介護職は本当に大変?原因や背景、施設ごとの仕事内容を紹介します!

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介護職は大変?離職率などその実態とは?

平成29年度介護労働実態調査によると、介護職員の離職率は16.2%となっています。
特に、非正規職員の離職率は高く、その割合は全体の20.6%です。

事業所の所在地によっても離職率は異なり、政令都市・東京23区の正規職員の離職率が17.6%であるのに比べ、町村の離職率は14.3%と低いのが特徴です。

これから介護現場で働こうとお考えの方や、今現在介護職で大変な思いをなさっている方は、職員がどのくらいの期間で離職しているのかも気になるところですよね。

ここからは、厚生労働省のデータを元に、更にその実態に迫ってみましょう。

離職するまでの期間はどのくらい?

実際の介護現場では、どのくらいの期間で職員が離職しているのでしょうか。

     
1年未満 1年以上3年未満3年以上
全体 38.8% 26.4% 34.9%
訪問介護員非正規職員 37.1% 28.4% 34.5%
介護職員非正規職員 33.3% 27.5% 39.2%
訪問介護員非正規職員 34.6% 23.8% 41.6%
介護職員非正規職員 47.3% 25.9% 26.8%

参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」

実に、介護現場で働く職員の65.2%が、勤務年数3年未満で職場を離れています。
介護職の非正規職員にいたっては、73.2%が3年未満の退職者です。

一方、訪問介護の非正規職員は、3年以上経過してから退職する割合が41.6%となっており、長期にわたり勤続する方の多い職場である ことが考えられます。

離職率が低いのはどんな職場?

これから介護職を始めたいとお考えの方は、職員が長続きしているのはどのような職場か気になるところですよね。

ここでは、運営形態と事業開始後の経過年数による離職率の違いを見てみましょう。

     
民間企業 医療法人社会福祉法人 社会福祉協議会
訪問介護員正規職員 18.3% 15.1% 15.1% 7.4%
介護職員正規職員 19.3% 14.5% 12.1% 9.9%
訪問介護員非正規職員 15.9% 16.3% 12.1% 8.7%
介護職員非正規職員 24.3% 21.7% 18.7% 13.7%
>参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」      
事業開始後3年未満 3年以上5年未満5年以上
訪問介護員正規職員 24.8% 18.4% 16.1%
介護職員正規職員 26.2% 19.2% 13.2%
訪問介護員非正規職員 31.0% 19.3% 12.7%
介護職員非正規職員 34.0% 26.9% 19.1%
>参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」

民間企業の運営する事業所や施設は、他の法人と比べ離職率が高くなっています。
また、事業開始から5年以上経過した事業所ほど離職率は低く、雇用が安定している ことが分かります。

これは、運営期間が長い法人ほど経営母体が安定しており、職員も仕事内容に見合った処遇を受けていることが要因のひとつと言えるでしょう。

介護職を選んだ理由は?

今現在介護の世界で働いている方たちは、どのような理由で介護職を選んだのでしょうか?

  • 1位「働きがいのある仕事だと思ったから」50.1%
  • 2位「資格・技能が活かせるから」35.5%
  • 3位「人や社会の役に立ちたいから」29.7%

参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」

ご覧のように、全体の半数以上が介護の仕事にやりがいを求めている事が分かります。
仕事の満足度チェックにおいても、4割以上が内容とやりがいに満足しているという結果が出ています。

資格や技能を活かせるという理由は、専門職である介護業界ならではとも言えますね。

何が原因で辞めたの?

「つらい」「大変」と言われることの多い介護業界では、実際に何が離職の理由となっているのでしょうか。

  • 1位「職場の人間関係に問題があったため」20.0%
  • 2位「結婚・出産・妊娠・育児のため」18.3%
  • 3位「法人や施設・事業所のり年や運営の在り方に不満があったため」17.8%
    参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」

全体の7割以上が女性職員である介護業界は、結婚や出産、育児を理由に退職する方の多い職場です。

また、人員不足が蔓延し、忙しさから心の余裕がない事は、人間関係のひずみを生む原因となるでしょう。

3位の運営の在り方への不満は、職員の処遇や賃金に関する不満も含まれると考えられます。

介護職が大変と言われている理由・原因・背景

介護職が大変だと言われる理由はどこにあるのでしょうか?
実際の現場では、次のような悩みや不安が叫ばれています。

  • 1位「人手が足りない」53.0%
  • 2位「仕事内容のわりに賃金が低い」39.6%
  • 3位「有給休暇が取りにくい」34.2%
  • 4位「身体的負担が大きい(腰痛・体力不安)」29.9%
  • 5位「精神的にきつい」26.7%

参照:厚生労働省「平成29年介護労働実態調査」

実に、現場で働く職員の半数以上が、人手が足りないことに不安を抱えています。
有給休暇が取りづらい職場環境や、身体的、精神的な負担の大きさも、人手不足から派生していると考えられるでしょう。

それゆえに、仕事の負担が賃金に見合わないという不満が生まれ、結果的に離職してしまうという負のループに繋がっています。

介護職の大変な仕事ランキング

介護の仕事は現場によって異なり、身体介助や生活支援など、その内容は多岐に渡ります。
実際に介護職で大変だと言われているのは、どのような仕事なのでしょうか。

第3位 レクリエーション

「利用者さんに飽きられないように、毎回新しいレクリエーションを考えるのが大変」(通所リハビリ:30代女性)

「人前で声を出すのが初めは恥ずかしかった。うまく盛り上げられないと落ち込むこともある」(デイケア:20代男性)

レクリエーションは、それぞれの趣味やニーズに応じて、集団または個人で実施される介護サービスです。

脳の活性化や他者とのコミュニケーションに繋がり、身体機能を向上させるリハビリの一環とも捉えられています。

集団を通して実施されるレクリエーションの場合は、その場を盛り上げながら個々の能力に対応する必要もあり、職員の悩みのひとつとされています。

第2位 入浴介助

「事故の起きやすい現場なのですごく気を使う」(通所リハビリ:30代男性)

「介助の必要な方の入浴は体力的にも大変。夏のお風呂場はまるでサウナです」(介護老人福祉施設:30代女性)

生活の上で欠かす事の出来ない入浴は、利用者の清潔を保つだけでなく、皮膚疾患や身体的な異常を発見できる場でもあります。

転倒や温度差による体調の変化といったリスクをはらむ現場でもあり、人手不足であるほど職員の身体的、精神的負担が大きくなる仕事です。

第1位 夜勤

「毎回の夜勤がつらい。夜勤明けの夕方からシフトに入ることもあり、生活リズムを整えるのが大変」(介護老人保健施設:30代男性)

「1人体制なので、急変があったらどうしようと毎回緊張する」(小規模多機能型居宅介護:40代女性)

多くの介護職員から「つらい」という声が聞かれるのが、入居施設での夜間勤務です。
日中のような入浴介助やレクリエーションといった仕事はないものの、多くの現場では1フロア1職員の勤務体制が取られており、現場に慣れない職員にとっては精神的な負担もあると考えられます。

日勤と夜勤がシフトに組み込まれる場合は生活リズムが崩れ、体力的な負担が多いこともつらいと言われる理由のひとつです。

介護研修は大変?科目内容や試験難易度、合格率を紹介!

介護職員のキャリアアップの指針となるのが、介護キャリアパスです。
その入門編とされるのが、旧ホームヘルパー2級にあたる「介護職員初任者研修」、その次のステップが「介護福祉士実務者研修」となっています。

実務者研修を修了し、3年の実務経験を積めば、キャリアパスの最上位にあたる介護福祉士資格を受験することも可能です。

ここでは、初任者研修と実務者研修、それぞれの受講科目と内容について確認していきましょう。

これから介護職を始める方に「初任者研修」

介護職員初任者研修は、ホームヘルパー2級から名称変更された、介護職の入門編ともいえる資格です。

介護についての基礎的な知識とスキルを学ぶことができるため、自宅で介護が必要になった方が取得するケースも見受けられます。

初任者研修を取得するためには全10科目、130時間のカリキュラムに加え、修了後の筆記テストに合格することが必要となります。

     
科目名時間数
職務の理解 6時間
介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
介護の基本 6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
介護におけるコミュニケーション技術 6時間
老化の理解 6時間
認知症の理解 6時間
障害の理解 3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
振り返り 4時間
合計 130時間
>参照「介護員養成研修の取扱細則について」

筆記試験の合格率は明確化されていませんが、授業内容をしっかりと理解し、復習をしていればほぼ全員が合格できる試験であると言われています。

不合格であった場合にも、多くのスクールが無料での追試を実施しているため、心配することはないでしょう。

全てのカリキュラム修了には、1カ月~1か月半の期間を要する事になります。

介護福祉士へのステップ「実務者研修」

介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験にあたり、修了が義務付けられている資格です。

カリキュラムも初任者研修からより掘り下げた内容となり、全20科目450時間の修了が必要となります。

     
科目名時間数
人間の尊厳と自立 5時間
認知症の理解Ⅰ 10時間
社会の理解Ⅰ 5時間
認知症の理解Ⅱ 20時間
社会の理解Ⅱ 30時間
障害の理解Ⅰ 10時間
介護の基本Ⅰ 10時間
障害の理解Ⅱ 20時間
介護の基本Ⅱ 20時間
こころとからだのしくみⅠ 20時間
コミュニケーション技術 20時間
こころとからだのしくみⅡ 60時間
生活支援技術Ⅰ 20時間
介護過程Ⅰ 20時間
生活支援技術Ⅱ 30時間
介護過程Ⅱ 25時間
発達と老化の理解Ⅰ 10時間
介護過程Ⅲ 45時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
発達と老化の理解Ⅱ 20時間
医療的ケア 50時間
合計 450時間
>参照「届出の必要ない研修にかかる修了認定科目について」

初任者研修に義務付けられているカリキュラム修了後の筆記試験は、実務者研修では必須ではありません。

そのため、合格率を気にすることなく、カリキュラムを全て修了することで資格を取得することができます。

一部のスクールによっては筆記試験が実施される場合もあるため、心配な方は受講前に確認しておきましょう。

実務者研修で大変だと言われているのが、450時間という学習量の多さです。

その多くが自宅での学習となるため、自分自身で学習時間を確保しながら、コツコツと進めていく計画性が必要となります。

実務者研修にはスクーリングも必要となるため、受講の際は通いやすい近場のスクールを選ばれると良いでしょう。

介護施設によって仕事内容の大変さは変わる?

入居型や通所型など、介護業界は様々な施設形態を持つ現場です。大変だと言われる仕事も、各現場によって異なることになります。

入居施設

特別養護老人ホームや介護老人保健施設など、利用者が入居しており、24時間の介護サービスが必要となる施設です。

介護度が高い利用者が対象となるため、生活支援の他に身体介護が必要となる場面が多く見受けられます。

慢性的な人員不足もあり、腰痛や夜勤による体力不安の他、忙しさによる精神的負担も職員を悩ませています。

通所施設

通所施設は、入浴や食事、リハビリといった介護サービスを利用者に日帰りで提供する施設です。

そのため、安心安全に、時間通りに利用者を送り届ける送迎業務が必要となります。

介護度は全体的に低くなるものの、負担が少ないではなく、自由に移動する利用者の事故を未然に防ぐための危険予知スキルは欠かせません。

介護職員からは、毎日のレクリエーションや利用者とのコミュニケーションが難しいという声も聞かれています。

訪問介護

訪問介護とは、介護職員が利用者の自宅を訪問して生活援助や身体介助を行う、在宅生活を支援するためのサービスです。

サービス内容はあくまでもケアプランに定められた範囲内となるため、実際の現場とのギャップに、職員がジレンマを抱えることもあります。

また、訪問介護は利用者や家族と直接会話する場面も多く、職員の多くが女性を占める現場です。

他の職員との連携が求められる中、人間関係に不満を抱え、離職へと繋がるケースも見受けられています。

資格を取得することで選択肢が広がる介護職

介護業界は、働く施設によって様々なスキルが求められる現場です。

大変だと言われる内容も、それぞれの施設や自分が得意とするジャンルによって異なるでしょう。

初任者研修や実務者研修では、それらを補うための基礎的な介護知識を学ぶことができます。

それぞれの職場の違いを把握し、自分に適した現場で身に着けた介護力を発揮していきたいですね。

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