第35回介護福祉士国家試験に合格した後に行うべきことは?【資格登録の申請の流れや手数料】

資格取得
2023/03/23

「介護福祉士の国家試験に合格したけど、その後は何をすればいいの?」
「資格の登録や申請はどうやってするの?」

このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか?
また登録申請の流れや必要な書類、費用などについても理解しておかないと、いざ準備をしようとしても何から始めればいいか分からず困るかもしれません。

本記事では、介護福祉士国家試験に合格した後に行うべきことをわかりやすく解説します。
ぜひ介護福祉士に合格した後の、スムーズな手続きを行う参考にしてみてください。

介護福祉士国家試験の合格発表日と確認方法

まず介護福祉士国家試験の合格発表日は「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」で確認できます。

今回は、ケアきょう独自の介護福祉士国家試験の平均点や合格点の予想とともに、合格発表を確認できる場所や合格通知が届く日を紹介します。

合格発表まで落ち着かない日々が続くかもしれませんが、予想合格点と自己採点を照らし合わせながら、合格発表に期待しましょう。

ケアきょう独自の平均点・合格点予想!

ケアきょうが作成した自動採点ツールを使った方の平均点と、予想合格点は以下のとおりです。

平均点 95.3点
予想合格点 75~77点

自信のある方が多く挑戦していることもあり、平均点は高い傾向です。

またケアきょうによる合格点予想は、基本的に70点台で収まるという想定の元、昨年よりも難しいのではと考えました。

問題の順番が変わったことや、一部新たに加わった問題内容がある中で、それらがどのように合格点に反映してくるかが注目されます。

なお、介護福祉士国家試験の変更点や出題傾向について知りたい方は、以下のケアきょう動画で解説しているのでぜひご覧ください。

合格発表はどこで確認する?

合格発表は「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」のホームページ上で、国家試験合格速報(合格者の受験番号)が、午後2時から公開されます。

またあわせて同時刻に、合格基準点及び正答も掲載予定です。

ただし国家試験合格速報(合格者の受験番号)は、通信状況によっては正しく表示されないことがあるため、正式な合否については郵送で届く合格通知で必ず確認しましょう。

合格通知はいつ届く?

第35回介護福祉士国家試験の合格通知は、合格発表日の3月24日(金)に郵送されます。
自宅に届くのは、翌日以降になるでしょう。

万が一4月3日(月)になっても結果通知が届かない場合は「試験センターに電話で問い合わせてください」と、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに記されています。

ホームページ上では合格発表が正しく表示されない場合があることを考えると、合格通知が自宅に届くまで待つほうが、落ち着いていられるかもしれません。

介護福祉士に合格したら行うべきこと

介護福祉士の国家試験に合格したら、以下のことを順番に行っていきましょう。

  1. 「介護福祉士」の資格登録の申請をする
  2. 実務経験証明書・従事日数内訳証明書の提出する
  3. 今後の介護職としてのキャリアを考える

それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

また以下のケアきょう動画でも、介護福祉士合格後の流れを解説しているので、ぜひご覧ください。

「介護福祉士」の資格登録の申請をする

まずは介護福祉士として活動するために、資格登録の申請をしましょう。

登録には、申請書をはじめ、登録に必要な費用や公的な証明書なども必要です。

詳しい内容については、この後の「介護福祉士資格の新規登録方法の手続き」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお登録申請をしないと、介護福祉士の資格を取得したことにはならないので、国家試験合格後はすみやかに手続きを進めましょう。

実務経験証明書・従事日数内訳証明書の提出する

介護福祉士の国家試験を「受験資格見込み」の状態で申し込んだ方は、実務経験証明書・従事日数内訳証明書を提出する必要があります。

受験資格見込みとは、受験申し込み時に実務経験を満たしていなくても、試験実施年度の3月31日までに従業期間・従事日数が受験に必要な日数以上となる見込みの方は「実務経験見込み」として受験できる仕組みのことです。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

また実務者研修修了証明書の提出がまだの方は、そちらも合わせて必要になります。

今後の介護職としてのキャリアを考える

介護福祉士を取得すると、その後のキャリアプランも考えやすくなります

具体的には、以下のようなキャリアプランがあるでしょう。

  • 介護現場のプロフェッショナル(介護リーダーや主任など)
  • 相談員
  • ケアマネジャー
  • 施設の管理職

介護福祉士の資格によって、キャリアの選択肢が広がるだけでなく、給料をはじめとした待遇面の改善も期待できます。

介護福祉士取得後のキャリアについては、以下のケアきょう動画も参考にしてみてください。

介護福祉士資格の新規登録方法の手続き

介護福祉士資格の新規登録方法の手続きについて、以下の項目に分けて解説します。

  • 資格取得に必要な手続きの流れ
  • 介護福祉士の登録にかかる費用
  • 登録に必要な種類

とくに費用や必要書類については、事前に準備しておく必要があるので、スムーズに登録手続きができるようぜひ参考にしてみてください。

資格登録に必要な手続きの流れ

介護福祉士の資格登録に必要な手続きの流れは、以下のとおりです。

  1. 登録資格要件を有し、欠格事由に該当していないか確認
    参考:介護福祉士の登録の資格要件
  2. 必要書類を簡易書留で提出
  3. 試験センターが受理(審査終了後、登録簿に登録される)
  4. 登録証の交付

提出された書類に不備がなければ、1ヶ月ほどで登録証が自宅に届きます

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

介護福祉士の登録にかかる費用

介護福祉士の登録にかかる費用は、主に以下の2つです。

費用の種類 金額
登録免許税 9,000円(収入印紙を購入)
登録手数料 3,320円(払い込みを行う)
合計 12,320円

費用については、郵便局やゆうちょ銀行またはその他の金融機関の窓口での手続きになるため、平日の時間があるときに早めに済ませるようにしましょう。

登録に必要な書類

介護福祉士の登録に必要な書類について、以下のように分かりやすくまとめました。

提出書類一覧 備考
登録申請書 合格通知とともに届く
登録免許税『収入印紙』の原本 郵便局で購入
『貼付用紙』 合格通知とともに届く
登録免許税『収入印紙』の原本 郵便局で購入
登録手数料『振替払込受付証明書(お客さま用)』の原本 ゆうちょ銀行またはその他の金融機関の窓口で払い込み
下記のいずれか1通
・戸籍抄本の原本
・戸籍の個人事項証明書の原本
・「本籍を記載した」住民票の原本
(外国籍の方の場合)
・中長期在留者、特別永住者:「国籍等を記載した」住民票の原本
・短期滞在者:パスポートその他の身分を証する書類のコピー
介護福祉士養成施設の卒業証明書の原本 (必要とする対象者)
・平成29年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した者
・平成29年4月1日から令和9年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業し、経過措置による登録を受ける者

証明書はすべて「原本」での提出のため、コピーを提出しないように注意しましょう。

介護福祉資格の登録に必要な書類をなくしたときは?

万が一、介護福祉士資格の登録に必要な書類をなくした場合でも心配はいりません。
適切な手続きをすることで、問題なく登録を進めることができます。

登録申請書など必要書類をなくした場合は、下記の情報を紙に記載して試験センターに請求可能です。

  • 送付先の郵便番号と住所
  • 氏名
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 請求の理由(紛失や汚損など)

請求先の住所は、下記のとおりです。

請求先住所
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目5番6号 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 登録部
請求時は「簡易書留」で送りましょう

ここではさらに、登録証の再交付の方法や必要な手数料、注意点などを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

登録証の再交付は可能

介護福祉士の登録をした後に、登録証を紛失したり破損したりした場合でも再交付は可能です。

試験センターのホームページ上でも、以下のように再交付に関してすみやかに行うようにという記載があります。

登録証を紛失または汚損したときは、遅滞なく再交付の申請により登録証の再交付を受けてください。

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

登録証を紛失または破損した場合は、次で解説する「再交付の手続きの流れ」を参考にしてください。

再交付の手続きの流れ

介護福祉士登録証の再交付は、以下の流れで手続きします。

  1. 必要書類や費用の確認
  2. 必要書類を簡易書留で提出
  3. 試験センターが受理
  4. 登録証の再交付

必要書類の記入例や様式については公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページでダウンロードできるので、自分で印刷して準備しましょう。

再交付に必要書類や手数料と注意点

続いて、再交付に必要な書類や手数料などについて、以下のようにまとめたのでご覧ください。

必要書類一覧 備考
登録再交付申請書 試験センターのホームページ上でダウンロードし印刷
『貼付用紙』 試験センターのホームページ上でダウンロードし印刷
登録手数料『振替払込受付証明書(お客さま用)』の原本 ゆうちょ銀行などで1,200円を払い込みして、貼付用紙に貼り付ける
(払込用紙がない場合は、所定の口座に振り込む形でもよい)
振込先はこちらで確認
下記のいずれか1通
・戸籍抄本の原本
・戸籍の個人事項証明書の原本
・「本籍を記載した」住民票の原本
(外国籍の方の場合)
・中長期在留者、特別永住者:「国籍等を記載した」住民票の原本
・短期滞在者:パスポートその他の身分を証する書類のコピー
登録証の原本 理由が汚損の場合に限り必要

初期登録のときと同様に、ゆうちょ銀行などでの手続きや戸籍謄本の発行などが必要なため、余裕を持って早めに準備しましょう。

介護福祉士の登録更新

介護福祉士の登録内容に変更がある場合は、更新作業が必要です。

ここでは、以下の3つにわけて介護福祉士の登録更新について紹介します。

  • 登録内容の変更が必要な場合
  • 登録内容変更の手続き
  • 登録内容変更に必要な費用と書類

ひとつずつ詳しい内容を解説します。

登録内容の変更が必要な場合

介護福祉士の登録内容の変更が必要な場合は、以下のようなときです。

  • 氏名
  • 本籍の都道府県(外国の国籍の方は、その国籍)

本籍については、同じ都道府県内での変更であれば更新は不要です。

新規登録や再交付と同様に、登録内容の変更があった場合も、すみやかに更新手続きをしましょう。

登録内容変更の手続き

介護福祉士の登録内容の変更は、以下の流れで手続きします。

  1. 必要書類や費用の確認
  2. 必要書類を簡易書留で提出
  3. 試験センターが受理
  4. 新しい内容の登録証の再交付

必要書類の記入例や様式については「公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ」でダウンロードできるので、自分で印刷して準備しましょう。

登録内容変更に必要な書類や費用

登録内容変更に必要な書類や費用は、下記のとおりです。

提出書類一覧 備考
登録事項変更届出書 試験センターのホームページ上でダウンロードし印刷
『貼付用紙』 試験センターのホームページ上でダウンロードし印刷
登録手数料『振替払込受付証明書(お客さま用)』の原本 ゆうちょ銀行などで1,200円を払い込みして、貼付用紙に貼り付ける
(払込用紙がない場合は、所定の口座に振り込む形でもよい)
振込先はこちらで確認
下記のいずれか1通
・戸籍抄本の原本
・戸籍の個人事項証明書の原本
(外国籍の方の場合)
変更前の内容が確認できる公的な書類コピーと、プラス下記のいずれか1通(合計2通)
・中長期在留者、特別永住者:「国籍等を記載した」住民票の原本
・短期滞在者:パスポートその他の身分を証する書類のコピー
登録証の原本 現在持っている変更前のもの

初期登録や再交付の場合と同様に、郵便局などでの手続きや戸籍謄本の発行などが必要なため、余裕を持って早めに準備しましょう。

キャリアを考える

介護福祉士を取得すると、介護職としてのキャリアの幅が広がります。
そのため、あらためて自分のキャリアについて考えるいいタイミングです。

  • 現在自分が働く施設の介護はどうなのか?
  • 今後自分がやりたい介護は何か?

以上のようなことについて、どのような視点で考えることが大切なのかを解説するので、自分のキャリアの参考にしてみてください。

自分の施設がブラックではないか?確認する

介護福祉士の取得を機に、あらためて自分の施設の現状を考えてみましょう。

とくに人手不足が解消されず、すぐに職員が退職してしまう場合は、ブラックな施設の可能性があります。

退職が多いブラック介護施設で見られる特徴は、下記の3つです。

  1. 対応困難な利用者を受け入れてしまう
  2. お局さんが支配している施設
  3. 上司がマネジメントできていない

詳しい内容は、以下のケアきょう動画で解説しているので、ぜひご覧ください。

ブラック介護施設で働くことは、ストレスが増えるだけでなく、給料が効率的に上がらない原因にもなります。

介護福祉士の取得をきっかけに、他施設に転職することで、人間関係をリセットしたり、給料がアップしたりする効果が期待できます。

ケアきょうでは、介護職さんの最適な転職をサポートしています。
現在の職場に不満がある方は、ぜひお気軽にご相談ください(サービスはすべて無料です

マンガでわかる!介護職の転職ガイド

自分がやりたい介護を考える

先述のとおり、介護福祉士を取得すると現場の介護職以外にも、さまざまなキャリアプランが選択しやすくなります。

また、さらなる資格の取得を目指すことで、給料アップや働き方など待遇面の改善なども期待できるでしょう。

以下のケアきょう動画では、介護福祉士取得後のキャリアアップに役立つ資格を紹介しています。

ケアきょうYouTubeでは、介護職さんに役立つ内容を随時発信しているので、ぜひチャンネル登録と高評価をよろしくお願いいたします!

まとめ

介護福祉士の資格取得後は、すみやかに登録申請を行うことで、介護福祉士として活動することができます。

手続きには、提出書類や費用の準備など、一定の手続きが必要なので余裕を持って進めていくことが大切です。

また介護福祉士の取得をきっかけに、あらためて自分のキャリアを考えることで、働きやすさや給料の改善などが期待できるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、介護福祉士の資格をうまく活かしてみてください。

おすすめ役立ち情報

役立ち情報一覧に戻る

ピックアップ