防には水分摂取が有効である。
  4. ×
    よく噛んで食べることがドライマウスの予防になるため、柔らかい食べ物を食べることは予防策として適切ではない。
  5. ×
    逆流性食道炎を予防するためには、食後2時間上半身を起こしておくことが望ましい。
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問47【解説】

問題文

左半側空間無視のある利用者の食事介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 利用者の左側にトレー(tray)を置く。
  2. トレー(tray)の右側に印をつける。
  3. クロックポジションに従って配膳する。
  4. 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
  5. 利用者の右側にテレビをつけておく。

解答&解説

答:④ 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。

  1. ×
    左側の空間を認知できないので、トレーは右側に置くようにする。
  2. ×
    印はトレーの左側につけるようにする。
  3. ×
    視覚障害者の食事介護にはクロックポジションは有効であるが、この場合は適切ではない。

  4. 半側空間無視のある利用者への食事介護は、食事の様子を観察し、見えやすい場所に適宜食器の位置を変えることが必要である。
  5. ×
    無視側にテレビをつけておくことで認知できない方向への注意喚起になるため、この場合は左側が適切である。
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