介護職4年目に適した目標って?求められる資質や資格も紹介します!
4年目の介護職員に求められる資質や資格を紹介!目標設定にも便利!
大きな戦力となる介護職4年目では、責任ある立場を任されることも多く、周囲の状況を判断する力と気配りが求められてきます。物事を判断したり周囲に気を配るためには、観察力と洞察力が必要になります。
観察力は、利用者の顔色が悪い・歩き方がいつもと違うなどと、小さな変化を見逃さない力です。
一方で洞察力は、観察した様子や状況から、体調が優れない・嫌なことがあったなどと相手の気持ちや本質を見抜く力を指します。
両者を持ち合わせていると、周囲からの信頼と大きな自信を得られるでしょう。
介護職4年目は、長く働いている職員や上司と新人職員たちの中間管理職的な立場になります。
観察力と洞察力を、利用者だけでなく後輩職員のサポートにも役立てていきましょう。
また、仕事への慣れから職務怠慢になりやすい時期でもあります。初心と基本を忘れない、謙虚さも大切です。
目指したい資格について
無資格者と有資格者では、お給料など待遇面に差が出るため、積極的に資格取得にチャレンジしていきましょう。
まず無資格者の場合、実務経験を3年+介護職員実務者研修の修了で介護福祉士の国家試験受験資格を取得することができます。無資格から介護職員実務者研修を取得するには、半年ほどの時間を要します。
介護福祉士を目指さない場合でも、介護職員実務者研修を修了しておくと、サービス提供責任者としてキャリアアップを図ることが可能です。
また、介護福祉士所持者は、実務経験5年以上でケアマネジャーの受験資格を得ることができます。この時期から次年度の受験を視野に入れておくのも良いでしょう。
どの資格を目指す場合でも、まだ先のことと思わず、早めの計画と行動を心がけましょう。
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ケアきょう求人・転職の無料相談介護職に目標設定はなぜ必要?達成のための考え方や行動とは?
介護職は、1日のスケジュールが時間単位で決まっており、ルーティン化された仕事が多い職種です。そのため明確な目標がないと、毎日同じ作業の繰り返しとなり、モチベーションや向上心を保つことが難しくなります。
目標設定には、モチベーションの維持・介護の質の向上・キャリアアップ・成長の促進・離職防止など、さまざまな目的と効果があります。個人目標の設定は自分だけでなく、利用者・上司や雇用主にもメリットとなるのです。
目標を設定する際には、まず
- 今後自分がどうなりたいのか?
- 今、苦手なことは何か?
- もっと伸ばしていきたいことはないか?
など、日々の出来事から自分自身を振り返ってみましょう。
例えば「おむつ交換に手間取ってしまう」という悩みがあれば、「おむつ交換をスムーズに行えるようにしたい」と目標を立てます。そこから実際に、おむつ交換をスムーズに行うためには、どうしたら良いのかをもっと具体的に考えていきましょう。
具体策として、
- 上手な人の真似をする。
- 先輩にコツを聞く。
- おむつ交換の数をこなす。
- おむつ交換をしやすい利用者で基本を確認する。
など、実行できそうなことを細かく挙げて、できることから取り組んでみましょう。
介護の仕事は人間相手なので、学校で習った技術や知識だけで成功するとは限りません。失敗しても焦らず、長い目で見られる気持ちの余裕を持って業務に臨みましょう。
1年目から4年目までの介護職目標具体例を職種別に紹介!
個人目標の設定が大切だとわかっていても、毎年書いているとネタに困ってしまうことも出てくるでしょう。そこで1年目から4年目までの介護職の目標例と考え方を見ていきましょう。
ドキドキの介護職1年目
介護職1年目は、とにかく仕事・職場・利用者に慣れることを目指してみると良いでしょう。
また、何か1つでも得意なことが見つかると自信にも繋がります。おむつ交換や食事介助・コミュニケーションなど、分野を絞って目標を立ててみるのもおすすめです。
1年目介護員の目標
仕事の流れを把握する
学校などで学んだ介護技術は、いざ実践するとなかなかうまくいかないものです。
しかし技術は経験とともに向上するため、まずは焦らずに仕事の流れを覚えることが大切です。
先輩につきっきりで指導してもらう期間は、思っているよりも短いです。指示を待つだけではなく、仕事の流れを考えて行動できることを目指してみましょう。
また、他の職員の性格なども把握できてくるため、合う・合わないもはっきりしてきます。苦手意識が強まる前に、積極的にコミュニケーションをとってみましょう。
1年目生活相談員の目標
利用者の情報を頭に入れる
生活相談員は、利用者の性格や趣向、生活歴や病歴・家族関係などたくさんの情報を元に業務を行います。まずは、利用者一人ひとりの情報を把握し、何を必要としているのかを考えられる力を養いましょう。
ちょっぴり余裕が出てくる介護職2年目
仕事を覚えるだけで精一杯だった1年目も終わり、2年目になると気持ちにも業務にも少し余裕が出てきます。生まれた余裕を活かして、自分自身の技術や知識を高めて行けるような目標を考えてみましょう。
徐々に1人で仕事を任せられることもあると思いますが、自分の能力を過信せずに行動することが大切です。
2年目介護員の目標
利用者や職員同士のコミュニケーションを大切にする
その日の業務をこなすだけでいっぱいいっぱいだった時期も過ぎ、コミュニケーションを楽しめる余裕も出てくるでしょう。利用者や他の職員との信頼関係が深まると、業務がよりスムーズに行えるようになります。
ただ、話をするだけでなく、目線を合わせて接することで利用者の新たな一面を見つけることができるかもしれません。
2年目生活相談員の目標
報告、連絡、相談をしっかり行う。
生活相談員も2年目になると、一人で契約やサービス担当者会議などに参加する機会も増えてきます。
相談員が知り得た情報は、介護方針を決めるために大切なものです。必ず報告・連絡・相談し、情報の共有を図り、勝手な自己判断での行動は避けましょう。
周りを見る余裕ができる介護職3年目
どの職場でも3年目は、離職率が高いと言われています。自分の目標をしっかり持っていないと、気持ちのぶれが生じやすい時期です。
自分がなぜ、介護業界を目指したのか。改めて初心のキラキラした気持ちを思い出しながら目標を立ててみると良いでしょう。
3年目介護員の目標
自分の役割を再確認し、効率的に業務に取り組む
介護職3年目では、一通りの仕事を一人でこなせるようになります。
そのぶん、周りが見えてくるため、職場環境や人間関係にストレスや不満を感じることも増えてきます。周囲に振り回されたり流されることが無いよう、自分自身がするべきことを見直してみましょう。
手際も良くなってくる時期ですので、業務の効率化を図れるように努めてみてください。
3年目生活相談員の目標
優先順位と時間配分を考え業務に取り組む
生活相談員は職場によって、現場に出たり雑務をこなしたりと職務内容が多様な職種です。
受け持つ仕事が増えることで、精神的も肉体的にも負担が大きくなっていきます。
あれもこれもと頑張りすぎず、計画的に業務をこなしていけると良いでしょう。
責任が生まれる介護職4年目
介護職4年目になると、介助やコミュニケーションの方法など、それぞれ自分のスタイルが確立されてきます。自分自身に負担の少ない方法を身に付けられる一方で、基本を忘れて自己流に走りやすい傾向にあるでしょう。
また、後輩の指導や部署のリーダーを任せられるなど、責任も大きくなってきます。
自分自身が成長できる目標だけでなく、周囲に目を向けた目標を立ててみるのも良い時期です。
4年目介護員の目標
自分自身の介助方法を見直し、具体的に後輩に指導していく
人に教えるためには、自分自身でしっかりと理解していることが前提となります。介助方法は体で覚えていることも多いかもしれませんが、もう1度基礎を確認してみると良いかもしれません。
4年目生活相談員の目標
できる限り現場に出て、利用者や介護員とコミュニケーションを密にする
家族や利用者の意向を聞き取り、現場で実行してもらうためには、介護員の協力が必要不可欠です。
利用者の日々の様子や変化などは、接する時間の長い介護員のほうが良くわかっています。
そのため、何か気づいたことがあれば、すぐに生活相談員に報告してもらえるような関係作りが大切です。
生活相談員だから、介護員だからと壁を作るのではなくお互い良きパートナーとして協力し合えるよう信頼関係を強めていきましょう。
4年目以上のベテラン介護職員の目標設定について
ベテラン職員になると、仕事をスムーズにこなせ、臨機応変に対応する能力も身についてきます。
そのため、少し周囲に目を向けてみることも大切になってきます。
- 後輩の育成に力を入れてみる。
- より働きやすい職場作りを目指してみる。
- 業務の見直しを提案してみる。
など、目標の視野を広げてみると良いでしょう。
新人が育ち、職場環境が改善すれば、自分自身も働きやすくなります。一見、自分以外のことに目を向けた目標でも、最終的には自分自身にプラスとなり返ってきます。
目標達成がうまくいかない場合の対処法
目標達成に至らなかった場合は、目標を見直して原因を探ってみましょう。
- 自分のレベルに合った目標だったか?
- 目標達成に向けた具体策が抽象的ではなかったか?
- 具体策を実行に移せたのか?
これらを再度、検討してみましょう。
そして一日の仕事が終わったら、できたこと・良かったこと・頑張ったことを毎日振り返ってみてください。今日の出来が50点だったら明日は60点を目指そう!と少しずつ結果を積み上げていければOKです。
介護職目標設定の上での注意点・ポイント
「目標は大きいほうが良い」と思う方も多いでしょうが、達成できる見込みのない目標や漠然とした目標は、避けたほうが良いでしょう。
目標が高すぎると、達成感を得られず挫折しやすいですし、具体性がないと目標達成に向けてどのように行動すれば良いのかわからず、逆に悩みの種となる恐れがあります。
誰しも小さな達成感を積み重ねて成長していくものです。一見「こんなこと?」と思われそうな目標でも自分が「できそう!頑張れそう!」と思える目標を設定することが理想的です。
目標設定に正解・不正解はありません。
ぜひ自分の問題点だけではなく、良い点や特技などにも目を向けて目標を設定してみてください。
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