使えない介護職員の特徴と対処方法を徹底解説!
介護職は大変な仕事です。
利用者様のケアだけでなく、ご家族への対応もしなければなりません。
入居型の介護施設の場合、24時間365日のシフト制なので勤務形態もハードです。
大変な仕事な上に、同僚や後輩に使えない介護職員がいると余計にストレスを抱えてしまいますよね。
介護職を辞めたいと考える人は、業務の大変さもありますが、実は職場の人間関係という理由も非常に多いと言われています。
あなたの職場も、使えない介護職員がいることで人間関係が悪くなっていませんか?
介護職で使えない人の事例や、対処方法をあらかじめ把握しておくことで、あなた自身もストレスを軽減することができます。
この記事では、介護職員で使えない人の特徴と対処方法を徹底解説します。
使えない介護職員の共通点は?
100人の介護職員がいれば、100通りのやり方がありますが、使えない介護職員には共通点があります。
共通点をあらかじめ把握することで、事前に対処することも可能です。
何度も同じミスを繰り返す
使えない介護職員は何度も同じミスを繰り返します。
ミスを繰り返してしまうことで、
「また同じミスをしている。」
「何度言ったら覚えられるんだろう。」
と、周りの職員も呆れてしまいますよね。
何度も同じミスを繰り返してしまうのは、ミスした時にしっかりとミスした要因を振り返っておらず、反省していないのが原因です。
また、周囲からミスを指摘されても全く聞いていないということもあります。
仕事が遅い
介護職で使えない人はです。
ただ、仕事が遅い=使えないというわけではありません。
新人は仕事が遅いのが当たり前。
「私が新人の頃はもっと仕事ができた!」と思うかもしれませんが、あなたも新人の頃は、先輩たちから同じように仕事ができていなかったと思われていたはずです。
仕事が遅いだけであれば、業務に慣れると自然と早くなるので、慣れるまでは見守る必要があります。
しかし、業務が雑なことまで重なると「使えない」という感想を周囲が感じることになります。
夜勤中のオムツ交換の時、どうせまた交換するからと適当にやってしまったとします。
結果、尿漏れなどでシーツや利用者様の服を汚してしまい、余計に時間がかかり本人夜勤中の仕事が増え、他の作業が進まず「仕事が遅い」ということになってしまいます。
仕事が遅い人は、自分で余計なミスを生み出してどんどん仕事が遅くなっているという場合もあるので、しっかりと原因を見極めましょう。
コミュニケーションがとれない
介護職をしていると、コミュニケーションという言葉は切っても切り離せません。
利用者様やご家族と接するとき、職員同士でもコミュニケーション能力は必須です。
介護現場ではひとりの利用者様に対して、複数の介護職員が対応しますよね。
利用者様の状態などしっかり引き継がないと、重大な事故にも繋がってしまうことも。
利用者様やご家族とコミュニケーションがしっかりとれる介護職員は、信頼関係が生まれるので援助がしやすくなり、結果仕事が捗ります。
周囲がコミュニケーションをとりにくい介護職員は、トラブルにもなりやすいので、使えないと思われてしまうでしょう。
優先順位をつけるのが苦手
使えない介護職員は、仕事の優先順位をつけることが苦手です。
仕事を進める上で、優先順位をつけることは必須!
利用者様ファーストであることは当たり前ですが、トラブルやイレギュラーなことは日々起こります。
しかし、体はひとつしかないので全てのご利用者様の対応を同時に行うことはできません。
優先順位をうまくつける人は、何を後回しにするか判断し、他の介護職員でも対応できることは任せてしまいます。
優先順位を付けるのが苦手な人は、人に任せることもできず、全て自ら解決しようとしてしまうので、余計に仕事が遅くなってしまいます。
自己流で物事を進める
自己流で物事を進めてしまうのは、使えない介護職員あるあるです。
ひとりで介護をするのであればいいのですが、介護職員はチームワークが大切。
自己流で物事を進めてしまうと、他の介護職員にも迷惑がかかります。
介護職員によって多少のクセなど個人差はありますが、同じ施設であれば基本的には全員が同じように介護をしなければなりません。
介護職に限らずホウレンソウが基本ですが、使えない介護職員はホウレンソウが欠けており、自己流で勝手に物事を進めてしまいます。
プライドが高く、人のせいにしがち
使えない介護職員はプライドが高く、人のせいにしがちです。
仕事が遅く要領が悪いというのであれば、業務に慣れてくることで徐々に解決します。
ただ、あからさまにプライドが高い人は、他人の話を聞きません。
プライドを持つことは大切ですが、プライドが邪魔をして、自分のミスや指摘されたことを素直に聞き入れられないのは問題です。
特に最低なのはご利用者様のせいにすることです。
援助に時間がかかったことに対して、ご利用者様が言うことを聞いてくれなかった、なかなか食べてくれなかったなど、ご利用者様のせいにするのはあり得ません。
何かトラブルが発生した時、使えない介護職員は、まず自分のミスではないことを強調します。
しかし重要なのは、誰の責任かなどよりも、トラブルが起こった時にきちんと原因を把握し、同じトラブルを二度と起こさないようにすることです。
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ケアきょう求人・転職の無料相談使えない介護職員の3つのNG行動
使えない介護職員にはNG行動が必ずあります。
中でも特に多い3つの理由を見ていきましょう。
自分の中では問題ないと勘違いしている
新人であれば先輩職員が同行しますが、慣れてくるとひとりで援助を行う場面が多くなりますよね。
利用者様の部屋に入ってしまうと、どういった介護をしているのかわかりにくいのが現状です。
筆者が実際に経験した話ですが、とある利用者様を担当しているヘルパーに同行した時のこと。
ヘルパーが利用者様をトイレに誘導していたのですが、トイレに入ったまま、ヘルパーがいつまでたってもトイレから出て来ません。
心配で様子を見に行くと、ヘルパーはずっとトイレの中におり、利用者様が便座に座ってる目の前にひざまづき、
「しーこいこい。(尿は)出そうですか?」
と声かけをしていました。
利用者様は認知症の方ですが、身体能力に問題はありません。
マニュアルにも、トイレ誘導をして便座に座ってもらったあとは、トイレの外で見守りするという風に記載しているのですが、全く違った援助をしていました。
あなたも排泄の部分を人に見られたくないですよね?
利用者様も同じです。
ヘルパーは援助の仕方がマニュアルと違うのはわかっていたが、「しーこいこい」と合図を送った方が尿が出やすくなると考えていたそうです。
自分の中では問題ない、むしろ良いことをしていると勘違いしていました。
身勝手な援助によって、利用者様とヘルパーだけでなく、他の介護職員との信頼関係も崩れる可能性があります。
自分の中では問題ないと思っていても、たったひとりの身勝手な行動によって、他の職員にも迷惑をかけてしまうことがあるので絶対にやめましょう。
うろ覚えの記憶でなんとなく対処する
使えない介護職員の特徴ですが、うろ覚えの記憶で対処しようとします。
介護技術の基本は同じですが、100人の利用者様がいれば100通りの援助の仕方があります。
どうやって援助すべきか覚えきれないこともあるかもしれません。
しかし、うろ覚えの記憶でなんとなく対処してしまうと、重大な事故につながることがあります。
服薬の必要がある利用者様もいますが、服薬を忘れたり、飲んでもらうタイミングを間違えたなんてこともあるかもしれません。
うろ覚えの記憶で対処するのはリスクが高いので絶対やってはいけませんが、使えない介護職員はついやってしまいがちです。
人に質問すれば良いとメモをとらない
使えない介護職員の特徴としてメモをとりません。
わからなくなったらその都度聞けばいいやと思ってしまっています。
利用者様の援助を何度か行えば、メモを見なくてもできるようになりますが、最初はメモをとって記録しておくことが大切。
メモに残しておくことで、あとで振り返ることができます。
細かい個々のご利用者様の注意点はついつい忘れそうになりますが、メモをとっておけば、いざというときにすぐ確認できますよね。
他の介護職員も忙しいのに、いちいち質問されると面倒です。
医師や看護師からの指示やご家族からの要望もあるかもしれません。
メモを取らないことで何を言われていたのか忘れてしまい、再度聞かなければならなくなり、迷惑をかけてしまいます。
人間の記憶力には限界があるので、使えない介護職員にならないためには、まずはメモをとる習慣が重要です。
使えない介護職員にならないためには?
あなた自身も使えない介護職員と思われないために、3つのことに注意して業務に取り組みましょう。
使えない介護職員にも、今からお伝えする3つのことを徹底するように指導すれば、いずれはまともな介護職員になってくれるかもしれません。
質問力を磨く
使えない介護職員にならないためには、質問力を磨きましょう。
質問するといっても、なんでもかんでも質問すればいいというわけではありません。
“質問力を磨く”ので、質問内容や質問の仕方には十分に気を配る必要があります。
たとえば利用者様(Aさん)の食事介助のことで先輩職員に質問するとします。
「Aさんの食事介助のことで、うまくできないのですがどうやってやってますか?」
とざっくりな聞き方をしてしまうと、先輩職員は本質は何を聞きたいの?と困ってしまいます。
「Aさんの食事介助のことで、最近食事を口に運んでも召し上がってもらえません。刻み食にするなど何か対応が必要だと思いますか?」
といった感じで、何に困っているのか、何を聞きたいのかを具体的に質問しましょう。
質問力を磨くことで、業務に真剣に取り組んでいると評価も良くなりますよ。
業務ルール・マニュアルを定期的に確認
使えない介護職員にならないためには、業務ルールやマニュアルを定期的に確認しましょう。
使えない介護職員は、マニュアルなどの確認事項を怠っているケースが多いです。
筆者が以前勤務していた職場では、利用者様の援助に入る前には必ずマニュアルを見るというルールがありました。
援助の仕方を復習する意味合いもありますが、援助内容が細かく変わっているかもしれません。
毎回確認を行うことで「マニュアルが変わっていたことに気づかなかった」といったことを防ぐことができます。
業務ルールやマニュアルは定期的に確認するようにしましょう。
自分は完璧だと思わない
使えない介護職員にならないためには、自分を完璧だとは思わないことです。
自分はもう完璧だ!と思った瞬間から成長が止まります。
本当に完璧だとこれ以上何もやる必要がありませんからね。
さらに使えない介護職員の特徴として、援助方法を教えようとしても、
「大丈夫です。もうわかってるので。」
と、人の話を聞かず、なぜか自信があります。
プロの介護職として自信を持って業務に取り組むことは大切ですが、完璧な人間はいません。
自分はもう完璧だと思うのは絶対にやめ、常に周囲の声に耳を傾けましょう。
使えない介護職員の対処方法
職場に使えない介護職員がいると対処方法にも困りますよね。
しかし、使えないからとそのまま放置しておくと、あなた自身にも皺寄せがきます。
使えない介護職員の対処方法も理解しておきましょう。
イライラしないようにする
使えない介護職員の対処方法として、イライラしないようにしましょう。
とはいっても人間はイライラしてしまう生き物です。
そこで、ストレスをうまく発散させることも大切。
休日は趣味に没頭する時間を作り、オンとオフを切り替えてストレスを溜めないようにするのもひとつの方法です。
あと、使えない介護職員はどこにでもいるものだと、自分の中で理解しておくことも必要でしょう。
あなたも自分では業務をこなせていると思っても、実はミスをして他の職員がカバーしてくれていることもあると思います。
イライラしないためにも、少し楽観的に考えることも必要です。
仕事の手順・段取りを丁寧に説明する
使えない介護職員の対処方法として、仕事の手順や段取りを丁寧に説明しましょう。
“技を見て盗め”というのはもう昔のことです。
特に介護職の場合、利用者様に直接援助をするので、見よう見まねで介護をされても困ります。
見よう見まねで利用者様の介護をした場合、重大な事故につながる可能性も。
ベテラン先輩にありがちなのが、業務に慣れてきているからといって、新人職員につい適当に指導してしまうこと。
使えない介護職員と思っていても、仕事の手順や段取りを丁寧に説明すれば理解できる場合もあるでしょう。
使えない介護職員だからと諦めるのではなく、一度仕事の手順や説明の仕方を変えてみるのもひとつの方法です。
質問しにくい空気を作らない
使えない介護職員の対処方法として、質問しにくい空気を作るのはやめましょう。
質問することで、
「また怒られたらどうしよう。」
わからないことがあっても、怒られるのを嫌がって質問しなくなるかもしれません。
年齢や、その人の生育環境によっては怒られ慣れていないこともあります。
嫌な顔をされたり怒られたくないからと、質問せず自己解決されるのは危険ですよね。
1日1回、コミュニケーションを取る時間を作るなどの工夫が必要です。
業務に慣れてないうちは、何か質問はないかとこちらから聞いてあげましょう。
まとめ
どの職場においても使えない介護職員はいます。
愚痴を言っても仕方ないので、同僚や上司に相談するのも良いでしょう。
使えない介護職員が新人の場合は、本人と話し合ったりしばらくは様子を見ることも必要です。
業務に慣れると改善されることもあります。
ただし、使えない介護職員がいることで職場の雰囲気が悪く、メンタル的に厳しい場合は転職も検討した方がいいでしょう。
周りの職員も一緒になって考えてくれる環境であればいいですが、使えない介護職員の世話だけを押し付けられて、板挟みになるパターンもあります。
ストレスであなた自身のメンタルが危うい場合は、今の職場から離れることも考えておきましょう。
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