取って当然?初任者研修のメリットと必要費用まとめ

資格取得
2022/01/24

介護のお仕事をこれから始める人が、最初に取るべき資格が介護職員初任者研修!
これから介護のお仕事を始めよう、働いているし資格を取っていきたい、と考えている人の参考になれば幸いです。

実際にすでにこの資格を持っている人は多いと思います。

今回は、介護の入り口の資格「介護職員初任者研修」についてご紹介していきます

介護職員初任者研修の資格とは?

ホームヘルパー2級から変更

皆さんは「ホームヘルパー2級」という言葉に聞き覚えがないでしょうか?
一時期、CMなどで良く耳にしたことがあるかと思います。

介護職員初任者研修は、「ホームヘルパー2級」が2013年4月の制度改定で名称変更されたものです。
介護の基礎知識や、スキルを証明するための入門資格として位置付けられました。

現在でも、介護業界の人の中には「ホームヘルパー2級」「旧ホームヘルパー」という人がいますので、抑えておくといいかもしれません。

メリット

介護職員初任者研修のメリットは大きく分けて4つこちらのものがあります。

  1. 介護の理念を学ぶことができる
  2. 介護の資格保持者は引く手あまた
  3. 資格保持者となり、信頼され、資格手当がつく
  4. 介護福祉士の資格取得もスムーズに目指せる

①介護の理念を学ぶことができる

介護職員初任者研修では、介護の知識を理念から学びます。
介護の理念である「利用者の個性を尊重すること、その人らしさを大事にした介護をする」などといった大切なものを学びます。
生活な身近で、しかし分かりにくい介護ですから、このようなことを知っておくことも大切かもしれません。

また、人間の体の仕組みや、年を取ることでの変化、基礎的な介助方法など様々な内容を学びます。
介護の仕事の基礎やケガなどへの対処方法なども学ぶことができます。

②介護の資格保持者は引く手あまた

介護の需要は日本において、とても大きなものです。
2025年には、245万人もの介護職が必要になる、38万人ほど不足する、とも言われています。
このこともあり、介護業界はかなり就職しやすい業界です。

そのうえ事業所としては、全くの初心者が来るのは不安ということもあり、資格を持っていると安心できるので採用しやすい、ということもお聞きします。

初任者研修を持っていれば100%採用される、というわけではありませんが、ある程度有利になることは間違いないので、取得しておくと安心です。

③資格保持者となり、信頼され、資格手当がつく

初任者研修は、介護の資格の中でも給料や手当に影響を与える資格です。
施設によっては、パートなどでも時給が100円ほど違うということもあったりします。

また、厚生労働省の発表している「介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、

  • 介護初任者研修を取得している人の年収は342万7千円
  • 無資格者の年収は313万9千円

となっています。

初任者研修を取得している人は、無資格者に比べ年収で約29万円の差があることが分かります。
月額では29÷12で2万4千円ほどの差が生まれることになります。
これは決して小さな差額とは言えませんね!

④介護福祉士の資格取得もスムーズに目指せる

介護職員がキャリアアップする道しるべとして資格があります。
介護職員初任者研修は、その中の入門資格として位置づけられています。

これから介護職員として活躍したいと考える人にとっては、この介護職員初任者研修を取得していくこと、いいかもしれません。
ちなみに、介護職員の資格としては

  • 介護職員初任者研修
  • 実務者研修
  • 介護福祉士

といったものがあり、この順で取得していく人が多いです。

実務者研修は、介護職員初任者研修を取っていなくても取得可能ですが、先に初任者研修を取っていれば、受講期間が短くなったりします。

活躍できる場所

介護職員初任者研修を取得していれば、施設介護、訪問介護のどちらでもしっかり働くことができるようになりますし、病院や診療所でも、看護助手、介護職として働くことができます。
特に訪問介護では、初任者研修や実務者研修といった研修を修了している必要があります。

また、介護の仕事以外でも役立つことはあり、スーパー、ホテルなどの高齢者にサービス提供する会社では、この資格を取得を目指すこともあるとのことです。

自分の家族の介護でも、こういった資格を持っていると安心できる、という声もお聞きしますので取得して損はないかと思います。

受験資格・カリキュラム・難易度・費用

受験資格

受験資格は特になく、日本語が読めれば問題がないものになっています。
学歴も問題がありませんし、年齢も制限がありません。
国籍も問われませんが、日本語の読み書き、聞き取りは必要になります。
全く介護の経験がなくても受講することは可能です。

カリキュラム

初任者研修を取得するには、講座を開講しているスクールに通う必要があります。
スクールでの授業、自宅学習を合わせて130時間のカリキュラムを修了する必要があります。

スクールによって、カリキュラムの進め方や時間帯がかなり異なります。
土日に通うもの、夜間に通うもの、短期集中のものなど様々です。

最短で1か月程度で修了することもできるとのことです。ご自身にあったスクールを探しましょう。

難易度

カリキュラム修了後に1時間程度の筆記試験を受けて合格かどうかを判定します。
学んだことを振り返るような内容なので、安心して受けられるかと思います。

筆記試験に不合格になり資格を取れない……ということは基本的になく、不合格となっても追試がありほぼ全員が合格できる、というのが実態です。

費用

受講料は、スクールによってまちまちですが、6~15万円程度となるようです。

介護施設によっては自分たちで、講座を運営していることがあり、勤務していれば無料で受講することができる場合もあります。
また、ハローワークでも無料で受講させてくれることもあります。

今回は、「介護初任者研修」に関してご紹介しました。
これから介護を始める人が、学ぶには最適なものかと思います。

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