介護職の職務経歴書の書き方・テンプレートを職種別に解説します!

キャリアアップ
2022/01/11

介護職の職務経歴書のフォーマットについて

特に指定がなければ自分で作成したものや、インターネットからダウンロードしたフォーマット等を活用して下さい。

職務経歴書は、これまで経験した事やスキル等をアピールするための材料になるため、しっかり準備して下さい。また作成する際、職務経歴書には以下のような内容が押さえてあるか確認しましょう。

介護職の職務経歴書のテンプレート・見本を職種別に紹介!

介護の職種別に職務経歴書の見本を紹介します。

施設介護職員に応募する場合

勤務した施設等(種別) 〇〇〇社会福祉法人 △△△老人ホーム (介護職員)
勤務期間 2016年4月1日から現在に至る
スタッフの総人数 法人全体で100名
年収実績 350万円
業務で携った委員会やクラブ活動等 レクリエーション委員会に所属し、月間のイベントの立案、司会を務めました。 クラブは園芸クラブに所属し、利用者と一緒に野菜を植え、収穫後、調理し、いただきました。
在職中に取得した資格 介護福祉士 (2017年度の試験に合格)
役職等 特にありませんが、後輩からの相談をよく受けていました。
研修参加の実績 老人福祉施設協議会の介護技術講習会に参加して、ノーリフトケアについて学びました。 ノーリフトケアについて他のスタッフに指導も行えます。
業務を通して学んだこと 認知症の方が多い施設でした。一人一人にそれまで歩んできた人生があり、人生の後半期も充実した生活を送っていただけるかサポート側によって大きく影響するため、ケアの重要性、大切さを学びました。
自己PR 認知症ケアにとても興味があり、今年は認知症ケア専門士の受験を考えています。 今の職場を通して、認知症ケアについて学んだことのなかに、回想法があります。 回想法についても更に理解を深めて参りたいと存じます。

訪問介護員(ホームヘルパー)に応募する場合

勤務した施設等(種別) 〇〇〇社会福祉法人 △△△荘 (介護職員)
勤務期間 2017年5月1日から現在に至る
スタッフの総人数 法人全体で75名
年収実績 380万円
業務で携った委員会やクラブ活動等 介護検討検討委員会に所属して排泄に関する業務に携りました。 施設内にクラブ活動はありませんでしたが、レクリエーションなどで司会を務めた経験はあり、人前で話をするのは得意です。
在職中に取得した資格 介護福祉士 (2017年度の試験に合格)
役職等 ユニットリーダー
研修参加の実績 認知症ケア研修会に参加しました。
業務を通して学んだこと ユニットリーダーとして3年間勤めてきました。部下や上司から頼られる存在であるためには、自分で考えて行動し、場合によって人を動かす必要性を学びました。 人を動かすことはとても難しいですが、利用者の生活に直結する事になるため、重要さを再認識できました。
自己PR 高校を卒業して最初の試験で介護福祉士に合格し、現在まで一生懸命業務を務めさせていただきました。 ユニットリーダーを任せていただけるようになり、ユニットの仲間とどのようにすれば質の高いケアができるかいつも検討していました。 今回、訪問介護員を志望したのは、同法人のデイサービスの送迎のお手伝いをさせていただいた際、在宅介護に関心を持ち、在宅介護の介護スタッフとして携りたいと思ったからです。 まだまだ、年齢的には若くて経験も浅いですが、在宅の高齢者に対してケアをしたいと考えております。

ケアマネジャーに応募する場合

勤務した施設等(種別) 居宅介護支援事業所 (ケアマネジャー)
勤務期間 2015年7月1日から現在に至る
スタッフの総人数 同居宅介護支援事業所では5名 (法人全体では45名)
年収実績 450万円
地域での取り組み実績 地域包括支援センターの職員と、地元の独居高齢者の実態調査に携りました。
在職中に取得した資格 介護福祉士 (2010年度の試験に合格)
介護支援専門員 (2017年度の試験に合格)
役職等 役職はありませんが、後輩の教育担当をしていました。
研修参加の実績 ケアマネジャー研修会 (半年に一回参加)
地域医療研修会 (毎月定期的に参加)
業務を通して学んだこと 在宅ではいろいろな状況の高齢者が生活しており、介護保険を上手くご活用し、、安定した毎日を送っていただくためにケアマネジャーの必要性が高いことを学びました。私の地域では独居高齢者が多く、地域全体で支援して、ケアマネジャーや民生員の役割の重要性についても学びました。
自己PR 地域で生活している高齢者のお役に立ちたいと思い、ケアマネジャーの仕事をはじめました。 今後、私自身が成長するために主任ケアマネジャーの資格取得を目指しております。新しい職場では主任ケアマネジャーの研修に参加させていただきながら、日々の業務を行ってまいりたいと存じます。

介護職職務経歴書の書き方とは?ポイントは自己PRにあり!

介護の職場ではどれだけ即戦力で働けるかが求められます。

そのため、自分自身を過小評価して控え目な内容にする必要はなく、できるだけ多くのアピールをすることが重要です。

以下の点に気を付けて、少しでも採用担当の方の目に留まるような内容にしましょう。

誤字脱字は内容を何度も確認する

パソコン入力でも自筆でも誤字脱字はないようにして下さい。職務経歴書は会社へ熱意をアピールする最初のチャンスです。志望者の情報を最初は文字と写真のみで判断するためその文字が間違っていれば採用担当者はネガティブなイメージを持つことになります。

文章が分かりにくい、読みにくいという事だけでなく、選考結果にも影響を与えますのでご注意下さい。

パソコン入力よりも自筆が理想

パソコン入力が可能であっても、なるべく自筆で書くのがベターです。

確かにパソコン入力は間違いを修正することは容易ですが、自筆の職務経歴書からは、「人物像が分かりやすい」「字の状態で真剣さが分かる」「字をていねいに書くことができることを分かる」「転職への本気度が分かるため」等、パソコン入力では感じ取る事の出来ないその人の魅力が伝わりやすいです。

数字や固有名詞を書いてより具体的な内容に

例えば『業務を通して学んだこと』や『自己PR』では、漠然とした内容を書くよりも、数字や固有名詞を出して、具体的に表現するようにします。

具体的な例

×「食事介助は利用者の楽しみである一方、命に直結するとても重要な介助であることを再認識しまました」

〇「食事介助は利用者の楽しみである一方、誤嚥性肺炎のリスクもあるため、食事形態に注意したり、嚥下状態の観察を慎重に行わなければいけないことを再認識しました」

×「研修に参加して、働いている現場に持ち帰り、他の職員(スタッフ)にも伝えました」

〇「排泄に関わる研修会に参加し、オムツ介助を減らしトイレに誘導する方法を学びました。それを施設で実践し、10名のオムツ着用利用者様を6名まで減らすことができ、トイレで排泄できる様になった利用者様にご満足していただけました」

自己PRは世界に一つだけの内容に

自分を売り込む最終項目に自己PRがあります。

「自分はこれまでこのような経験をしてきた」

「それを踏まえてこのようなことができる(得意だ)」

「このことに関しては深い知識や技術を持っている」

「入職後(就職後)はこのような働きをする即戦力として期待して欲しい」

など、自分にしかない世界で一つだけの内容にして、「自分はこのようなことができる!」という事をより具体的にアピールしましょう。

採用担当者は、当たり障りのない自己PRは求めていません。

そのためには、アピールポイントを自己分析しアピールする内容の根拠やエピソードなどを盛り込み
まとめましょう。

介護未経験でも大丈夫?

みなさんご存じの通り、少子高齢化社会を迎え、多くの介護事業所では働き手の人手不足に陥っています。

そのため、未経験でも積極的に採用し、人材育成を行い、将来的に立派に活躍できるシステム作りを構築している介護事業所も多数あります。

未経験者の方は下記を参考にし、採用につながるポイントを押さえましょう。

未経験の介護職職務経歴書の書き方を知りたい

どんな仕事にも言えることですが、誰もが未経験からのスタートです。大切なのは経験よりも仕事に対する志です。

なぜ未経験から介護の仕事を目指そうと思ったのか、高齢者の方との具体的なエピソードなどが
あればそれを交えて書くと尚可です。

また、介護という仕事に従事し、高齢者の方に寄り添い、どのようなケアをしたいと考えているのか、将来どのようなキャリアプランを目標としているか、自分の言葉で書けるようにしましょう。

介護職の経験がなくても、採用担当者が「是非欲しい」と思われる人材例

  • 高齢者が好きで、優しく接することができる
  • 何事も一生懸命に取組むことができて、雇用後も自己研鑽に励んでくれる
  • 協調性があり、だれとでも仲良くすることができる
  • 何より『命の尊さ』を理解し、介護することの喜びを感じることができる
  • 年下の上司からの指導も、真摯に受け入れることができる
  • 介護に対する志が高く、やりがいを感じることができる

以上です。

未経験でもこれらに該当すると思ったら、介護職の仕事にチャレンジしてはどうでしょうか。

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